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経営者の資格

会社の目的は、利益とキャッシュを最大化することである。

社会貢献とか、従業員満足とか、世の中を変えるとかではない。
そういう難しいことはひとまず一人前に経営者に
なってから考える。
響きのいいフレーズに飛びついて、
立派な経営者になったつもりになるのは、害しかない。

経営者が最低限やっておくべきことを2つ挙げる。

1.最低の勉強
キャッシュフロー
簿記会計より断然重要。
直感的にわかっている人もいるが、大抵は勉強が必要。
セミナーなどで人から教えてもらうか、
読み物として面白い本がたくさんあるので、
本で勉強もおすすめ。

簿記会計
財務諸表が読めないと話にならない。
簿記検定を取らなくてもいい。
ROAとかROEみたいな指標は覚える必要無し。
セミナーや実務本で、面白そうなものを2,3冊読もう。
それで十分。
損益計算書だけしか興味ないならまだ勉強不足。
まず貸借対照表の方を見るようになれば、
だいぶ理解できている。

税金
売上を上げることと同じく、税金を知ることは重要だ。
いくら利益を上げても税金を知らないと
ざるで水をすくうが如しだ。
専門家になるわけでないから、体系的な勉強は不要だ。
セミナーやノウハウ本で十分だ。
タイトルで興味がわくものを読もう。
税制を知らないと、痛い目にあう。
税務当局の厳しさも学んだ方がいい。
「税理士がいるから大丈夫」と思うなら、
無知すぎる。税理士は適切な納税計算のためにいる。
いや、まず節税というものが存在するのか、
そこから調べよう。「節税 合法」で検索。
行政は、政策的にいろいろな税の優遇を
してくれているが、向こうから親切に
「この優遇受けられますよ」とは言ってこない。
知らなければ損するだけ。

労働法
法律は弱者の味方だ。
争えば労働者側が圧倒的に有利だ。
最近は、弁護士だけじゃなく、ユニオン
というものがあり、違法な経営者を
訴えやすくなっている。
雇用関係があるうちは表面に現れないから
訴えられてはじめて違法に気づくこともある。
「そんな嫌だったなら言ってくれれば良かったのに」
認識甘すぎ。


2.権限移譲
さっき言っていたことと矛盾しているようだが、
自分で全てコントロールしようとしないこと。
会計も労務も税金も専門の人がいる。
士業に頼むというのではない。
そうゆうスキルを持った社員にコントロールさせるのだ。
専門的な事だけじゃない。
営業や現場の判断など、権限を渡すのだ。
自分でコントロールしているうちは、
自分の知識やスキル以上に会社は発展しない。
権限移譲すれば、自分の器をこえて会社を運営できる。
自分の会社が売っているモノサービスのことを
良く知らなくても、経営はできるのだ。
現場は、どんどん変わっていくのに、自分が現役のころの
基準で判断している経営者の方が害。

上記2つができなければ、経営者としての役割は、果たせていない。
会社の役員であっても、やっているのは個人事業主の役割である。

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