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ベンチャーに飛び込んだ公認会計士が見る「成長環境」の風景とは

今回のインタビューでは、人事チームのニシダが、CFOの谷垣さんにお話をうかがいます。

2022年6月に経理財務マネージャーとしてジョインし、ほどなく管理部長にステップアップ、7か月でCFOに就任した谷垣さん。メンバーからの絶大な信頼を受け、欠かせない存在感を放つメンバーです。公認会計士でもあるスペシャリストな経歴の谷垣さん、「なぜジョリーグッドに!?」と多くのメンバーが疑問を抱いています。そんな彼の、ジョリーグッド・成長・組織に対する想い、これからについて詳しくお聞きします。

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谷垣 圭太(たにがき けいた)
1987年1月、奈良県出身。東京大学法学部卒業。公認会計士、中小企業診断士。2012年、大手監査法人に入社し、マネージャーを務め、監査やアドバイザリー業務に従事。その後、経済産業省への出向を経て2020年に外資コンサルファームに入社。戦略部門にて営業戦略策定・カスタマーサクセス組織立ち上げ支援、海外進出戦略やESG戦略の策定などを担当。2022年6月ジョリーグッドにジョインし、主に管理部長としてバックオフィス全般の体制整備を主管。2023年2月にCFO就任。
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身に付けたプロのナレッジを活かすべく、ベンチャーへ

ーまずは、キャリアの概要を教えてください。

1社目は公認会計士として監査法人に入社しました。大学は法学部でしたが、もともと数字が得意なのもあり、得意分野の掛け合わせでオンリーワンとして活躍できそうな道を選んだ結果です。ここでは面白いプロジェクトに参加する機会に恵まれ、経産省への出向など、得難い経験ができました。

その中で、事業会社のCFOを目指すキャリアイメージを持ち始めました。
会計士は、企業の外部から決算書をチェックするのがメインの仕事です。1年間の業務の流れも概ね決まっていて、予定調和的な仕事もありました。もちろん意義深い仕事なのですが、個人的な好みとして、自ら数字や戦略を立てて事業を動かし、創り出す仕事の方に興味を感じていました。一方で、CEOとして熱っぽく先頭で旗を振るというよりは、自分の専門性を活かして、参謀の立場で助ける、というスタイルが合っているとも感じて。ならば、とCFOというキャリアを見据え、数字を作る経験を積むべく戦略コンサルにチャレンジしました。

ーそこからCFOへのステップが望めそうな企業を探していたのですね。

はい。その中でどんな事業の会社が良いかを模索していて、出会ったのがジョリーグッドです。

まず、事業内容そのものに可能性を感じました。医療は社会へのインパクトが大きく、可能性も豊富な分野です。また組織の状態も、これまでの経験を活かせるフェーズ。キャリアプランや求められる役割を考えると、これ以上にフィットする会社は無いんじゃないかと思いました。
加えて決め手になったのは、社長である上路さんのキャラクターです。医療分野は堅く堅実なイメージもあるように参入障壁の大きな業界ですが、そこにエンタメ業界出身の上路さんが入り込んで、実際に成果も出している。強い突破力というか、物事を推進する圧倒的なパワーを感じましたし、面接で直接話し、その感覚は間違いないと確信しました。

もちろん、迷いはありました。これまでサイズの大きな会社にいましたし、ベンチャーは流動的なことが多いのだな、と入社前から感じるシーンもあったので。
でも、会社の事業と可能性に大きく惹かれ、推進できる土壌があり、人がいる。入社を決めました。

会社に視点をおき、垣根をつくらずトライ

ー入社後の業務内容やポジションについて教えてください。

入社がちょうど決算のタイミングで。経理財務マネージャーとして入社した以上、当日から年次決算のプロジェクトをまとめなくてはならない。監査法人も来ていて、フロントとしてやり取りしました。これをなんとか乗り越えると、芋づる式に新しくすべきこと、やりたいことが生まれます。ここからはもう、あらゆることを整備してきました。申請フローや社内ルール、人事戦略の策定にも関わりましたね。

ー経理財務マネージャーだったにも関わらず…ですか?

