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第二十五回NHK全国短歌大会
第二十五回 NHK全国短歌大会
吉川宏志選・山崎聡子選 秀作
大森静佳選・永田和宏選 佳作
本当は斧をおろしてみたかつたあなたのなかの凍るみづうみ
山崎聡子選 佳作
喪失をそつとほろびと言ひ換へて死の手ざはりをなめらかにする
大きな励ましをいただきました。
ありがとうございました。
塔 2024.2 掲載歌
丁寧に脂をのぞくどこまでがとりにくなのかわからなくなる
ぴつたりの仕事などないパンプスに外反母趾を押し込んでゐる
靴に合ふかたちの足にする手術わたしはいつもゆるされる側
踝のかたちを知つたまたすこしあなたを帰したくなくなつた
ひとりづつ生きていかうねわたしたち靴下だつたことは忘れて
夕焼けの洩れだす場所はひとりでも辿ればたどりつけるだらうか
選者の梶原さい子先生、ありがとうございました。