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『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』を読みました。

※アフィリエイトではありません。

前作が非常に良く、今作も何か得られるかと思い購入しました。

前作は「何をやるか」に対し今作は「どのようにやるか」との視点で書かれているのはこの本の前書きにある通りですが、そのため前作よりも具体性が上がっており、イメージは沸きやすいかと思います。

著者はいろいろな本を読み込んでいるようで、「大きな石」のメタファーは『7つの習慣』でも使われているものですし、『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』からの引用や、「予防」に関するページは『上流思考』から引っ張ってきたと言える内容も一部入っています。そういった意味では斬新な考え方や行動様式を提唱するといった本ではありません。(本のタイトルはキャッチーですが…)

ただ、よく日本で出版されているような他人の説をあたかも自分が考えたような表現で記述しているといった不誠実な継ぎ接ぎ本ではなく、各種ビジネス本のエッセンスを取り込みつつ、メインとなるところは自分の言葉とロジックで論を推し進めている、といった印象を受けました。

キーワードとして「INVERT(転回)」「START(発動)」「SIMPLIFY(削減)」「PACE(上限)」などが各章のタイトルとなっていますが、私としてはこれらを「発想を変える」「まずは始める」「削る」「ペースを守る」といった動詞でとらえる方が分かりやすいのではないかと思います。

前作、今作ともにテーマが重い割にはスッと頭に入ってきますし、分量もほかのビジネス本と比べて控え目な割りには、本当に必要なところだけに絞られて読みやすいですので、前作を読んでいない人は前作から続けて読むことをお勧めします。

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