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オンラインサロンはクラウドファンディングである。

 おはようございます、こんにちは、こんばんは。
 どんなタイミングでこの記事を読んでいただけるか分からないので、こういう挨拶をさせていただいています。野球指導者のためのオンラインサロン「甲子園が続いていくために私達は何をすべきか」の運営をしている氏原です。

 僕、約20年ほど野球の取材をしてきていまして、甲子園は18年の取材歴になります。一時期は、いわゆる高校野球ライターに数えられていたんですが、それだけでは飽き足らず、大学野球、社会人、プロ野球と広げて行ったら、ついに、メジャーリーグにまでたどり着きました。

 チームというよりも、指導者や選手の生き様を追いかけさせていただいているうちに、そんな広範囲にまで及んでいたのです。

 ですので、僕の強みは「甲子園の取材を何度もしてきた」というだけでなく、指導者は甲子園で何度も優勝している監督から、いつも1回戦負けするようなチームまで取材し、選手においては、メジャーリーガーになったスーパースターから1軍で1試合も出場することができなかった選手やプロにまで届かなかった裏方までもを取材してきたことです。

 優勝チームの監督を捕まえて、さも「リーダー論」とこれみようがしにジャーナリズムを語るのも一つの手なのですが、どの指導者にも持ち味があり、欠点もある。それを知っているというのが僕が自慢して言えるところです。

 当然、そんなことを知っていても、1円の金にもならないのですが、僕の思考を作り上げているのは、そうした、スーパーな結果を残している人からスーパーな人だけど、結果は出ていない人との出会いなので、かなりの得をしているわけです。

 そんな中で、昨年10月にオンラインサロンを立ち上げました。
 究極の目標は他にあるのですが、最初の目標は「知識の共有コミュニティー」です。さっき書いた僕の経験がすごいとは思いませんが、せっかく得たものが多くあるので、これらを武器にして、僕に賛同してくださった人たちと共有しています。

 先述した様に、どんな指導者にも長所と短所があります。
 結果を出している指導者の短所は見えにくいのは当然としても、実は、本当のところの長所も、意外と知られていないというのが育成年代の指導者と関わっていてもっとも感じているところです。

 例えば、史上初の2度の甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭の西谷浩一監督。彼の指導のどんなところが良くて、真似できる部分はどこなのかは意外と知られていません。

 多くの人が西谷監督のスカウティング能力と施設の良さを述べます。
 いい選手がいて勝てなかった時代もあったんですけどね。その時、勝てなかった理由を説明してください。って話です。誰も語れません。

 実は西谷監督は、全国のほとんどの学校ができるはずのことを、全国で唯一やっているんです。でも、多くの人がそこに気付いていない。

 球が速い投手がたくさんいて、遠くまで飛ばすスラッガーばっかりなので、肝心なところが報道されないんで、みんな真似ができないんです。

 みんながあれをやればもっと勝てるのになって、個人的には思います。

 もちろん、これを記事に書いたことはあります。
 けど、それを書いたところで、世間が注目したいのは速い球とホームランの話であって、手間暇をかけて記事を書いても、取材もしていないクレバーな書き手たちがネットの情報を拾って西谷監督の言葉を繋げた記事の方がみんな好きなんですよね。

 だから、僕は、そんな面倒臭いことに力を入れるのはやめました。

 オンラインサロンで共有することにしたんです。もちろん、オープンメディアに全く書かないってことはないのだけど、ビジネス的に言えば、バッグエンド商品とフロントエンド商品とをうまく使い分けて発信していこうということです。

 僕が指導者に伝えたいことはオンラインサロンにて提供していきます。

 今はクラファン時代(クラウドファンディング)だと思います。
 クラファンって「プロジェクトを遂行するための支援」に思われがちだけど、支援することによって何らかの対価を得ることで成り立っている(物である時もあれば、社会的信用である時もある)。そこら辺はキングコングの西野亮廣さんの手法が参考になりますけど(12月20日のオンライン講演会のクラファン活用はマジですごい仕組み)、支援すれば特典がつき、これがお互いを裕福にさせる。

 僕のオンラインサロンでは対価を払って参加していただくわけですが、僕が提供しているのは、20年間の取材で得た数々の思考を知る「時間」(さっきの西谷監督の話みたいな)とそれらを共有して、更なるブラッシュアップをする「場」です。

 記事を書いているのは僕かもしれないけど、その知識の持ち主はもともと僕のものではないんです。つまり、取材を通したある人のマインドをみんなに共有しているということなんです。

 本来なら話を聞けない、聞くには時間を要する。
 その役割を僕が果たすことによって、みんなの時間を削減する。

  そして、そのマインドが正解かどうかではなく、みんなで共有して議論を深めていく。その「場」があることによって、互いの思考はより深まっていく。

 これがオンラインサロンという名のクラファンの仕組みです。

 究極の理想について少しだけ。
 日本の野球の組織が古いことは皆さんも感じているところではないでしょうか。 

 育成年代で言えば、日本高校野球連盟はその象徴です。
 考えが古いし、決断までのスピードが遅いですよね。
 そうなってしまう理由が僕にはわかるんですが、では、どうしましょうか?

 彼らの考えが新しくなり、決断が早くなるまで待ちましょうか?
 そもそも、その可能性はあるんでしょうか。

 以前、ある大学の授業にオンラインのゲストスピーカーとして招かれたことがあります。その中で、こんな質問を受けました。

「日本高野連を新しい発想を持った組織に変えるにはどうすればいいんですか?若い人の流入はあり得るのか?」

というニュアンスの質問を受けました。

僕の答えは

「新しい組織を作った方が早い」

です。

待ってられへん!
僕の究極はそれです。
最後までは語りません。


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