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GPTと作る新しい教員の働き方のイメージ(授業準備編)

はじめに

今日はGPTsを使って授業の準備をする際の使用例について紹介させていただきます。今回は外国語科の授業準備を例として行ってみようと思います。


指導案サポーターを使用して授業のプランを作ります。

では、まず単元の構想を考えたいと思います。ここでは、指導案サポーターに協力してもらおうと思います。

まず、教科と日時を伝える

今回の授業は小学校5年生外国語科Unit 7「Welcome to Japan.」(東京書籍)をもとに準備を行います。

次に、観点を考える。

必要な項目を入力すると学習評価の3つの観点に沿って観点を作ってくれます。以下がその内容です。

単元「Welcome to Japan.」の目標を作成する際、以下の3つの観点に基づいて考えました。

知識技能:
季節や日本文化等に関する語句や表現(例: We have ~. You can enjoy ~. It’s ~.)について理解している。
四季折々の日本文化や地域の行事などについて、これらの語句や表現を用いて、考えや気持ちなどを書く技能を身に付けている​​。
思考力、判断力、表現力等:
相手によりよく分かってもらえるように、四季折々の日本文化や地域の行事などについて、音声で十分に慣れ親しんだ語句や表現を用いて、考えや気持ちなどを書いている​​。
日本の四季や文化などについて、聞き取る技能を身に付け、相手のことをよく知るために、短い話の概要を捉えている​​。
学びに向かう態度人間性:
学習者が自分が紹介したい日本の文化について、「ALTに何とかして伝えたい」という意欲を引き出し、外国語の背景にある文化に対する理解を深めること​​​​。
単元の概要
この単元では、学習者が日本の四季や文化、地域の行事を外国語で紹介し、文化的背景の違いを意識しながら相手意識をもってコミュニケーションを行う態度を育成することを目指しています。また、録画機能を活用して児童同士でお互いの発表を撮影し、動画を見返すことで、自己調整する力につなげるなど、1人1台端末の活用ポイントも含まれています​​。

これらの目標は、児童が自分の意見や感想を英語で表現する力を養い、異文化間コミュニケーションの重要性を理解し、外国語を通じて自己表現や相互理解を深めることに重点を置いています。

さらに、単元構想を練っていきます。

続いて単元構想を練っていきます。これは教科書の指導書を見てもよいです。

単元についての詳細説明
この単元では、児童が「Welcome to Japan.」をテーマに、日本の四季折々の風景や文化、地域ごとの行事を英語で紹介します。授業では、日本独特の美しさや文化の魅力を外国の友人(ALT)に伝える活動を通じて、児童の国際理解を深め、英語によるコミュニケーション能力を高めることを目標とします。
現在の学級の児童の状況
児童は英語の学習に対して好意的で、特に「伝え合う楽しさ」を感じています。しかし、自分の意見や感情を英語で表現する際に、理由や具体的な思いを加えることが少なく、表現が単調になりがちです。
目指すべき児童の成長・変化
この単元を通じて、児童は自分の意見や感想を「理由」や「思い」を含めて英語で表現する力を高めます。また、相手の文化や背景を理解し、尊重する姿勢を養うことで、より豊かなコミュニケーションができるようになることを目指します。
成長・変化を促すための教授法や手立て
ロールプレイ活動: ALTや他の児童が日本について質問するシチュエーションを設定し、児童がそれに答える形式で実施します。これにより、児童は自然な形で自分の意見や感想を英語で表現する練習を重ねます。
ペアワークやグループワーク: 児童同士でお互いの「好きな日本の文化」について話し合い、それを英語で紹介する活動を行います。児童は互いの意見を聞き、理由や感想を尋ねることで、相手への理解を深め、自分の表現を豊かにします。
プレゼンテーション: 児童が自分が紹介したい日本の文化や行事について、理由や個人的な感想を交えて英語でプレゼンテーションします。この活動は、自信を持って英語で話す機会を提供し、公開の場での表現力も養います。
授業後に望む児童の変化・成果
授業を通じて、児童は自分の感じたことや考えたことを、より豊かな表現で英語で伝えられるようになることを期待します。また、異文化理解の深まりとともに、英語によるコミュニケーションの楽しさを実感し、今後の学習への意欲を高めることができるでしょう。

