職人たちの生き様、【舟を編む】の感想

Vol.4

最近のジムの効果があったのか見栄えが良くなったジョセフィーヌです。
夏の暑さって毎年この時期にならないと実感しないですよね。
六月までは朝が涼しいから今年はいつもよりも涼しいかもと騙されております。
それに今年はこの時期でもマスクを付けているので、なんだか季節が曖昧に感じます。
ただこの時期に参っているといけません。
そんな時は人生をかけた人間たちの情熱で夏を圧倒しましょう。

本日紹介する本は三浦 しをんさんの「舟を編む」です。
2012年の本屋大賞を受賞した作品です。
少し前の作品を今読んだのでその感想を伝えたいと思います。

感想

今回は辞書を作る人たちの話でした。
学校の授業で使ったりする辞書ですが、あまり深く考えたことがこれまでありませんでした。
失礼ながら、辞書はただデータで残っているのを少し追加して出しているだけと思っていましたが、語彙の説明は誰かがしないといけず、さらには今時の言葉に合わせたり、もう使われなくなった死語を取り除いたりしないといけません。
それは一年や二年の話ではなく、十年単位で掛かると知って辞書に対する畏敬の念を抱きました。
何かに熱中している方々の情熱は胸を躍らせ、私もその世界に入ってみたいと思ってしまいます。
音楽でも映画でもゲームでも、自分の思いを表現して生きている人たちは素晴らしいものです。
WEB小説で初めて60万字ほどの小説を完結させた時には、言葉にならない充実感がありました。
最終話を書くときには筆がノリにのって、ノンストップで終わりまで書けました。
初めて3万字近い文字数を一日で書いてしまうほど、高揚感で時間を忘れていました。
あの瞬間はたまらないものです。、
辞書が完成する瞬間のみんなの喜びをその時の自分と重ね合わせました。
ぜひこの職人たちの物語を読んで欲しいです。
素晴らしい作品でした!

映画やアニメもAmazonプライムビデオで高評価なので、また読んだことがない人は映像で楽しんでもいいと思います!


この作品から学んだこと

リアルな作品を書こうとするとどうしても事前準備が大事になってきます。
そのときの時代背景や業界の話など、その業界にいる人がそうだよな、と思える作品はなかなか難しい。
話題になったドラマ【半沢直樹】もまるでフィクションのような話だが、銀行員から見てもかなりリアルらしいです。
リアルでもまるでフィクションのような実体験をするようなことが起きます。
そしてつまらなそうなリアルな話でも見方を変えると面白いこともあります。
文字で情景を思い浮かばせるのはかなり難しく、あれこれと試しても上手くいかない。
自分がうまく伝えられてないと思う事は大概ダメです。
もっと深く、魂を震わせるような作品を書いてみたい。
悪役が大事なように、それと同じく仲間たちの支えを表現したい。
世の中には一人では解決できないことが多く、誰かの力があって初めて上手くいくことがあります。
人との関わりの美しさを表現したい。
誰もが主役であり、ただたまたま視点が多いものが主人公なだけである。
様々な作品を作っていきたい。
私の作品がいつか誰かの楽しみになるように。

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