権中納言敦忠が百人一首に残した作品は?
権中納言敦忠が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────
☆作品
♪ 逢ひみての
後の心に
くらぶれば
昔はものを
思はざりけり
です。
読みは、
♪ あいみての
のちのこころに
くらぶれば
むかしはものを
おもわざりけり
となります。
太字一カ所が変わります。
この歌は、交際していた右近への想いを詠んだものです。
後朝(きぬぎぬ)の歌です。
☆意味
逢ひみての
(あなたとふたりきりで
お会いした)
後の心に
(その後の
今のこの苦しさと)
くらぶれば (比べたら)
昔はものを
(会いたい会いたいと
思っていた頃の恋の
つらさなんか
なにも)
思はざりけり
(物思いをしないのと
おなじようなものです)
☆文法解説
3句:「ば」接続助詞
5句:「ざり」
打ち消しの助動詞
「けり」
詠嘆の助動詞
☆鑑賞
権中納言敦忠は右近に思いを寄せて「遭いたい、遭いたい」と思っていました。
そして、その想いが叶い、右近と一夜を共にしました。
そうすると、以前にも増して心が苦しくなったのです。
そのような苦しさに比べたら、昔の「遭いたい」と思っていた頃などは、
何も考えていなかったかのようだ、という歌です。
右近に対する愛がどんどんつのってゆくのを感じ取れます。
☆出典
『拾遺集』恋二・710
★関連動画
Please return to...
──────────
【権中納言敦忠 top】
.
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?