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昔から別府は湯治場

別府の鉄輪地域は、昔から湯治場として有名です。
湯治場というのは、ちょっと長い期間(一週間以上)滞在して、温泉に浸かり、悪いところの治療目的とする場所の事です。
温泉地には湯治場がよくあり、もう亡くなりましたが、大正生まれの義理の祖父母は若い頃、よく七輪を持って、温泉地の湯治場に一月程滞在していたと話していた事がありました。
基本、狭い一部屋、トイレや炊事場は共同での素泊まりで、とても安かったそうです。

主な湯治の理由は、骨折、腰痛、皮膚病など、病気や怪我などの治療目的です。
古くは、鎌倉時代から湯治があったとか。
今のような湯治場としての別府は、江戸時代からだと言われています。

別府では、飲泉や、蒸気を使った喘息治療などもあります。
別府が、観光客や湯治客で賑わっていた頃、別府に来る人たちのために、食事も色々できるようになりました。
それで、今でも美味しいものが沢山あるのだと思います。

訪れる人達が喜んだ物の一つが『フグ』です。
別府は、『フグ』料理が有名です。
『フグ』といえば、昔より“フグ毒”が厄介なものですが、本当なのかは解りませんが、別府で『フグ』を食べて、ピリピリと麻痺して来たら、砂湯に入ると、毒出しを砂湯がしてくれる
というものです。それで安心して、『フグ』が食べられる。と、言うのです。

昔の砂湯


別府では「竹瓦温泉」と、「ひょうたん温泉」、海岸沿いの「上人ヶ浜」に砂湯があります。

上人ヶ浜は今、改装中で
7月ごろオープン予定です。


湯治場としては、「地獄蒸し」といって、宿やや、地域で、強い蒸気を利用して、蒸し料理が簡単にできる「釜」を持っています。
買って来た食材をカゴに入れ、そのカゴを蒸気の上がる「釜」の中に入れれば、ものの10分程度で色んな料理ができます。
蒸し料理なのでとてもヘルシーですし、温泉のミネラルも付いてくるので、身体に良い料理になります。

「地獄蒸し工房」
材料も釜場で用意できます
地獄蒸し釜
今や、メニューも色々あるんですね

最近、この湯治が流行っているそうで、昔のような、診療目的かは解りませんが、長期滞在をして、「地獄蒸し」で料理をし、別府市内の温泉を巡り、直ぐ側には、「地獄めぐり」もできます。身体だけで無く、心のリフレッシュもできるのです。
ちょっと、外国の人達のようなゆったりとして、余裕がある湯治という旅を楽しむ人が増えて来ているようですね❗️

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