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古代、鬼は神だった?① ~ヘブライから長野の鬼無里(きなさ)王国~

先日テレビをつけたら、NHKの「お名前バラエティ」という番組がやっていて、「鬼は邪悪!というイメージは後世つくられたものだった?」という内容が放送されていました。
その番組によると、古代は、鬼は「山の神さま」のような存在だったが、朝廷が「鬼は怖く、人を食う恐ろしい存在」というイメージ作り出し、庶民に広がったそうです。

途中からテレビを見たので、全部の内容はわからないのですが・・。
それでふと奈良時代、朝廷から「鬼」と呼ばれ、滅ぼされた縄文人の国が、長野県にあったことを思いだしました。古代、長野県に「鬼無里(きなさ)」という王国があったそうです。

でもそもそも、鬼っていったい何でしょうか?どうして鬼は「邪悪」と言われたのか?
鬼が恐ろしいと言われる理由は、人間と違って、頭に「角(ツノ)」があるから・・。
ツノがあるから人間ではない。頭にツノが生えている存在は、人を食らう。
だから「ツノを持つ生物は邪悪だ」と世間一般では言われています。
でも、古代はそうでなかったようなんです。

というのは、「鬼」は日本だけの存在でなく、海外にもツノ(角)を持つ人がいたからです。それも有名人・・。
そのうちの一人は、旧約聖書では「ヘブライ人を救う英雄」として描かれ、キリスト教徒では知らない人がいない、預言者・モーゼ。
もう一人は、ギリシャのアレクサンダー大王。二人とも学校の歴史の教科書に載っています。

①旧約聖書に登場する「預言者モーゼ」
モーゼが、弾圧に苦しむヘブライ人を率いて、エジプトから脱出した「出エジプト記」のエピソードは有名で、何度も映画化されています。
そのモーゼ、実はツノ(角)がありました。それも二つも・・。
下記のモーゼのwikiには、ミケランジェロがつくった像の写真が載せてあります。二本角を持つモーゼの像です。

②次にアレクサンダー大王です。
ヘラクレスとアキレウスを始祖に持つ、ギリシャの名家に生まれたアレキサンダー大王。ペルシャ語やアラビア語では、「イスカンダル」という名前で知られています。紀元後4世紀の人物です。
この方もツノがあります。やはり二つあります。
アレクサンダー大王は別名、「イスカンダル双角王」と呼ばれています。
wikiではアレクサンドロス3世という名前で紹介されています。

ではなぜ、偉大な預言者であるモーゼや、アレクサンダー大王は二本角があったのでしょうか?
私たちと同じ種族の人間だったのか?それとも別の種族の人間だったのか?

モーゼの場合、モーゼが放つオーラがあまりにも高貴で、光輝き、それが民衆には「ツノ(角)」のように見えた。そのため二本角を持つ人物として、絵画や彫刻に描かれた、と言われています。
だとしたら、実際に頭にツノが生えていたかどうかはわかりません・・。

でもツノを持つ人間は日本にいたようなんです。それは縄文の有力氏族・賀茂氏。その賀茂氏の始祖と呼ばれる存在の一人がどうやら、ツノと関係があったらしい?! 
数千年も前のことなので、本当のことはわかりません。
wikiによると、京都における賀茂氏の始祖は別名、八咫烏(ヤタガラス)だそうです。
賀茂氏の始祖は、賀茂御祖(かもみおや)神社こと、京都の下鴨神社に祭られています。

でもツノを持つ存在が「鬼」と呼ばれるダークな性質でなく、逆にモーゼやアレクサンダー大王のように、偉大な存在だったとしたら、なぜ今も、「鬼」は忌み嫌われあるのでしょうか?

本当に鬼ってなんだろう?
次回、「鬼は邪悪!はつくり話? 縄文と、八咫烏(ヤタガラス)・賀茂氏から紐解く、本当の鬼の正体」に迫ります。


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