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熱いブラックは苦手でもいいですよ。

いつも通り、コーヒー淹れてたら恋に落ちました。

夕焼けが綺麗な午後5時。
まだ寝ている猫はさすがに怠けすぎたと思ったのか起きる時間帯。
夕方の新鮮な空気を吸い込むと感覚が繊細になります。触るもの、聞こえる音、そして目に映る人々の姿も。
オーダーストップの時間、5時。お客様とのお別れの時間に美しい女性が店内に入ってきました。

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“まだ、コーヒー飲めますか?”


珈琲マシンも、コーヒーカップも洗い終えた時間。沸かしたお湯も捨ててしまった。またお湯を沸かして、コーヒーを淹れると退勤時間は遅くなるだろうけれど..
少し考えました。でもせっかく来て頂いた女性の片手に何も持たせず、帰る後ろ姿を見るのはバリスタとして辛い。というか美しくない光景です。バリスタの美徳に反する行為。

“ラストオーダーの時間が過ぎて、カップでお出しすることはできないのですが、テイクアウトのコーヒーでよければ、お出しするので、ギャラリーでもご覧になってください”

ドリップコーヒー。英語では「Brewing coffee」かな?
片付けはマシンに比べて簡単だけれど、バリスタの愛を一番込められる淹れ方。

ゆっくりと店内を見て、夕日が照らす窓側の席に座っている女性の手前にそっとコーヒーを置きました。
“ごゆっくりどうぞ。
・・・
“あっ、お砂糖頂けますか?”
・・・
熱いブラックコーヒーは苦手なのかなと。まだ美味しいブラックコーヒーを飲まれたことがないのかもしれないと色々と考えながらも、スティック砂糖二つをもっていきます。
熱いブラックコーヒー苦手でいいじゃないですか。砂糖を入れてコーヒーを飲むこと、素敵だと思います。

「大事なのはコーヒーを片手にした時間」
というか..本当に美しい女性でしたね。もう純粋に一目で惚れしまいました。

何がいいたいのかというと...
コーヒーがあるなんとなく素敵な風景。
ノスタルジックに恋する時間。
目の前の熱いブラックコーヒー一杯の美味しさも大事だけれど
「なんとなくいい」
これがコーヒーの魅力なのではないかと。と思うんです。
バリスタはそういう時間を愛してしまうんです。


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朝、エスプレッソを淹れようとしたら、粉を落としてしまって..だけど少し手でいじってみるとこういう形に変わりました。コーヒー好きです。


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「自己紹介」
名前:ジョンミン
珈琲歴:1年6カ月

一応、大学生らしくて、メディア学とか都市社会学に興味があるらしいですね。お酒だと、ウィスキーが好きです。村上春樹ラジオは寝る前に聞いています。太宰治は一時期好きだったのですが、下手にいじると負のスパイラルに陥るだけなので、前を向いて生きています。いつも財布には穴が空いているのかお金がたまらないです。

Barista:https://www.instagram.com/jong_lovecoffee/

Photography:https://www.instagram.com/sentimental_jong/





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