作曲用のソフト音源をたくさん買った意味はほとんどなかったって話
どうもjon-YAKITORYです。
ボカロ曲を作ってひたすら動画サイトにアップするというピストン運動を繰り返しているのですが、
元々作曲のお仕事なんかもやっていました。(今もたまーにお仕事をします。)
10代~23歳くらいまではとにかく音楽で食っていけるようにならなきゃと焦ってばかりでした。
焦って焦って、『プロっぽい曲を作れるようにならなきゃ』とずっと考えていました。
それ自体は悪いことではないのです。まあ今の自分がやろうとしていることからしたら変な方向に努力してしまったなと思いますが、おかげで筋力がついたのも事実です。
ただ、メロやコードの研究などをするだけなら健全な努力だったのですが、
「どうすれば『プロっぽい音』が出せるのだろう」と悩みすぎて「音源の買い漁り」に走ってしまう時もありました。
今実際に使っている音源はその中の数種類なので、ずいぶんもったいないことをしたなあと思います。
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極論、良い音ってのは音源を買っても手に入らないんですよね。
ミックスの仕方とか、リズムの合わせ方、音の組み合わせやちょっとしたテクニックによって
バカ高い音源もダサくなりうるし、逆に無料の音源でもかっこよくなったりする。
最近のTR-808のトラップビートとかいい例ですよね。少し前はチープなものってイメージでしたが、今ではあの音なしにはかっこいいビートはありえぬ!くらいになってます。
違いと言えばより低温が強調されるようになったことでしょうか。
同じ音源でも、使い方によってこうも変わるというのがはっきりわかりますよね。
チップチューンとかもいい例ですよね。「あれはチープさを楽しむ楽しむものだろ」って言われそうですが、自分で作ってみればわかります。
いくら「チープさを売りにした音楽」であっても、リズムや音がとっ散らかっていると全然かっこよく鳴ってくれない。
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僕は一時期、図太いビートが効いた曲が作りたくて打ち込み系のドラム音源をいくつも買い漁りましたが、
結局メインで使っているのは『KOMPLETE10』に入っているButtery4のプリセットか、3000円くらいで買ったサンプルパックです。
2万近く出して買ったのに一回も使わなかったリズム音源もあります。
楽器屋さんにしてみたら本当にいいカモだったなあとしみじみ思います。
正直、あれこれ買わずにお金をためてKOMPLETEだけ買っとけば一生困らないと思います。
ギターのアンシミュもついてますし、ピアノ音源も
あとは無料音源をかき集めるだけで充分。
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結局大事な事って、手持ちの武器を強化することじゃなくて自分自身の身体能力を上げることなんですよね。
ギター一本、もしくはピアノ一本と鼻歌でどれだけパワーのある曲を作れるかっていう作曲力や、
一見チープな音源をどれだけカッコよい音として聞かせられるかってい音作り力が、大事。
音源を買うのも大事な事ではありますが、土台があってからの話なんですよね。
じゃないと、自分にはどんな音源が必要なのか、何を買えばいいのかわからないまま手当たり次第に買ってしまいかねません。
実際そうなってしまった僕が言ってます。
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ポップスの編曲家や劇伴作家を目指そうというなら色んな音色が必要になってくる気がするので多少の品ぞろえは大事かもですが、
それなら個人でコツコツやるより大手のスタジオとかサウンドクリエイターの会社とかに就職して潤沢な資産を使い倒す方が効率的だと思います。
で、勝手がわかってきたり顧客がついたり貯金が出来れば独立すればいいわけで。
「音源は極力買わない」というのは前提にしておいた方がいいかもです。
今なら月額制のものもありますし、そういう負担の小さいものや無料で良質なものをディグるのがいいかもです。
ちなみに"割れ"はやめておきましょう。自分の信用に関わるので、長期的に見て超損です。作曲配信とかもしにくいですしね。
今日はこんなもん?
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