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儀同三司母が百人一首に残した作品は?

儀同三司母が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆超訳
☆出典
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☆作品

♪ 忘れじの
  行末までは
  かたければ
  今日を限りの
  命ともがな

です。

読みは、

♪ わすれじの
  ゆくすえまでは
  かたければ
  きょうをかぎりの
  いのちともがな

となります。

これは、夫の藤原道隆(ふじわらのみちたか)と愛し合っているさなかに詠んだ歌だそうです。

☆意味

忘れじの  (忘れないとは)
行末までは (将来までは)
かたければ (難しいので)
今日を限りの(今日を限りの)
命ともがな (命であって欲しいわ)

☆文法解説

1句:忘れじ
   ラ行下二段活用
   「忘る」の未然形
   +打ち消し意思「じ」

   (忘れないつもりだ)


4句の「今日」とは、「忘れじ」と言われたその日を指しています。

5句:「もがな」願望の終助詞



☆超訳

藤原道隆は、儀同三司母を愛し

「いつまでも忘れないよ(君への愛は変わらないよ)」

と言ったそうです。

でも、儀同三司母は、その言葉が将来ずっと続くとは思えませんでした。

そこで、「忘れないよ」と言われたその日に
幸せな気持ちのまま死んでしまいたい、と思ったそうです。

・・・「君の事をずっと忘れないよ。愛し続けるよ」
・・・そう言ってくれるのは嬉しいわ
・・・でも、将来、ずっとその気持ちが変わらないのは難しいのよ
・・・「忘れないよ」と言ってくれた「今日」を最後に
・・・幸せな気持ちのまま、私は死んでしまいたいわ

☆出典

★新古今和歌集


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【儀同三司母】

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