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英語力0から始める!TOEIC 0⇨800への完全攻略ロードマップ


はじめに

こんにちは。ほむらです。

このNoteでは手取り11万の飲食店バイトから本気で英語を勉強し、

英語力完全0→TOEIC800点を獲得→英会話講師に転職→人生を変えた自分の経験を通して、どのようにしてTOEIC800点を獲得していったのか、具体的な方法を書いていきたいと思います。

僕の全てをこのnoteに書きました。be動詞、英検3級すらまともに合格できなかった僕ですが、毎日の小さな積み重ねでガラリと自分の見える世界を変える事ができました。まさしく英語が人生を変えてくれました。

超ボリュームのある内容になってますが、それぞれのTOEICスコアに合わせて項目別に分けています。

第1章は 「完全英語初学者」の方々に向けて
第2章は 「英語初学者」(TOEIC200~400点)の方々に向けて
第3章は 「英語中級者」(TOEIC400~650点)の方々に向けて
第4章は 「英語学習者」(TOEIC650~750点)の方々に向けて

全て網羅していますので、全ての英語を勉強している方が対象です。

・英語がなんでそんなに大事なの?

今は便利な世の中になり、英語を話せなくてもChatGPTや翻訳アプリでコミュニケーションができる時代になりました。

しかし、英語を学ぶ本質は別にあります。

それは「英語学習を通して圧倒的な自信がつく」事です。

学習を積み上げた頃には、あなたはきっと

英語だけでなく人生のさまざまな分野で挑戦出来る自信と勇気を持つことができるでしょう。これは大げさな話ではなく、人生の可能性を自分で切り開くことが出来ます。

英語はたった数か月で簡単に手に入れられるほど簡単なものではありませんよね。だからこそ、続けた先には自分の成長を実感し、自信を持つことが出来ます。

会社内での昇進も出来るし、英語を使った仕事に転職も可能。英語を使った副業にも挑戦できる。すると海外移住も夢じゃない。

・英語があればできること

僕もその1人です。英語力0からコツコツと努力を重ね、今は子供たちの英語の先生になり、副業を始め、コミュニティーも運営するまでに成長できました。自身の英語力を活かし、海外クラウドソーシングで堅実に、志を持って英語の仕事をしています。

気になった方はコチラをご覧になってくださいね。

https://note.com/jolly_holly439/n/n62e3c564abdc




英語学習の方法は世に沢山ありますよね。しかし、情報がありすぎるためにどう学習したら良いのか分からなくなっていませんか?

英語力を伸ばすには、闇雲に頑張ればいい訳ではありません。教材も沢山ありますが、必要なのは本を集めることではなくそれを身につけることです。だから教材は最低限で十分なのです。

大切なのは何をやって何をやらないか。これを読めばもう英語学習で悩むことなくTOEIC800点まで突っ走ることが出来ます。ぜひ参考にしてください。

さて、前置きが長くなりましたが、本題に入って行きましょう。あなたの今のレベル、スコアに合わせて各項目をみてくださいね。


第1章「完全英語初学者」の方


さぁ! 英語を今から勉強するぞ! と意気込んではいるものの、参考書や単語帳選びなどに苦戦されている事だと思います。

Youtubeやネットで勉強方法を調べてはとりあえずインフルエンサーが発信する少し難しめの教材(○億人の英文法や ○ク英文法)に手を出し、とりあえずページをめくってみたものの、あまりの難易度の高さに英語学習に匙を投げる方が多いのがこの層です(自分がそうでした)

結論を先に述べますが、この章では教材や勉強法は述べません。勉強を始めるにあたっての具体的な心構え、マインドについて語って行きます。

もう既にある程度点数が取れるようになった方は、目次からそれぞれのスコアに合わせた記事に飛んでくださいね。

・・・はぁ? と思った方、しばしお待ちを。

悲しい現実ですが英語学習初学者95%の人は2週間も持たずに次々と勉強を辞めて行きます。それを防ぐために、勉強を始める前段階に絶対に取り組んで貰いたい事があります。

