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百人一首に春道列樹が残した作品は?

百人一首に春道列樹はるみちのつらきが残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆擬人法
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 山川に
  風のかけたる
  しがらみは
  流れもあへぬ
  紅葉なりけり

です。

読みは、

♪ やまがわに
  かぜのかけたる
  しがらみは
  ながれもあ
  もみじなりけり

となります。

太字一カ所が変わります。

「しがらみ」とは、川の中に杭を打ち、並べて、木の枝などを横にからませたものです。

「山川に(やまがわに)」と詠われている川は、京都と大津の間にあったそうです。

☆意味

山川に   (山あいの川に)
風のかけたる
     (風が架け渡した)
しがらみは  (しがらみは)
流れもあへぬ
    (流れることが
     出来ないでいる)
紅葉なりけり
   (紅葉だったのだナァ)

☆擬人法

「風」が、「しがらみ」を
かけた

「擬人法」は、この和歌の頃から使われ始めた新しい技法。
斬新だったらしい

☆文法解説

2句:「風のかけたる」
   「の」格助詞

4句:「流れもあへぬ」
   「も」強意の係助詞
   「ぬ」打消の助動詞
   「ず」の連体形

5句:「もみじなりけり」
「なり」断定の助動詞
「けり」詠嘆の助動詞

入道前太政大臣と同じ。


☆鑑賞

山の中で偶然見つけたしがらみ。

そのしがらみは風が吹いて作られたもので、紅葉が流れないで溜まった物でした。

春道列樹(はるみちのつらき)は、その光景が美しいと、感じたのでしょうね。

☆出典

『古今集』秋下・303

★関連動画


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