と、このようにこの単元の指導のポイントを例示してくれます。ちなみにこのまま指導案を作るのに使用するのもいいと思います。

最後に授業時間に合わせて指導計画を考えます。

最後に単元の流れを考えてもらいます。今回はこちらから授業時間8時間のテスト1時間を想定していることをつたえてみました。

単元構想図
授業時間数
: 9時間 (テスト1時間含む)
各授業の内容
第1時: 日本の四季と文化の紹介 - ALTからの紹介と児童の既知知識の共有
第2時: 日本文化の特徴と魅力の探求 - グループワークで日本の文化や行事を調査
第3時: 英語での表現方法の学習 - 「理由」や「思い」を伝える表現の練習
第4時: プレゼンテーションの準備 - 自分たちが紹介したい日本の文化や行事について準備
第5時: プレゼンテーションの実施 - グループごとのプレゼンテーション
第6時: 反響と改善 - 他のグループからのフィードバックと自己評価
第7時: 英語でのコミュニケーション練習 - 相互理解を深めるための活動
第8時: 単元のまとめと振り返り - 単元を通して学んだことの振り返り
第9時: テスト - 単元の理解度を確認
各授業の目標
児童が日本の四季や文化についての基本的な知識を身につける
児童が「理由」や「思い」を含めた英語での表現を練習し、使用できるようになる
児童がプレゼンテーションを通じて、自信を持って英語で話す経験を積む
児童が英語での相互理解とコミュニケーションの重要性を学ぶ
各授業の課題
日本の文化や行事に関する情報を英語で正確に伝える
「理由」や「思い」を含めた表現を使って、自分の意見や感想を英語で伝える
グループプレゼンテーションの準備と実施
他の児童のプレゼンテーションに対する建設的なフィードバックの提供
各授業の評価
日本の四季や文化、地域の行事に関する知識の理解度
英語での表現力(「理由」や「思い」を伝える能力)
プレゼンテーションの内容と発表スキル
相互理解と協力に基づくクラス内コミュニケーションの質

このように、単元の流れを案として出力してくれます。ただこれで終わりでないのが教員の仕事です。今度は評価の部分を考えていこうと思います。

評価のためのルーブリックを作成します。

今度は評価のための準備をします。外国語科は評価にどうしても「外国語を使用したやり取り」に対する評価が必要になります。通常のペーパーテストのように教員側に評価の基準がはっきりしていないといけません。そこで「ルーブリック君」にルーブリックを作ってもらいます。今回は単元末の評価と言うことでALTを相手に行うパフォーマンステストのルーブリック作りを依頼してみます。すると以下のようになりました。

ルーブリック案: 小学校5年生 外国語科 「Welcome to Japan.」における話す活動
評価項目と基準:内容の正確さと豊かさ
レベル4: 日本の四季、歴史、文化について正確かつ詳細に説明し、豊富な情報を提供する。
レベル3: 基本的な情報を正確に提供するが、詳細が少ない。
レベル2: いくつかの不正確な情報を含むが、基本的なアイデアは伝えられる。
レベル1: 情報が不正確であり、重要な詳細が欠けている。
コミュニケーション能力
レベル4: 明確に意見や情報を伝え、質問や応答を通じて対話を効果的に継続する。
レベル3: 基本的な意見や情報を伝えることができるが、対話を継続するのに若干の困難がある。
レベル2: 意見や情報の伝達が不明瞭で、対話の継続が困難。
レベル1: 意見や情報の伝達が不十分で、対話をほとんどまたは全く継続できない。
言語の使用
詳細は省略しますが、文法、語彙、発音に関する基準を設定します。
聞き手への配慮
詳細は省略しますが、リスナーの反応を観察し、説明を調整する能力に関する基準を設定します。
反応と洞察力
レベル4: 「良いと思った理由」や「それを聞いて思ったこと」を詳細に、明確に表現する。
レベル3: 基本的な感想や意見を表現するが、詳細が不足している。
レベル2: 感想や意見を表現する試みが見られるが、不明瞭で一般的。
レベル1: 感想や意見をほとんどまたは全く表現できない。

これを表にしてもらいます。今回はEXCELファイルにしてもらいます。

codeInterpreterを使用して作ってくれます。


多少は直しましたが、このように表にもしてくれます。

このようにルーブリックを作っておけば、評価の心配も大丈夫です。なんなら中間評価テストも大丈夫です。ただ作成のコツとして最終テストのルーブリックから作成するのがいいと思いました。

ワークシートを作成してもらう。

さらに学習内容をわかりやすくするために、「ワークシート作るくん」を使って作成していきます。今回はこのユニットで学ぶ、「What is your favorite season?」のフレーズについてのワークシートを作ります。

これも少し修正しています。

今回は大まかな設定のみで作ったため、問題の内容等少し難しくなっている箇所もありますが、製作段階でChatGPTに相談するのがいいでしょう。

最後に

今日はここまでにします。このように日々の準備や授業の計画に大いにChatGPTは生かせると考えています。イメージとしては、自分が主任で仕事をそれぞれ得意な人に振ってそれを集約していくイメージですかね。

外国語科や外国語活動はChatGPTとの相性の良さを感じます。うまく利用して子供たちの学習をより深められればいいものができそうです。次回は国語科での利用を考えていきます。


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