それは英語学習の土台になる「環境」を作り上げることから始めていかなければいけません。

そもそも、0からの状態で勉強を始めようと思った時に、考えなければならない事が大きく分けて3つあります。

①「毎日どのくらいの時間を勉強の為に確保出来るか」
②「机に座り集中して勉強する環境はあるか」
③「現在の英語学習のゴールはどこにあるか」

この3つがハッキリしていないと、100%挫折します。
何故なら英語学習、言語を学ぶと言う事は、果てしなく長い道のりで楽な道では無いからです。

巷では「聞くだけで」「見るだけで」「楽に」「勝手に」 などの甘いキャッチコピーを使って、消費者から結果を求めず利益だけを搾取する英会話スクールが無数に存在します。

ぶっちゃけますが、言語学習は楽しい事ばかりではありません。単語や文法など泥臭い眠くなるような作業を何回も繰り返し、頭の中に叩き込み、なかなか結果が出ない事に焦りと不安を覚えながら、挫折しそうになりながらも自分を鼓舞して行かなければ使えるようにはなりません。

このような環境の中で勉強をしなければいけない訳ですから、ただただ「なんかわかんないけど話せるようになりたい」とか「教材さえ揃えておけばいつの間にか習得できる」等の生半可な気持ちでは100%失敗します。

断言できます。100%です。

過去30回は挫折した経験を持つ中卒ポンコツの私が言うのですから間違いありません。

だからこそ、行動を起こす前段階として、きちんとした目標設定と生活習慣の見直しが必要なんです。

正直この事実を自分が勉強初期の段階で理解していれば、3年くらいは時間短縮できたと思います。。

だからこの記事を読んで下さっている皆様には、挫折しないための根本的な原因を見つめ、ゴールを決めて取り組んで貰うことで、より効率的に、情熱を持って勉学に取り組んで貰いたいと願っております。

正直「こんな事するのもめんどくせぇ・・」と思われた方も多いと思いますが、本音を言わせてもらうと上記の3点すら取りかかれないのでしたら何をやってもうまく行かないと思います。英語を勉強すると心に決めたなら、覚悟を決めて取り組んでください。

では、具体的なアクションプランを書いて行きます。

①「毎日どのくらいの時間を勉強の為に確保出来るか」


先ずは紙とペンを用意して、普段過ごしている一日のスケジュールをざっくりと書き出してみましょう。仕事、移動時間、就寝前にしている事。時系列順に書き出してください。その中で自分が勉強に使える時間帯を探して行きましょう。朝なのか、夜なのかは人それぞれですのでそこは各自で考えて行きましょう。すると必ず空いている時間、もしくは「勉強に充ててもいい時間」が見つかるはずです。

貴方が大統領でも無い限り絶対に時間はあるので、書き出しましょう。
(ちなみにオバマ大統領が現役の頃は1日15分しか自由な時間が無かったらしいですよ)
そこで捻出した時間で勉強に取り組みましょう。

この時点では「一日〇〇時間勉強する!」と意気込まなくてOKです。先ずは、「使える時間」があるか無いかの確認作業を客観的にして行きます。ここまでできたら次のステップに行きましょう!

②「机に座って勉強する環境はあるか」


人間は環境の生き物と言われるように、我々の普段の行動は身の回りの環境に影響を受けている事が殆どです。言い換えれば、勉強がしっかり出来る環境を作り上げなければ、勉強を継続する事は出来ません。

体を鍛えたいのにカラオケは行きませんよね?例外として、高校や大学で勉強を頑張った人なら、努力するベースが培われているのでどんな状況下でも続ける事は出来るかも知れませんが、もし貴方がそうで無かった場合は、勉強の環境を作りましょう。

こんだけ偉そうな事を言ってますが、私もうつ病になる前は
家の中でタバコ、酒、夜ふかし、ネット中毒の毎日でした。そして1日20分勉強するのも困難なほど勉強嫌いでした笑

自宅には家族がいるし勉強する部屋もないし、家では集中出来ない。。
と言う方もいらっしゃると思います。
そんな方向けにオススメできる、手取り早い方法があります。

それは「お気に入りの勉強場所を見つける」事です。

・・・・

そんなこと当たり前だろうが!

