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和泉式部が百人一首に残した作品は?

和泉式部いずみしきぶが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ あらざらむ
  この世のほかの
  思ひ出に
  今ひとたびの
  逢ふこともがな

です。

読みは、

♪ あらざら
  このよのほかの
  おもでに
  いまひとたびの
  おうこともがな

となります。

太字三カ所が変わります。


☆意味

あらざらむ
   (生きていないだろう)
この世のほかの
      (この世のほかの)
思ひ出に    (思い出に)
今ひとたびの  (もう一度)
逢ふこともがな (会いたい)


☆文法解説

1句:「あらざらむ」
   「あら」動詞「あり」の
   未然形
   「ざら」打ち消しの
   助動詞「ず」

   「む」推量の助動詞

「生きていないだろ」
という意味です。
つまり、
「もうすぐ死ぬだろう」
という意味です。

2句「この世の外の」とは、すなわち「あの世」のことです。

5句:「もがな」願望の終助詞


☆鑑賞

沢山の恋の相手が次々にこの世を去り、和泉式部自身も病床に臥せって

死を予感した頃に詠んだ歌だそうです。

・・私は、
・・もうすぐ死ぬだろう
・・あの世への思い出に
・・もう一度、
・・あの人に会いたい

和泉式部が
「もう一度会いたい」
と思った相手は、
最初の夫、橘道貞だったと言われています。

☆出典

『後拾遺集』恋・763

★関連動画



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