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#28 「2時間⁉️」

すでに21時前になっていた。
恵も朝から、クラブハウスの片付けやら、総務処理をしていたので、
かなりヘトヘトなのに…
こんなに飲まず食わずで歩き回してしまった。

だから、【No Plan】は嫌なのだ。
と心の底から思う。

結局駅前のカラオケ店に決めた。
カラオケ店が数店舗あったのだが、
キャッチの男の子が、
「今ならすぐに入れますよ!」
という嫌味のない爽やかで低姿勢で、シンプルに誘ってもらった。
ってそんなもんなのかな?なんか、夜の繁華街の女性と飲めるお店のキャッチは、
偏見ではないが、なんかやはり酔っ払ってないとたらノリで
「行っちゃう???」ってなる人も多いかと思うが…
そんな話はさておき、キャッチに促され4階にあるカラオケ店に入店する。

エレベーターが4階につき降りると、
キャッチの男の子が、カウンターの店員と引き継ぎをしている。

お店の制服を着た女性店員が
「いらっしゃいませー」
と笑顔で話しかける。

カウンターでやりとりしていると必ず聞かれる、
「ご利用時間はいかがいたしますか?」

「どうする?」
「任せるー」
と、彼女のお決まりの【まかせる〜】だ。
現在21時ちょい過ぎ。
健全に帰すことを考えるなら、23時くらいだなーっと思い、
「ひとまず2時間でお願いします」
とは言ったものの、自分のレパートリーのなさを忘れていた…
歌える曲も少ないのに…2時間。

つなげる自信なんてないのに。

『ま、歌うだけがカラオケではない!』


と思いつつ、
下心が出てしまった。

彼女はというと、入店してから受付を済ませるまで、ずーっと【ニコニコ×2】していた。

「なんで、そんなニコニコしてんの?」
「え?ニコニコしてる?あたし?」


無意識???


7階の【714】号室を目指し、
恵の右手を左手で引きつつ、
【マイク2本】と【お手拭き2枚】、【23:12】と書かれた伝票の入った籠を右手に持ち、エレベーターを待つ。
恵の右手の温もりと強さを感じる。
俺の汗ばむ手は、不快ではないだろうか…

部屋の前に着き、
ドアを開けた。

カラオケ自体どれくらいぶりだろうか。
明るい…
荷物をテーブルに置き、
電気調節を少し薄暗くし、
「飲み物どうする?」
「ビールで!」
「OK」

受話器を取り2コール目に、
「はい、フロントですー」
独特の高さの声の男性。
「えーと、ビールとハイボールをお願いします」
「ビールはキリンとサントリーどちらにいたしますか?」
彼女に聞くこともせず、
「プレモルで!」

to be next story…

(あとがき)
ご無沙汰のJ'sストーリー…大変申し訳ありませんでした。
なかなかいろいろありまして…
っという言い訳はよくありませんね…
カラオケにやっとゆーたと恵が入りました!
次回ボックス内でのやりとりを!

引き続きよろしくお願いします!


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