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☆紫式部が百人一首に残した作品は?

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
★紫式部歌碑
☆鑑賞
☆《めぐりあひて》の
 相手は?
────────────



☆作品

紫式部が百人一首に残した作品は、

♪ めぐりあひて
  見しやそれとも
  わかぬ間に
  雲がくれにし
  夜半の月かな

です。

読みは、
♪ めぐりあ
  みしやそれとも
  わかぬまに
  くもがくれにし
  よのつきかな

となります。

太字二カ所が変わります。


☆意味

めぐりあひて (再会して)
見しやそれとも
  (見たのが
     「月」かどうかも)
わかぬ間に
     (わからぬうちに)
雲がくれにし
   (雲隠れしてしまった)
夜半の月かな
   (夜中の月のようね)

1句の「めぐりあひて」は、運命の人に巡り会ったということではなく、父親の転勤で都を離れていた友人が、
久しぶりに訪ねてきた「再会」を表します。

2句・3句の
「見しやそれともわかぬ間に」は、

「その友人の顔もよく見ないうちに」

「見たのが月かどうかもわからないうちに」

の両方の意味をかけています。



☆文法解説

2句「し」:過去の助動詞
   「き」連体形
  「や」:疑問の係助詞

3句「わかぬ」
  動詞「わく」の未然形
  +打ち消しの助動詞
   「ず」の連体形

5句「かな」:終助詞


★紫式部歌碑
「めぐりあひて 見しや
 それとも わかぬ間に
 雲がくれにし
 夜半の月影」
    京都市上京区廬山寺(ろざんじ)
HP



☆鑑賞

折角再会した友人が、顔もよく見ないうちに、
せわしなく帰ってしまったことを指しています。

・・・折角、
   久しぶりに再会した
   というのに
・・・あなたは、
   顔もよく見ていない
   うちにせわしなく
   帰ってしまった
・・・まるで、
   「月」かどうかも
   よく見ないうちに
・・・雲に隠れてしまった
   夜中の月のようね

この歌は久しぶりに幼友達と会ったのに、すぐ帰ってしまった慌しさ、もどかしさを詠んだものです。


☆《めぐりあひて》の相手

相手は、
大河ドラマに登場するあの
お方?



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