と思われるかもしれませんが、意外とやってない方多いです。先ずは勉強の事は一旦頭に置いて、場所を見つけることに専念してみて下さい。

意気込まなくても大丈夫なので、休みの日に貴方の身の回りにあるカフェやファストフード店を回ってみて、そこで勉強が出来そうか?落ち着いて作業が出来るか?をチェックしてみて下さい。

充電用のコンセントがあるか、同じように勉強している同志はいるか。。勉強道具は持って行かなくて良いので、とにかく自分にとって居心地の良い場所を見つけて下さい。

ちなみに私は近場のマクドナルド、通勤に使う駅のプラットフォームなどがお気に入りです笑

ここまで出来たら最後のステップに進みましょう!

③「現在の英語学習のゴールはどこにあるか」


使える時間、そして場所を見つけたら、最後は英語学習のゴールを設定して行きます。言い換えれば「自分はどの程度まで英語を使いこなせるようになりたいのか」を明確にして行きます。

これもやり方は簡単で、紙とノートを用意して、以下の事を決めて行きます。

「なぜ英語学習を始めようと思ったのか」
「英語を使ってどのような自分になりたいのか」
「そのために必要な資格、スキルは何か」

を具体化させて行きます。

これを行う必要性ですが、前述した通り英語学習は果てしなく長い道のりの為、ただ漠然とした「なんとなく出来たらいいな」では挫折してしまうからです。正直英語は突き詰めれば終わりがないので、先ずは目先の目標、例えば

「なぜ英語学習を始めようと思ったのか」

給料も上がらない、何のスキルもない自分が何か自分に誇れるものが欲しいと思ったから。

「英語を使ってどのような自分になりたいのか」

周りから認められて、収入に困らない専門的な仕事を見つけて、可愛い彼女を手に入れたい。。

「そのために必要な資格、スキルは何か」

先ずは英検2級、TOEIC600点を取って、求人を探してみる。

など、できるだけ深掘りしていって下さい。

他人が推奨している数字ではなく、自分が本当に成し遂げたい目標を立てて下さい。モチベーションや継続率が段違いです。

長くなりましたが、以上の3点を先ずは勉強に取り掛かる前にやってみて下さい。ここまで整えたらいよいよ実践(具体的な参考書や勉強法など)に入って行きましょう。  


第2章「英語初学者」(TOEIC 200~400点)の方


さて、本題に入る前に結論を先に伝えさせてもらいますね。
それは

「200~400点の内はまだTOEIC対策はするな」

という事です。

はぁ?? 俺はさっさと高得点取ってバラ色の人生送りたいんだよ!!
と思われる気持ちは十分解りますが、一旦落ち着いて下さい。

まず200~400点の方の特徴として、以下の物が挙げられます。

・そもそも英語が苦手

英語をあまり話したり書いたりしない人や、英語を学ぶ機会が今までの生活でほとんど無かったと思います。中学、高校時代の英語の授業が難しすぎて、ついて行けなかった方が殆どだと思います。

そして英語の「総合力」を測るTOEICテストは、英語の基礎的な力が身についている前提で作られているテストなので、この段階で受けるのはかなり難しいです。

何よりお金が勿体ないです。(2023年現在、TOEICの受験料は7,810円です)

先ずは一旦TOEICの事は忘れて、以下の3点を強化して行きましょう。

・単語力
・中学英文法
・発音

そして定期的に模試に挑戦して、500~600点台を取れるようになったら、いよいよTOEIC専用の参考書を使って対策して行きましょう。

では、解説して行きますね。

①単語力の強化

当たり前ですが、英単語を覚えることは、英語学習において一番大切な要素です。絶対に疎かにしてはいけません。今後の英語人生の中で英単語は生涯付き添うものとして、認識して下さい!

そしてTOEIC界では大人気の単語帳「金のフレーズ」ですが、この段階ではまだ使わないで下さい。

この単語帳はTOEICの対策としては非常に優秀なのですが、中学、高校の英単語を一通り終えた方、いわゆる「中級者」向けのものになります。(大体スコア450〜600点くらい取れる様になってから)

ですので今の段階では中学〜高校初級の英単語を網羅できるものを選びましょう。

個人的なおすすめとしては以下の2冊です。


初めは中学英単語1850でしっかりと基本単語を網羅し、その後に銀のフレーズで固めて行きます!

