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エグゼクティブサーチ以外での縄文アソシエイツの役割

こんにちは、縄文アソシエイツのnote担当です。今日は、縄文アソシエイツの「日本の未来づくり」への貢献の一端をご紹介します。

これまでの記事でご紹介させていただいたとおり、縄文アソシエイツはエグゼクティブサーチを主な仕事としていますが、我々にできる・我々に求められている社会への貢献のあり方はそれだけではないと思っています。
次世代のリーダー、真のリーダーの育成のお手伝いが日本の未来にとって重要との考えから、古典を題材に「道徳観」や「武士道の精神」を身につけたり、日本を代表する経営者を講師としてお招きして、その「目の前の生身の存在」からリーダーとしての資質やあり方を学んだりする機会を設けています。
これが縄文アソシエイツの「縄文塾」で、過去にご紹介させていただいた縄文塾 止水会(坐禅会)や縄文塾 青天どきどき会などがこれにあたります。また、日頃から、多様な立場や部署でリーダー像を考えておられる方々にもお会いして、お互いの学びとなるような場を作っています。

このような活動の中で、先日、「知の巨人」と言える二人の研究者を弊社にお招きする機会がありました。
お一方が荒木勝先生。荒木先生は、日本におけるアリストテレス研究の第一人者、岡山大学名誉教授で、東京逍遥塾の塾長をされています。学生時代には東洋政治思想史を学び、その後ドイツ現代史、特にマルクス主義の革命家だったポーランド人のローザ・ルクセンブルクを研究しようとして、まずはポーランド語の勉強を始めました。その後ポーランドに留学すると、同国の年代記がラテン語で著されていることから、ラテン語も勉強するようになります。さらに、ラテン語圏の基礎であるキリスト教を知るためにトマス・アクィナス「神学大全」を、さらにトマスが私淑したアリストテレスを原典で読みたいと思い、なんとギリシャ語まで勉強された方です。
もうお一方がアンドルー・ゴードン先生。ゴードン先生は日本史研究の大家。ハーバード大学歴史学部長やライシャワー日本研究所長を務め、実は縄文アソシエイツの特別顧問としても知恵を借りている方です。高校時代のサマープログラムで初めて日本を訪れたのが55年前。以来、近現代史や労働史を中心に日本の歴史を研究されており、現在も毎年来日して、フィールドワークなどで各地を訪れて生の声を通じた歴史の理解を深めています。ゴードン先生の「日本の200年 徳川時代から現代まで」(上下巻)は日本の近現代を見渡す上でわれわれ日本人にも発見が多く、縄文塾でも題材として使っています。

お二方は1950年前後の生まれで、ほぼ同世代。
対談は、ゴードン先生が日本現代史の縮図と語る足尾鉱毒事件から始まり、日本の産業の興隆から見た歴史や、被害者救済に尽力した政治家・思想家の田中正造などに話が及びました。荒木先生からは近代ヨーロッパの文脈、ゴードン先生からは産業遺産や文化財の観点など、お互いの研究領域を振り返りながら、最後は東洋のアリストテレスとは誰だろうか、という点まで議論が進み、大変濃密な時間となりました(同席したnote担当は、議論についていこうと必死でした)。

なぜ縄文がこのような活動をしているの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このような取組を重ねて、歴史に学びながら真のリーダー像への理解を深められる場を提供したいと思っています。また、縄文のコンサルタントもこの機会を通じてリーダーの方々と真正面からお付き合いさせていただけるような深みのある者になるべく研鑽を積んでいます。

なお、弊社設立25周年の節目の2020年には、荒木先生と弊社取締役会長の古田が対談をしました。このときに議論した現代の社会・会社の問題点と求められるリーダー像については、4年経った今も変わっていないと思っています。議論の模様は弊社ウェブページに掲載していますので、ぜひご覧ください。


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