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福井県に来て幸福度は上がったのか?

しゅーぞー・まさ様に記事をご紹介いただきました。その返信もかねて記事にします。
そういえば記事の中で紹介されていた記事に「移住マウント」なるものがあるんだとか。移住も意外にデリケートな話題なのかな?
本投稿は私の感想と分析で、特に他意はありません。これを「マウントだ‼︎」とか思う人は…
もはや勝手にしてください(笑)


わたしのふるさと

①子ども時代を過ごしたふるさと府中市
私のふるさとは、東京都府中市。
福井県に来て「出身は東京です」って言うと
「江戸の人か⁉︎」とか言われて、
「いえ、武蔵野です」って言い直してます。
東京を愛しているかと言われたら微妙ですが
府中市は住みやすい所だったと思います。
私が府中にいたのは幼稚園〜大学生までで、社会人経験はしていませんが。
人口密度の高さは行動範囲の狭い子供にはありがたいです。今は福井県で、子供がクラスの友達と遊ぶのにも車で送らなきゃ行けないとか、
当然日常的に公園でチーム分けしてボール遊びみたいなことは出来なくて。
府中市だったら自転車でプールも図書館も行けたし、文化センター行けばバドミントンとかテニスとか出来たので、あまりお金かけなくてもできる範囲で子供だけで遊べた記憶があります。選択肢が多いことは自主性を育むうえでもプラスだと思います。「誰と」「どこで」「何をする」を自分で選ぶということは「満足度も自己責任」と言えるだけの選択肢は府中市にはあったと思います。
福井県は幸福度のところで「子供が遊べる施設の充実」みたいなのがあったと思いますが、子供が自力で行ける施設の数、種類は府中市の方が圧倒的に多いです。うちみたいな核家族では近隣市町に施設があったところで連れて行く手がないし、自分の子供だけ連れて行っても一緒に遊ばなきゃいけないので、結局親の負担ありきで恩恵を活かしきれていない感があります。

②こころのふるさと 佐賀県
私の育ちは東京ですが両親は佐賀県人です。
中学生くらいまでは毎年夏休みに佐賀県に何日か滞在していました。ど田舎の田園地帯ですが、これが私の「いなか」「ふるさと」の原風景であり、そういうノスタルジックなものを子供心に持っているというのは私の中で大きかったと思います。

③移住先 福井県
もう何年かで.福井県が最も長く滞在した県になります。ちなみに福井県ですが、いわゆる「福井」とは「越前」であり、私が住んでいるのは「若狭」で言葉も文化も大きく違うので、実はあまり「福井県民」という感覚はありません。

福井に来て幸福度は上がったのか?


福井県が「社会人」として生活した唯一の県なので上がったかどうかは判断できませんが、個人的に幸福度は高いと思います。
ただそれは「自分で選んだ仕事として農業をしに来て、実際にそれで生きていけている」ことと「運良く結婚できた」ことが大きいので、
「幸福度NO.1の県だから(今は順位を大きく下げたようですが)」という理由ではない気がします。
あ、ちなみに「福井県は食材の質が高い(普通にスーパーとかで売っているものでも)」というのは本当だと思います。

移住と仕事の関係


私の場合、ここでこそ出来る仕事がある、というのが大きいと思います。別に福井県が農業適地である訳でもなく他県でも構わないのですが、少なくとも東京都府中市ではできなかったし、それで生きていけているのなら移住成功と言って良いのでは?
これが「仕事をしに来たけどすごい暮らしにくい」とか、「住みたいところに来たけど仕事が無くて、やりたいわけじゃない仕事で生計立ててる」とかだとしんどい気がします。
その点農業は、それを選んだ時点でほぼ生き方が決まると思うので、それで生きていけていればそれなりに成功なんじゃないかな。

東京っ子が福井県若狭町に馴染めたわけ

私の場合、やりたいという思いだけで知らない土地でやったことない仕事を始めたわけで。
生活環境、仕事、人間関係など馴染まなきゃいけないものがたくさんある中でスムーズに話が進んだのは、研修先である「かみなか農楽舎」の存在が大きいです。
(かみなか農楽舎HPはコチラ
https://nouson-kaminaka.com/)
ここでは研修期間中に農業を学ぶことはもちろん、地域のしきたりも学んだり地域行事に参加したりしながら研修を進めていきます。
そして独立の際には、独立先の集落に馴染みやすいように親方を探して、その方にお世話になりながら生活を始める、という形をとっています。集落によっても馴染みやすさは違うでしょうが、やっぱり誰も知り合いがいないところに入って行くのとは大違いです。特に私は人と話す方ではないので、この仕組みによって馴染むまでの時間が大幅に短縮されたと思います。
居住区の人間関係は移住の致命傷になりかねないだけに、この仕組みの効果は大きいです。

地方移住と幸福度に関する私見

すごい大雑把ですけど、大都市の抱える問題って「過剰」とか「制御不能」で、地方の抱える問題って「不足」が多い気がします。
満員電車とか交通量が多くて怖いとか怖い人が溜まっている場所があるとかって一市民にはどうにもできないじゃないですか。その点地方の問題って個人でもやりようがある気がするんですよね。人手不足流通網不足は個人ではどうしようもないですけど、もうそこは前提条件として割り切ったうえで出来ることをやっていけば着実に(少なくとも自分の周りは)良くなっていくと思います。その「良くなっていく実感」が幸福度であり、その流れに乗れるかどうかが地方移住成功の別れ道なんじゃないかな?だから「好きなところに住む」「仕事をして給料をもらう」だけじゃなく「自分にできることで、何をどうしたら地域がもっと良くなるか」を考え行動していくことが「地方ライフを満喫する」ってことじゃないかなと私は思います。

まとめ

地方はまだまだポテンシャルがあって、それを引き出すことに貢献している人は幸福度が高いと思う。
だから、「癒し」を求めて移住するのも良いけど、「癒された後自分に何ができるのか」っていうのは考えた方が良いと思う。だってせっかくエネルギーをチャージできても発揮する場所がなかったらその先は楽しめないでしょ?
人生満足できることなんてそうそうないけど、
そこそこまで幾つ自分の力で持っていけるか、
それが勝負だと思っています。

幸せを探す人が 1番幸せだって
巡る季節 思い出に変えながら
   〜魔女の宅急便挿入歌 巡る季節より

みなさまも良い季節に巡りあいますように

では、また

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