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藤原道信朝臣が百人一首に残した作品は?

藤原道信朝臣ふじわらのみちのぶあそんが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 明けぬれば
  暮るるものとは
  知りながら
  なほ恨めしき
  朝ぼらけかな

です。

読みは、

♪ あけぬれば
  くるるものとは
  しりながら
  なうらめしき
  あさぼらけかな

となります。

太字一カ所が変わります。

後朝(きぬぎぬ)の歌です。


☆意味

明けぬれば (夜が明ければ)
暮るるものとは
     (再び日が暮れる)
知りながら
    (それは知っている
         けれど)
なほ恨めしき
     (やはり恨めしい)
朝ぼらけかな
      (夜明けだナァ)


☆文法解説

1句:「明けぬれば」
   完了の助動詞《ぬ》の
   已然形+《ば》
   恒常条件

3句:「知りながら」
   「ながら」接続助詞

4句:「なほ」副詞
   「それでもやはり」
5句:「朝ぼらけ」
   朝、ほのぼのと明るくなるころ。夜明け方。

   「かな」終助詞


☆鑑賞

これは、藤原道信朝臣が、女性と一夜を共にして、
夜明けになると別れなければならない憂鬱な思いを詠んだ歌です。

・・・夜が明けてあなたと別れても
・・・再び日が暮れてまたあなたと会える
・・・それは知っているけれど
・・・やはり恨めしい
・・・夜明けだナァ

再び日が暮れて女性と会えるのがわかっていても、

それでも夜明けの別れがつらかったのでしょうね。


☆出典

『後拾遺集』恋二・672

★関連動画


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