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23.怪我からの100試合

Moi!

お久しぶりです。約2ヶ月ぶりの投稿とかなり間が空いてしまいました…
僕がオフシーズンに始めたnote。北米大学リーグで活躍する三浦優希選手の様にシーズン中でも書けるだろうと思っていたのですが、ダメでした…笑 「優希君はシーズン中でも毎週note投稿してて、すごいな。」と自分が出来ないだけで勝手に感心してしまった…笑 そんな優希君ですが、僕の一個上の先輩で日本時代にはジュニアチームで長年一緒にプレーした仲間です!既に日本代表にも選出されており、氷の外でも活発的に活動している尊敬する先輩!noteでももう100以上もの記事を投稿していて興味深い記事もたくさんあるので是非覗いてください😁↓

それでは本題に入っていきたいと思います😊

・怪我

さて、僕ですがシーズンが開幕してからチームはもう既に12試合こなしました!このコロナウィルスが世界中に蔓延している世の中で、無事にシーズンが開幕したのは本当に嬉しいことです。チーム成績は12戦5勝7敗と負け越してるものの、どの試合も内容のいいものなので誰も下は向いていません。僕はというと開幕戦から4試合連続でポイントを記録し、いいスタートは切れたかなと思います。簡単な短いハイライト動画を作ったので是非見ていただけると嬉しいです😊

いいスタートが切れたと思ったのも束の間、7試合目の第2ピリオドにそれは起きました…前にいる味方に簡単な短いパスを出した1秒後、かなり距離のある所からスピードをつけて相手が高めの危ないチェックをしてきました。たったの1秒?競技スピードが他の球技と比べて圧倒的に速いアイスホッケーでは、1秒は長い時間です。3秒あれば自陣から敵陣に攻め上がって得点なんてケースも少なくありません。ルールとして相手の首から上を目掛けてのチェックや、パックをもう持っていない選手へのチェック「レイト ヒット」などは反則になります。ですが、審判も人間。高速で起こっていることを全て見逃さずに的確に判断するのは簡単ではないので、チェックを受ける選手もある程度は去なす準備はしておかなければなりません。

僕は相手のチェックを上手く去なそうと少し身体の向きを変えたら、嫌な感じが…
「あれ、脚がついてこない」
スケートエッヂの先が氷に引っ掛かったまま背中から氷に崩れ落ちてしまいました。倒れた瞬間は少し捻ったくらいかなと思ったものの、立てない…審判が試合を止めて味方がベンチに運んでくれ、試合再開。コーチに「まだ行けるか?」と聞かれたので自分なりに状況把握をして、試合もリードしてるしまだ試合残り時間もかなりあったので「一度、ロッカールームに戻ってテーピングしてから3ピリに備える」と伝えました。

ロッカールームに戻ると既に2人の味方が怪我して休んでおり(この試合で僕を含み4人怪我しました)、「お前もか!」と歓迎され、足の状態を確認するため自分の席に座りスケート靴を脱ぎました。トレーナーと一緒に足の状態を確認し、左外踝が多少痛むもののそれ以外は左足で爪先立ちが出来ないだけだったったのでテーピングして3ピリにベンチに戻るも、テーピングした状態で1シフトこなした後に痛みが増してきたので試合続行を断念。4人も怪我した試合は自チームにとってかなり痛手となり、試合は逆転されて3−5と敗戦。試合後にちゃんと診断した結果、左外踝の捻挫とアキレス腱を少しだけ伸ばしてしまったという診断結果でした。

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・リハビリ生活

怪我をする事自体は久しぶりなことではないです。今までは多くのアイスホッケー選手やアスリートと同じく競技続行が可能であれば、怪我と向き合いながら競技を続けていました。怪我してもテーピングして試合に出たり、休憩毎にトレーナーにマッサージしてもらったりなど。ですが、今回の怪我は流石に全体重を支える起点である足首とアキレス腱だったので怪我をしたままパフォーマンスするのは諦めて、最低1週間の安静後に最低1週間のリハビリをしてから競技復帰することにしました。

1週間の安静。すごーく暇してた訳でもなく、学校の授業や課題などしてました。それでも、一日中ソファーに座ってPCをカタカタ打ってるのはアスリートにとってはストレスが溜まる…笑 ある日彼女が、「少しなら歩ける?明日車で遠出するからね!」とニコニコしながらスマホの画面を見せてきました。スマホの画面に写ってたのは。長い間、犬を飼うためにお金を貯めていた彼女。今コロナの影響で外出する機会が少なく、一日中家にいる時間が多い今だから、犬が飼いたいとのことでした。笑 犬の名前は「煤(スス)」。犬種はフィニッシュラップフンドと言う稀な犬種だそうです。
以後、お見知り置きを!笑

煤も同じ屋根の下に住むことになり、家は賑やかに😊 

流石に1週間もソファーに座り続けていられないので、5日ほど安静にした後に煤の1日8回の短い散歩や、ストレッチバンドを足先に引っ掛けて足首を動か等の軽いリハビリを始めました。笑 ここで少し自慢なのですが、怪我の治癒は他の人と比べてかなり速いと思います。いろんな怪我をしてきましたが、特に中学時代バスケをしていた時に左半身(主に足首と腕)が使えなくなる怪我をしたことがあります。リバウンドで空中でボールを取った後に相手が僕の下に入ってきてしまい、思いっきり左半身を下に着地してしまった故の怪我でした。全治半年との診断だったものの3ヶ月ほどで治ってしまい、それ以来、「自分は治りが早いんだな。」と少しづつ自覚する様に。治癒力って何が影響するんですかね。ちょっと興味深いので調べてみます。笑