当時の人事部門が、スキル・リソースが不足して苦しんでいるのを横で見ていたので……。できる所から協力していった形で、一緒にプロジェクトを進めていきました。そんな形で他の業務も担当しているうちにカバー範囲がどんどん広がっていって、4か月時点で管理部長に就任しました。

ー垣根を飛び越えての貢献が、スピーディなステップアップにつながったのですね。

自分がジョリーグッドのためにできることであれば、守備範囲を超えてでもトライする、ということは常に意識しています。それが身動きの取りやすいベンチャーに身を置く最大のメリットの一つだとも思いますし。もちろん自分自身の役割やポジションをきちんとやり抜くのは大前提ですが、俯瞰して、会社全体を見渡し、自分にできることをやる。そうした姿勢が評価してもらえたのかな、と感じています。

もちろんハードなミッションも沢山あります。そんな中で特にやりがいを感じるのは、これまでのキャリアで身に付けた正解の「型」を、今のジョリーグッドに合った形にカスタマイズできている実感を得られる瞬間です。その結果、監査法人から「体制が強くなっている」と評価されたり、社内からも管理部という組織が「変わった」とコメントいただいたり。
このゴリゴリ回す手触り感、きちんと結果にむすびつく達成感が面白く、ハードな仕事も楽しんで取り組めています。

ー谷垣さんの豊富な経験や蓄積されたナレッジ、それを求める環境がここにあったのですね。

この環境だからこそ自身にも起きたアップデート

ー谷垣さんの仕事が、まさに会社を成長させたと言えると思います。谷垣さんご自身には変化はありましたか?

成長した、と感じています。

言い方は変なのですが、一種の度胸が身に付いたというか、瞬発力が強化されたなと。
立場上、社長と直接議論することも多いのですが、これまでのように、入念な事前準備を重ねて臨むばかりではなく、いい意味で、生煮えの状態で出してしまう、ということもできるようになって。もちろん、そうせざるを得ないくらいのスピード感が求められるという面もあるのですが。
本質的な部分さえ理解していれば、それで乗り切れる力がついた。そういう意味で、本質に立ち返り、そこにこだわる力は特に磨かれていると思います。

ーベンチャーゆえの、胆力ですね。

そもそもジョリーグッドは、「成長」に焦点を当てた方針を掲げています。ビジョンでは、成長を主軸にしたメッセージを大きく謳っている。ジョリーグッドの考え方の根幹で、メンバーの口からも頻繁に聞くワードです。
ミッション・ビジョン・バリュー:採用ページ

そして、ジョリーグッドは、とにかくスピード感にあふれた会社です。
成長にスピードが重要なのは、言うまでもないですよね。高速でPDCAを回すことで成長につながる。ベンチャーだから、というよりも、ジョリ―グッドの環境だからこそ、私も成長を実感できていると思っています。

ーこれまでの在籍企業も相当にスピード重視とお見受けするのですが、それと比べてもスピードを感じるのでしょうか?

そうですね。もちろん、これまでもスピードは重要でしたが、やはりチームで動きますし、大きな組織です。ジョリーグッドは、自分の裁量で動くことができる組織サイズ。身動きの取りやすさが全く違う。メンバーは、新しい技術やアイデアなど、やってみたいことに対して腰が軽く、チームもライトに賛同してサポートしてくれる。「それ良いね!やってみよう」と。

