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三条院が百人一首に残した作品は?

三条院が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆頻出フレーズ/ながらへば
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 心にも
  あらでうき世に    
  ながらへば
  恋しかるべき
  夜半の月かな

です。
読みは、
♪ こころにも
  あらでうきよに
  ながら
  こしかるべき
  よのつきかな

となります。

三条天皇は、目が不自由になり、藤原道長に
「天皇を退位するように」
と言われ、失意のどん底に居ました。
その時に、詠んだ歌です。


☆意味

心にも    (心にも)
あらでうき世に
    (無く
   このつらい世の中に)
ながらへば
 (生きながらえたとすれば)
恋しかるべき
   (その時は
    きっと恋しく
   思い出されるだろう)
夜半の月かな
    (この夜更けの月を)


☆文法解説

2句「あらで」は「無く」という意味。《で》接続助詞


4句:「恋しかるべき」
   《恋しかる》形容詞の
   連体形
   《べき》助動詞


5句:「かな」:終助詞


☆頻出フレーズ『ながらへば』


☆鑑賞

三条天皇は、視力の衰えた目で、美しい月を眺めていました。

・・・もはや、長生きをしたいとは思わないが、
・・・もし、長生きをしたなら、今宵の月を恋しく思い出すに違いない。

☆出典

後拾遺集』雑1・860


★関連動画


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