見出し画像

源重之が百人一首に残した作品は?

源重之みなもとのしげゆきが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆序詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────

☆作品

♪ 風をいたみ
  岩うつ波の
  おのれのみ
  くだけてものを
  思ふころかな
です。

読みは、
♪ かぜをいたみ
  いわうつなみの
  おのれのみ
  くだけてものを
  おもころかな

となります。

太字一カ所が変わります。

☆意味

風をいたみ
     (風が激しいので)
岩うつ波の
   (岩に打ち寄せる波の
         ように)
おのれのみ (私の心だけが)
くだけてものを
    (砕け散って、物を)
思ふころかな
    (思い悩んでいる
      この頃だなぁ)

☆序詞

♪ 風をいたみ 岩うつ波の
ここまで(1句と2句)が序詞(じょことば)となって、

4句「くだけて」を引き出している。


☆文法

1句:風をいたみ

3句:おのれのみ
   「のみ」副助詞

5句:「かな」:終助詞


☆鑑賞

・・・風が激しいので、
・・・岩に打ち寄せる波が
・・・砕け散ってしまう
・・・その「くだけて」
・・・ではないけれども、
・・・私の心だけが、
・・・岩のように頑なな
・・・あの女性の前に
・・・砕け散って
・・・物事に思い悩む
・・・この頃だなぁ

波は源重之自身のことを表わし、
岩は思いが届かない女性のことを表わしています。
女性の心は、岩のように硬くて、
源重之の恋する心は波のように砕け散ってしまう、という歌です。

☆出典

『詞花集』恋上・211

★関連動画


Please return to...
──────────
【源重之 top】

.

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?