クリエイティブに不可欠な『ちょっぴり意地悪な視点』の話
どうもjon-YAKITORYです。
クリエイティブなものを作り出すとき、「ゼロから作られるものはない」とか「はじめは真似して覚える」ってよく言いますよね。
独創性について「遊び心が大事だ」とかもよく言われます。僕もユーモアが一番大事だと、割と前から言っています。
でもたぶんこう言われてもいまいちピンとこない人も多いんじゃないかなと思ってます。とくに真面目な人。
なぜかというと、上記の全てはオブラートに包んだ言い方というか、すごくクリーンな言い方なんですよね。
それらを言い換えると「ちょっとイジワルな視点を持て」ってことでもあるんです。
今日はその話でも。
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昔、ロバートの秋山と椎名林檎の対談している動画がありました。
その二人が「やっぱり何かを作るときって、イジワルな視点は絶対必要ですよね」って笑いながら話していました。
これが本質だと思うんです。
『イジワルな視点』と言っても、ただの悪意じゃダメです。愛のある、リスペクトのあるイジワルな視点が必要なわけです。
例えば、B'zの稲葉さんは歌もうまいし声もかっこいいですが、歌い方のクセもあるわけです。
その"クセ"を楽しんで、そのクセに影響を受けたロックシンガーはめちゃくちゃいると思うんですよね。
他にもマイケル・ジャクソンの歌い方とかもクセありますよね。でもあれを面白がりながらもシビれて影響を受けている人も山ほどいます。
ブルーノマーズとかそうですよね。しっかりカッコいいところをアピールしながら、バラエティー番組でMJのモノマネをして笑いをとったりしている。
これは"面白ポイント"を見出して、それを愛しているからこそなわけです。
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クリエイティブというのは、かなりそういう愛ある意地悪な視点から出てくると思っています。
ロバート秋山さんの『クリエイターズ・ファイル』なんてモロですが。
でも"意地悪な"なんて言っちゃうと人格を疑われそうだし、言葉そのまま受け取る人も出てきてしまう。
「そうなのか!」なんて言って、愛のない本当に意地悪なだけのことをするかもしれない。
だから一枚ドレスを着せた「遊び心」なんて言ってしまうんですよね。
でも「遊び心」って言われてもよくわからんです。ジャングルジムとかで遊べばいいのかなって思ってしまいますね。
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どこまでが意地悪な視点でどこまでが愛ある視点なのかは、その人その人で全く違うのですが、
何回も取り上げることでラインがだんだんわかってくる。
すると意地悪じゃないことでクリエイティブに活かすコツもわかってきます。
つまり、「そこ!?・・・でもわかるわぁw」みたいな視点を獲得できるようになります。バランス感覚良くなるんですね。
これって要は『観察』なんですよね。どれだけそのものを観察するか、どれだけそのものを前向きに面白がろうとしているか、その観察。
これはインプットする上でとても大事です。
イコール『エッセンスを抽出する』ことでもあるわけですから。
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僕は子供の頃から映画が大好きで、マトリックスとか大好きだったんですけど、
一番印章に残っているシーンはトリニティがビルにバイクで突っ込んでから着地するシーンです。
「そんなポーズにはならんやろ!」みたいな80年代アニメみたいなポーズで着地してるんですよね。
まあ正直、だからなんやねんって話ですが、こういう変な視点は大事にしたいなとは思いつつあります。
クリエイティブは観察からの、愛あるイジワルな視点も必要かもなというお話でした。
今日はこんなもん?
良ければ曲も聞いてみてください↓
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