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ドイツ語の学習手帳

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僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
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#格変化

【ドイツ語文法】名詞の格変化(9)~不定冠詞:中性形・女性形~

【ドイツ語文法】名詞の格変化(9)~不定冠詞:中性形・女性形~

だいぶ更新が遅くなってしまい、失礼いたしました…。
今回は前回に引き続き、不定冠詞の格変化を見ていきたいと思います。

さて、前回の男性形では、「が」の部分を除き、全て定冠詞と語尾の形が一致する、ということをお話してきました。

そして、「が」の部分には語尾がつかない、ということもお話ししました。

実はこの「語尾がつかない」点が、不定冠詞と定冠詞の格変化の決定的な違いなのです。それ以外は変化の仕

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(8)~不定冠詞・男性形~

【ドイツ語文法】名詞の格変化(8)~不定冠詞・男性形~

さて、前回までは定冠詞の格変化を見てきました。
今回は不定冠詞の変化を見ていきたいと思います。

前回までのペースで不定冠詞の格変化を見ていっても良いのですが、実は不定冠詞と定冠詞の変化は、語尾の変化に注目すると非常に似ているので、違う点に注目した方が効率が良さそうです。

とは言え、まずは男性形から順番に見ていきましょう。

さて、英語の「不定冠詞」は「a/an」で、どちらも単数形につけます。

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(6)定冠詞・複数形

【ドイツ語文法】名詞の格変化(6)定冠詞・複数形

定冠詞だけでかなりゆっくりと見てきましたが、定冠詞シリーズも今回でいよいよ終わりです。

最後は「複数形」です。
以前お話ししたように、ドイツ語は「男性」「中性」「女性」で変化が異なるのは「単数形」のみで、「複数形」では全性で変化が共通となります。

そのため、「男性」「中性」「女性」「複数」の4つの変化パターンがあると考えて差し支えありません。

そして、それぞれの変化パターンは、「男性&中性」

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(5)定冠詞・女性形

【ドイツ語文法】名詞の格変化(5)定冠詞・女性形

さて、今回は定冠詞の女性形の格変化です。

定冠詞の性は名詞の性に合わせるので、格変化の説明には女性名詞が必要です。

男性形の話で「犬」を引き合いに出したので、今回は「猫」にしましょう。
猫はドイツ語で「Katze」です。
どことなく、英語の「cat」に似ていませんか?

さて、格変化は、大きく分けて「男性形&中性形」と「女性形&複数形」の2つのグループに分けられます。

それぞれのグループ内で

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(2)

【ドイツ語文法】名詞の格変化(2)

さて、名詞の格変化の話の続きです。
ですが、実際には「冠詞」や「形容詞」の格変化です。

タイトル詐欺みたいな記事ですが、ドイツ語の名詞は「格」があるのに自分からはその「格の違い」を見せたがらないので、冠詞や形容詞と言った別の単語(品詞)を見ないと格が分からないということは、前回お話したとおりです。

さて、「冠詞」と「形容詞」と一言に言っても、色々種類はあります。

まず、「冠詞」の中には、「定

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(1)

【ドイツ語文法】名詞の格変化(1)

さて、早速名詞の「格変化」を見ていきましょう。

前回「犬」という日本語の単語を出したので、せっかくなのでこれに対応するドイツ語を例に出しましょう。

なお、前回お話しした通り、ドイツ語には厳密には「犬」という日本語の単語にぴったり合う単語はありません。

ドイツ語の名詞は常に4つの格のどれかを持っているので、
「犬が」「犬を」「犬に」「犬の」
という単語はあるけれども、助詞のない「犬」という単語

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【ドイツ語の文法】格変化とは

【ドイツ語の文法】格変化とは

ドイツ語の文法、今回のテーマは「格変化」です。

難しそうに聞こえる用語ですが、実は皆さんが英語を学んだときにも「格」という言葉は聞いたことがあるはずです。

そう、人称代名詞の「I」「my」「me」「mine」を勉強する際です。

人称代名詞を学ぶときに、「主格」「所有格」「目的格」という言葉を習ったと思います。

英語の場合、格は3つあるわけです。

しかし、英語の場合は、格ごとに語の形はあま

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【ドイツ語】名詞の格変化

ドイツ語学習の山の1つが「格変化」です。
名前からして何だか難しそうですよね。

ここで日本語を考えてみます。
日本語にも「格変化」に似た言葉、「格助詞」というものがあります。

友人のお母さんが先生に手紙を持ってきました。

上の文にある「の」「が」「に」「を」は、文の中で「私」「友人」
「あなた」「プレゼント」と言った言葉がどのような役割を果たすかを示しています。

ドイツ語の場合、日本語のよ

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【ドイツ語】格があって大変と言うけれど

【ドイツ語】格があって大変と言うけれど

「ドイツ語の難しさ」の理由として、「格変化があって難しい」はよく聞かれます。

実際、格変化を覚えるのはひと苦労ですし、慣れるまでにも時間がかかります。

ただ、ドイツ語の場合、格変化をするのは冠詞や形容詞で、名詞自身はそこまで変化をしません。

強いて言えば、単数2格(男性と中性のみ)と複数3格に格変化を表す語尾が名詞につきますが、言ってしまえばそれだけで、名詞だけを見ても何格かは分かりにくいの

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