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投資と事業と子育ての責任は自分でとる

こんにちは。
今日は朝の用意で、長男が着替えをダラダラして、
たまらず叱りつけてどうにか出発にこぎつけたところ、
次男がおっきい催し物を玄関でしてしまい、
おしめを替えて、どたばた出発した所、遅刻寸前となった、
関西で大家業と子育てに精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。

子供を理不尽に叱ってしまった後、よく、
「私が年老いたら、老いた私の振る舞いに今度は大きくなった子供が、
私を叱ったり、愛想を尽かしたりするのかなあ」
などと思ってしまいます。何を隠そう、
私自身、借金を続けながらも、家では理不尽にふるまう父に、
呆れ果て、愛想をつかしていたので。子育て、人との関係もまた、
回りまわって自己責任となるのでしょうか。
小さい子でも関係は侮ってはならんなと思います。
そうは言っても叱ってしまうのが子育ての大変な所ですが。

さて、自己責任といえば、先日のブログでも出てきた、
オーバーローンとかの問題ですが、
かつてかぼちゃの馬車事件、というものがありました。
ご存じの方も多いかと思いますが、そもそもこの不動産投資は
女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」というパッケージ物件を
スルガ銀行から融資を受けて、賃貸運営はサブリース会社が行う。
というものでした。

ちなみにサブリースとは、ある会社がオーナーから物件の全部屋を借りる
という契約をし、月々オーナーへ全部屋分の家賃を支払いをするものです。
で、サブリース会社は借り上げた全部屋を儲けが出るように少し高めの
家賃設定にして一般入居者に貸し出す、というものです。

ですが、実際はサブリース会社(販売会社も兼ねていた)の
スマートデイズが経営破綻してサブリース賃料が
オーナーに入ってこなくなり、返済が滞り、自己破産するオーナーが続出。
加えてこの件で主要銀行だったスルガ銀行が、
債務者が預金残高を虚偽申告していることを黙認して、
そのままローン付けをしてしまった。
預金残高を実際より多く見せたのをわかっていながら、黙認したようです。

こうした経緯から、被害者となった200名を超えるオーナーが原告となり、
最終的には400名以上のオーナーの債務が、物件を手放すことを条件に、

なんと帳消し!

になりました。というものです。

何も知らずにスマートライフの口上を信じ、
その後、債務不履行にプレッシャーを受けたその気持ちは推して知るべし。
ですが、実はこの結末に不動産業界はもとより、
私の周りや先輩大家は驚いていました。

「投資は自己責任でしょ!損失も含めて自分で何とかするものでは?」

と。私もそう思ってしまいます。
これは、この株いいよと勧められて信用取引したら大損したから、
無かったことにして。株は返すから。
と言ってるのと、性質的には同じに思えてしまいます。
一つ言えるのは今回のケースはあろうことか、銀行も不正融資を通じて、
被害者を出す温床を作っていた。という所でこれは確かにタチが悪い。

、、、
んー、そうはいっても、やっぱり、
・本当に満室にできる物件なのか?
(この物件フリースペースが5畳と狭く、全然人気なかったらしいです)
・サブリースを突然切られても自分で運営できるのか?
(サブリース契約はこの落とし穴が多い。基本的に小規模個人大家
が取り組んでうまくいく話を聞いたことがありません)
・最悪手放すときのシミュレーションはできているのか?

この辺りはしっかり考えれば、「そもそも手を出す物件ではない」
事は容易にわかるはずですが、、、
やっぱり、未だに跋扈するワンルームマンション投資同様、
自分で見つけてくるのではなく、
営業されて買う物件には落とし穴が多いなあと思わざるを得ません。

徳政令を勝ち取った400名のオーナーさんは、
きっと安堵したことでしょうが、

「もし、かぼちゃの馬車買う前に時を戻せて、やり直せるとしたら、また買いますか?今度はサブリースじゃなく、自分で運営できます。しかもだめなら訴えれば負債は帳消しにできますよ」

と聞かれても、多分「ならまたやる!」と答える人はほぼいないでしょう。
やり方経緯どうあれ、そもそも手を出してはいけない話だったかと思います

やっぱり投資と事業は自己責任。これはこの例があったとしても鉄則です。
誰かを訴えて、望む結果を得たとしても、
そもそもこの物件自体取り組まない方がよかったとなる話な訳ですから。

なんか「こういう物件の話が来たけど、どう思う?」
みたいなことが和気藹々と話せる場がもっとあったらいいのにな、
と思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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