見出し画像

謙徳公が百人一首に残した作品は?

謙徳公けんとくこうが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────

☆作品

♪ あはれとも
  いふべき人は
  思ほえで
  身のいたづらに
  なりぬべきかな

です。

読みは、

♪ あわれとも
  いべきひとは
  おもえで
  みのいたずらに
  なりぬべきかな

となります。

太字二カ所が変わります。

これは、失恋の歌です。

☆意味

あはれとも  (哀れだと)
いふべき人は
   (言ってくれそうな、
        あの人は)
思ほえで
 (他には思い浮かびません)
身のいたづらに
   (わが身はむなしく
     死んでしまうに)
なりぬべきかな
     (違いないだろう)

☆文法解説

1句:「あはれ」感動詞
   「と」引用の格助詞


2句:《べき》推量の助動詞

3句:《で》接続助詞

5句:「ぬ」完了の助動詞
   「べき」推量の助動詞

   「かな」:終助詞


☆鑑賞

失恋したその身の上を
「哀れだ」
と言ってくれそうな人は、あの人以外に思い浮かばない、
あの人を恋こがれながら、むなしく死んでしまうのに違いない。
という歌です。

☆出典

『拾遺集』恋五・950

★関連動画


Please return to...
──────────
【謙徳公 top】

.

この記事が参加している募集

#古典がすき

4,165件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?