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怒ってくれる人は貴重

会社に目を向けると、
パワハラやモラハラ行為で上司が訴えられやすい時代で、部下に相当気を使わないといけない時代にもなった。


家庭に目を向けると、
親も子ども対して、かなり気を遣うようになり、私が塾の講師を始めた20年前と比べると明らかに、子どもを叱る親は少なくなった。『叱る』という行為で、子どもが傷つき、精神的ば病気になってしまうのではないか。周りからは『虐待』と捉えられてしまうのではないか。
私が子どものころには悪いことをすればよく親に頭を叩かれたもの。
それによって、私の軽率な行為の重大な過ちを子どもながらに理解し、心の奥底から離れない倫理観などを養うことができたと思っています。


教育の現場においても、
20年前や10年前と比べると明らかに、講師は叱ることができなくなっている。むしろ子どもたちのモチベーションを上げるために、思ってもいない言葉を使ったり、子どもの誤った行為に対して見て見ぬふりをしたり、講師として大事なことを子どもたちに伝えることが難しというか、講師が結果的に子どもたちから逃げる形で、本気で大事なことを伝えようとする人は明らかに減ったと思います。

それが、今の時代です。

本音でコミュニケーションを取ることが難しい時代になったからこそ、さまざまなリスクを恐れずに自分のことを叱ってるくれる人は貴重で、客観的に自分を見ることができる最強の道具だと私は思っています。

自分が間違えたことをしたにも関わらず、子どものころから叱られない環境にいて社会に出ると、社会で活躍する人の人格に圧倒されて、そこで初めて己の愚かさに気づく。
もう手遅れ。

本当に心の優しい人は、『悪いことをしても何も言わずに許してくれる人』ではなく、『悪いことをしたときにちゃんと叱ってくれる人』ではないでしょうか。

今の時代だからこそ、余計に怒ってくれる人、叱ってくれる人は貴重ですよね。


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