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09.「海外組アスリートのコミュニケーション能力」の話。

Moi!

6月に入り、フィンランドでは飲食店の営業も再開し街に活気が戻ってきました!隣国のスウェーデンとロシアの国境も開き、空路はスウェーデン以外であればバルト、北欧には制限なく飛べるとのことです。油断はできませんが、少しずつ日常が戻ってきているというのは嬉しい事実ですね:)

僕が最近ハマっている事といえば、自分のWebサイトをいじる事です。笑 PCからホームページを開いて頂けると少しかっこいいので、是非ご覧になって頂けると嬉しいです!😄

さて、今回ですが題名にもあった通り「海外組アスリートのコミュニケーション能力」という事について書かせてもらいたいと思います。海外に渡るために必要なスキルや物事はたくさんありますが、今回はコミュニケーションという事について取り上げさせてもらいます!

海外挑戦

まずは、海外挑戦する事について。「海外挑戦を決意するってすごく勇気があるね!」と、言われる事が多々あります。この事について言いたいのが、海を渡る事を決断はしましたが、特に勇気のいる決断ではなかったという事。人生の大きな分岐点であった事に変わりはありません。ですが、決断をした僕自身、又は、海外組にとってはファミレスで麺物か丼物を頼むかという日常的な判断に近い感覚だったのではないかなと思います。当たり前の選択をするかのように。

海外に行く事を決断したからには、その決断に責任と覚悟を持たなければならないと僕は思います。責任というのは、その挑戦する先で自分の中で決めたゴールを達成出来る様に日々鍛錬を怠らない事です。進むと決めた道を全うする事。氷上でも氷の外でも。覚悟というのは、挑戦する中で色んな苦難が出てきますが、それにメゲずに立ち向かう事だと僕は思います。進むと決めた道を自分で切り拓いて行く事。

色んな悪戦苦闘がある中で、日本人選手が一番と言っていい程海外で苦労するのが現地でのコミュニケーションなのではないのかなと思います。島国で独特の文化を築いてきた日本。ビジネスの面でも英語圏、ヨーロッパ圏、アジア圏とは別に日本独自の大きなマーケットがあり、仕事で英語を学ぶ必要も特に(今までは)なかったのではないのでしょうか。英語の教育は小学校からあるにしても、英語の授業が終わればせっかく習った英語を使う機会が全くと言っていい位ないです。その中で育ったアスリートも勿論外国語を話す機会は日常からなく、海外に渡った時に一番最初に言語の壁にぶつかります。

海外挑戦。成功する人もいれば失敗して帰国する人もいます。成功できるかできないかの正確な境目なんてありませんが、第一関門として自分が活躍したい地域や国で積極的にコミュニケーションを取ることが出来るか、その意思があるかどうかで活躍度合いもだいぶ変わってくるのではないでしょうか。

🇯🇵:郷に入っては郷に従え。
🇬🇧:Do in Rome as the Romans do.
🇫🇮:Maassa maan tavalla.

自分の持ち味や思考を主張する事も選手として大事ですが、現地に着いたら先ずは文化の理解に言語の習得をする事がその環境で勝ち残っていける事に繋がってくるのではないでしょうか。

アスリートvs一般の方

ここまでの話を聞いて「んー、まあなんとかなるだろう。」と、海外で挑戦しているアスリートの大半は思います。うん、なんとかなっちゃうんです。笑 なんとかなっちゃうんというのは、最初から自分が異国の地に溶け込む事を望んでる選手に言える事であり、「俺は誰にも相談する事なく、コミュニケーションも最小限で自力で海外で成功する!」と思ってる選手は…言わなくてもわかるかと思います。笑

ここからは前者に関しての話。なんとかなっちゃう理由ってなんでしょう?語弊が生まれるかもしれませんが、海外組アスリートと一般人の生活を比べてみると「あー、そりゃなんとかなっちゃうわ。」と納得して頂けるのではないでしょうか!

アスリートの日常生活にあって、一般人の日常生活に少ないもの。それは、コミュニケーションの量と質です。これは、体育会系が営業に向いてるという事にも繋がってきます。海外組アスリートの場合、特にチームスポーツでは監督、チームメイトやスタッフ、場合によってはファンとも現地での言語でやりとりする必要があります。特にチーム内でのコミュニケーションは、スラング、ジョーク、日常的な会話から、事細かい戦術の話みたいな質の高いコミュニケーションが必須です。これできないと、海外ではプレー機会すらもらえないので。笑

代表例としては野球メジャーリーグで活躍しているダルビッシュ選手や、マー君。サッカーで言えば、長友選手、本田選手、川島選手など。アイスホッケー界で言えば、アメリカの大学リーグNCAAのUNHで活躍されている英語が堪能な佐藤航平選手や3ヶ国語話せるLSUの三浦優希選手など。

英語が堪能じゃないにしても、ノリやボディランゲージでコミュニケーションを取れる野球メジャーリーグの川崎選手などがいますね!

終わりに

僕の場合は3ヶ国語、日本語、英語は流暢に、フィンランド語もチーム内や生活で支障が全く出ないほど話せるようになりました。チームの中ではチームとしての大事な決断の時に僕の意見を聞かれ、採用されたこともあります。現地の言葉を話せて、積極的にコミュニケーションが取れる。これらが出来ているから6シーズンもの間、フィンランドの比較的高いレベルでチームの主力としてプレーできているのだと自負しています。

今よりも上のレベルに行くのには、勿論パフォーマンスレベルの向上と結果が必須になってきます。ですが、海外での競争に生き残る為に必要なスキルセットとしてコミュニケーション能力を身につけている事というのは、必須だと僕は思います。

スタート地点は人それぞれですが、海外へ挑戦したい、今の苦しい状況から抜け出したい方々は、先ず日常の中でのコミュニケーションを意識してみたらいかがでしょうか!

追記

僕ですが、フィンランドでのアイスホッケーの競技費用を稼ぐ為にクラウドファンディングをしています!リターンもあるので、よろしければ是非ご協力お願いします😄

流れ:下記のホームページをクリック→Blog→クラファンの記事→記事の最後にあるリンクをクリック


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