成長を主軸に信念が置かれていて、それがベースになり、そこにスピード、軽やかさ、裁量と自由度を与えている。まさにベンチャーならでは、存分に成長を楽しめる環境です。

ー何拍子も揃う、まさに成長環境、ということが分かりました。

そこに加えて、ジョリーグッドの面白いところがメンバーの顔ぶれです。
それぞれ全く違うバックグラウンド、立場の人同士が、同じ土俵で共通ゴールを目指しています。エンジニアや営業マンはもちろんのこと、医師や臨床心理士、制作ディレクターやプロデューサー、大手商社や証券会社の出身者等々…。こんなプロフィールの人がいるのか!と驚き、日々、メンバーから刺激を受けています。

ープロフィールの幅が広いですね。メンバーから受けた影響があれば教えてください。

そうですね、広告代理店出身のメンバー、広報のプロとの議論の場でしょうか。
発信を通して、ジョリーグッドの活動価値をどう外部に届けるか、をとことん考え抜いているんですよね。それを間近で見る中で、私の目線にも成長がありました。
会計士という立場で、「資本市場との対話」というのは非常に重要なキーワードです。特に上場後を見据えると、開示書類でどういうメッセージングをしていくかは頭を使うポイントです。財務/非財務情報問わず、点と点を繋いだ一本の「線」、ストーリーとして投資家に届けていくことの重要性はこれまでのキャリアでも強く意識していました。それが、ジョリーグッドの発信に対する姿勢に触れたことで、他の文脈と組み合わせた「面」での発信も意識するなど、より外部に開示する情報に対する精度の高まりを実感しています。

これは入社理由のひとつでもあるのですが、あらゆるジャンルのプロがここにいることに驚きます。なので、ジョインした後、「思ったよりちゃんとしている」とも思ったんですよね。戦略・実行の個々の面でも、組織の面でも。

ーそのベースがあるからこそ、谷垣さんの持ち込んだ正解の「型」が生きているとも言えますね。


ーキャリアのひとつの目標でもあったCFOに就任されましたね。今後目指すのはどんなところなのでしょうか。

まずはCFOとして、IPOに導くことが、足元の目標のひとつと考えています。しかし上場はひとつのステップに過ぎません。あくまで、日本社会、そして世界中の医療により大きな価値を提供していくことを見据えています。

管理部長の立場として正直に言うと、今のジョリーグッドは、組織のレベルアップに伴う成長痛が出ているフェーズだと思っています。ひとつひとつ対処しながら、一回りも二回りも「良い会社」と感じられる組織体制を築いていくことも重要な点です。

ご質問は、もっと身近な目標について問われているんだと思いますが、個人としてはCFOというひとつの目標を達成した所です。次はどうしてもチーム目標になってしまいますね。会社全体の成長速度を爆発的に上げていくためにも、管理部をさらに強い組織に進化させたいです。守り一辺倒の組織でなく、高度な分析機能を持たせて、経営上の意思決定をよりスピーディに下すことを可能にするような。
いや、「進化させたい」ではなく、「進化させます」!!!!

ーおお、強く言い切りましたね。宣言ですね。

メンバー間で流行っている「引き寄せの法則」を意識してみました。2022年忘年会の場の余興として、「セルフピッチ」というイベントがあるんですが、その中であるメンバーが発表して。そこからみんな何かあるごとに「引き寄せ宣言」をしています。

ー余興から流行が!セルフピッチ、面白そうですね。学びを含んだ余興に聞こえます。

前述の広報の話にも通じるのですが、ジョリーグッドでは、発信をとても大事にしています。バリューにも織り込まれている。セルフピッチもその活動のひとつで、自身の「強み」を活かして社会課題や会社の問題を解決するための「なんちゃってプレゼン」をする取組みです。新メンバーの自己紹介を兼ねつつ、プレゼンの型を学ぶ効果があります。日頃から全体会のような大きな場でも、発表を頻繁にしています。メンバーのチャレンジや最近の様子などが垣間見えるので、こういったところでも刺激されるんですよね。

ー細部においてまで、成長につながる企業文化、環境ということがよく分かりました。

(ライティング:橋尾 日登美)