見出し画像

#17 「My work」

俺の誕生日の前日に決定したこと。

その間、毎日探り探りではあったが時間を合わせて会っていた。
新宿バスタのところを二人で手をつなぎ散歩したり、ベンチに座って体を寄せ合って、仕事の愚痴とか冗談や1週間前に初めて会った時の思い出話をしたり、していた。

誕生日の2日前の…やり取り。
[恵は土曜日、何してるの?]
[うちのスポンサー会社で、スポンサードしているパラ競技の選手の祝勝会があってねー終わりは22時ごろまでなんだよね…]
[そっかー、祝勝会には華がないとねー😄]
残念だが、それは仕方ない…と思って、土曜日のイベント運営の朝に恵から、
[今日の祝勝会、雨でなくなったよ!また、日を改めてやるってー!]

というメッセージが、イベント開始前の昼時に入ってきた。
早速俺は、
[お、じゃあ、チームからは何時くらいに解放されそう?]
[今日はお昼に終わって帰れるから、いつでも平気だよー
一旦自宅に帰るから😄]

俺の方は、今回もアシスタントなので、イベントが終わったら連絡する旨は伝えた。

試合前のウォーミングアップで、チームのよくキックをする選手が、ピッチサイドにいる自分のあたりを目掛けて跳ばす練習をしてくる。
すごい高く蹴り上げるそのボールを
スーツ姿なのにキャッチして、革靴でキックしかえすと「グーポーズ」をする。
そんなやりとりを3回続けた4回目の時だ。
隣にいたチームスタッフの一人が取ろうと手を出し、俺も前と同じように取ろうとしたら、
チームスタッフが出した手に当たり、俺の顔面に直撃…
しかし、ボールはキャッチしていた。

が、膝から崩れ落ちる…
さっきまでは、スタンドからも「ナイスキャッチー!」とか、
歓声が上がっていたのだが、
爆笑に変わってしまった…
恥ずかしく、顔を抑えていたが、一丁らのグレーのスーツの膝に芝の後が…

そして、
試合が始まるタイミングで、自分の業務的には90%が終了する。

馴染みのキッチンカーの「チッキン」にランチを買いに行った。

この「チッキン」のローストチキンが安くて美味しい!
なので、すぐに売り切れてしまう。

自分のイベントの時にも出店を快く受け入れていて、顔馴染みなので、とっておいてくれる。
しかも大盛りで(笑)

いつも開場前にスペースチェックで行くと店主のマルコ(トルコ人)さんが流暢に、
「ツッカゴシサーン!キョウモ アリガトウ!」
と挨拶して、すぐに
「キョウハ ナンニン クライ ハイリマスデスカー?」
などと世間話をして、
「今日もランチかいにきますねー!」
「ワッカリマシター!」
パートナーは日本人でマコトさんが、
「塚越さんいつもありがとうございますね!」
と、朝にやりとりして、試合が開催したタイミングでコンコースに行く。
せっせと切り盛りしていた。
キッチンカーの行列に並んで、続々と切り盛られていく。
あと1人で自分の番になるタイミングで、マルコが『おぉー』って顔をしてくれて、ウィンクしてくれる(笑)
こういう愛想というか、愛嬌姿勢は外国人はさらっとできるから良いなーっと思ってしまう。

自分の番になって、
「ツッカゴシサーン!イッツモ アリガトウネ!キョウハ カチ ソウデスカ?」
「負ける試合ではないと思うので、観客の入りが良いんだと思いますよー」
マコトさんが、
「はい、どうぞー」
っと600円を差し出すと、
「サービスだから大丈夫」
とマコトさんが。
後ろにお客さんはいなかったが忍びなくはあったが、
「すみません。ありがとうございます!」
「ツッカゴシサンノ オカゲデスカラ!」
と言ってくれて俺は、事務所に自分のデスクで出来立て熱々のローストチキンを頬張る!


試合の結果は、ホーム(国内)チームが劇的な5戦目でこのシーズンで初勝利を収めて、
若干ロッカーからのリクエストが多く、チームがロッカーアウトするのに手間がかかったのと、
選手がスタジアムから出るのに時間がかかってしまったのは…
嬉しい誤算。
とともに早く開放してくれと思っていたのは間違いない俺の思い。

to be next story...

(あとがき)
今回は塚越の仕事(アシスタント)のアクシデントなどをまとめてみました!
久々にいろいろイメージしながら作っているので、遅くなって申し訳ありません。

引き続き贔屓にしていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

ちなみに特に写真に意味はありません(笑)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?