この怪我も1週間半もしたらジョギングも難なくできる様になったので、赤シャツをきて氷上練習に参加することに。(赤シャツ:練習参加はしているが周りの選手はフィジカルプレーしてはいけない。)まだキレのあるターンやストップ、コンタクトプレーは出来ないので、この週の試合には出ない事に。監督、コーチと話し合って次の週末に試合復帰する事になりました。

・試合復帰

試合復帰する目処も立ち、赤シャツも着ないで練習参加できる様に。怪我明けというのはどの人でもそうだと思いますが、自然に怪我していた部分をカバーしてプレーする傾向があります。僕もそのうちの一人で、なかなか勇気を出してキレのあるプレーが出来ずにいました。自分で勝手にリミッターをかけてしまうというのが正しい言い方でしょうか。その心情のまま北方遠征へ。土曜日はリーグ首位で負けなしの相手との試合。試合は2−0とリードしながらも3ピリで逆転を許してしまい3−4と敗戦。今現在12試合プレーして、5勝7敗ですが負けた試合のうち5試合が逆転負け。試合を通して一貫性のあるプレーが出来ていないのがチームの課題です。

この試合が終わった後、もちろん負けて悔しかった気持ちもありましたがそれよりも自分への怒りの気持ちがありました。試合内容は悪くはありませんでしたが、それ以上に僕が僕の持っている力の全てを氷上に置いてこなかったから。それがうちのチームが負けた原因じゃなくても、勝てなかった原因に影響してしまったと自分でわかっていましたし、監督・コーチにも見透かされていました。怪我明けだから本調子じゃないのは誰もが承知の上。それでも氷に立つからには今持っている全てを出し切るのが常識です。それなのに僕は…という思いが怒りとなりました。試合後に監督の元に行き、「怪我明けからスペシャルセット(パワープレー)に器用されて、傲っていたから明日はスペシャルセットから外してくれ。」と直談判。監督も承諾してくれ、再びチャレンジャー精神で日曜日の試合に臨む事になりました。

そこまでしなくても…と思われる方もいると思います。ですが、僕の心中を語ると「プロとしてもっと上のレベルでプレーしたい選手がこんな生半可な気持ちで上のレベルに行けるわけがない。」と思ったので、その様な行動に至りました。

・100試合

日曜日の試合は日本人ゴールキーパーとして同リーグでプレーする伊藤崇之さんの所属するチームとの対戦。試合はオーバタイムが終わっても決着がつかず、ペナルティーショット(サッカーで言うペナルティーキック)の末2−1で勝利!スペシャルセットから外れた事で自分の役割が減ったからか、集中が切れる事なく一貫性のあるプレーができたと思います。ロースコアゲームでポイントこそ付きませんでしたが、徹底した守りでチームの勝利に貢献出来たかと😊

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この試合は僕にキャリアにとって一つの節目になる試合でした。フィンランドプロリーグで日本人として初めて100試合出場を記録しました。おそらく、ヨーロッパプロリーグでアジア人初でもあると思いますが、確証はありません。😅

たぶん、自分一人の力でここまでは来れなかったと思います。いや、絶対に無理でした。母、身内、友達や今まで携わってくれた多くの方のサポートがあったからこそ、ここまで来れたと断言出来ます。痛み入りますが、この場を借りてお礼を言わせてください。

今まで僕を支えてきた皆様、本当にありがとうございます。まだまだ人としても選手としても未熟ですが、邁進していきますので、どうぞこれからも応援よろしくお願いします。


父の日(フィンランドでは11月の第二日曜日)だからか、日本人対決だからか、僕のリーグ100試合目だからか(絶対にこの理由ではない)、なんと試合会場にはラーメン屋台が!フィンランドに移住されてきた日本の方々がラーメンを作っていました。確かではないですが、おそらくフィンランドのアイスホッケー会場でラーメンが出されたの初めてではないでしょうか?試合後にラーメン屋台を開いていた方と伊藤さんと僕とで記念写真を撮っていただきました!あー、2年ぶりのラーメン、心まで暖めてくれました🍜🤤

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また、現地在住の日本人の方々も試合を見に来てくださり写真を撮ったり話したりしました。日本から遠く離れた異国の地・フィンランドでこうやって同邦の方々が試合会場まで足を運んでくださり、応援していただけるのは物凄く嬉しい事だなと改めて感じました。

・終わりに

久しぶりのnote投稿。怪我をしてから2週間程の出来事をずらずらといつもの2倍以上は書いてしまったと思います。笑 最後までご購読いただいた皆様、有難うございます😊 正直に言うと、大学も始まりシーズン中に毎週noteを更新する能力がないので、しばらくは自分のペースで更新していきたいと思います。🙇‍♂️

また最後になりましたが、僕が怪我した事にあたり自分でも驚く程たくさんの方から心温まる応援メッセージをいただきました。皆様の声が僕の背中を押してくれ、僕の支えになっています。本当に感謝しても感謝しきれません。有難うございます。
シーズンも中盤に差し掛かり、これからが勝負所です。引き続き頑張っていきたいと思います!

それでは、この辺で。Nähdään!

Ter. Shuma

(アウェイゲームでの写真は日本の写真家の方に取っていだたきました。Solailo.Oulu、写真提供有難うございます!↓)
Instagram : @hawkins_kinebuchi
Twitter : @shuma_kinebuchi
Facebook : 杵渕周真 Joseph Kenji Hawkins-Kinebuchi
Website : shumakinebuchi.com


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'97 American/Japanese Semi-pro Ice Hockey Player. 2014年夏に留学制度を利用しフィンランドへ留学。それ以来フィンランドに在住し、日本人アイスホッケー選手としてヨーロッパで最も多くの試合数を記録中。
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