繰り返しますがこの段階ではTOEICの本試験は受けなくて大丈夫です。
この2冊を極めれば600点までは達成可能です。

英単語の覚え方については、様々ありますので正解はありませんが、私のおすすめの方法としては

1ヶ月で6回、同じ単語に目を通していく方法です。

例えば、1000個の単語を覚えたいのだったら、 1日20個をしっかりと覚えるのではなく、 1日200個をざっと見て何となく覚えます。 そうすると、5日間で1周することができるので、1000個の単語を ざっと見ることが出来ます。 当たり前ですが、1周しただけではほとんど記憶には残りません。

しかし、また同じ1000個を5日間かけて 200個×5日間でざっと覚えていきます。(1日200個が多ければ、 1日100個×5日で500個を 6、7回繰り返しましょう。)

これを繰り返していくことによって、1ヶ月で1000単語を合計で6回、目を通すことが出来ます(200単語×5日×1ヶ月)

とにかく意識して欲しいことは、同じ英単語に触れる回数を増やしてください。そして覚えるときは「ざっと」(1単語2秒くらいのペースで)覚えて下さい!

 そうすることで、脳みそが「忘れては行けない情報」と認識し始め、定着して行きます。 

とにかく諦めないで、先ずは1ヶ月、この方法で試してみてください。
1ヶ月後、奇跡が起きますよ。

②文法力の強化

苦手な方が多いですが、英文法の知識は必須です。これからTOEICで高得点を狙っていくのであれば、語順の正しい並び方、動詞の時制、形容詞や副詞の用法などを学ばなければなりません。

何よりもTOEICの先にある「英会話」を習得するためにも、英文法はちゃんと勉強して行きましょう。

特にTOEIC Part5の文法問題は英文法の知識が大事で、例えば

・英語は S(主語)V(動詞) O(目的語)の順番で構成されている。
・形容詞は名詞を修飾して、名詞を彩る働きをする。
・副詞は名詞以外全てのものを修飾し、補助的な役割を果たす。

まだまだ書ききれませんが、こういった基礎的な部分を理解していないとPart5の文法・語彙問題が全くといって良いほど歯が立ちません。

そして英文法を学ぶことで、文章の構造が理解できるようになるため、英語の文章をよりスムーズに読むことができます。
つまり「英語を読む」スピードが上がり「英語を話す」技術も上がります。

英文法は地味な作業なので敬遠されがちですが、めちゃくちゃ大事なので必ず勉強して下さい。

幸いなことにTOEICでは大学受験のような難しい文法項目は滅多に出てきませんので、皆さんが目指すべきは中学英語〜高校初級程度の英文法知識になります。

じゃあどうやって学ぶのか。と言うことですが、これは様々あります。
最近は時代が進化して本だけではなく映像でも勉強できるようになりました。

個人的には少しお金を出せるなら映像授業をお勧めします。
何度でも見直せますし、テキストよりも圧倒的に解りやすいです。

しかしお試しにテキストで勉強したい!と言う方もいらっしゃると思いますので、様々な英文法書に手を出しては挫折した著者の経験から、絶対にコレなら間違い無い。と言うテキストと、映像授業の紹介をしますね。

一つ目は

そしてもう一つは

スタディサプリ(映像授業)

です!!

完全にゼロから始めたいなら、この2つの候補から選んでおけば間違いありません。少し値は張りますが、スタディサプリは圧倒的におすすめです。

各種予備校で大活躍している一流の講師のめちゃくちゃ解りやすい授業が見放題なので、テキストだと覚えられるか不安。。と言う方は、まずスタディサプリで始めてみましょう(二週間のお試しもついています)

正直言って、神です。


こんなことを書くのもどうかと思うのですが

本気でやればスタディサプリの「二週間のお試し期間」だけ使って無料で中学英文法をマスターすることも不可能ではありません。 

結局コスパの良さに感動して使い続けると思いますが。。

まだまだ紹介したいテキストはありますが、今回は完全初学者向けになりますので、あまり多くは語りません。この中から選びましょう。

③発音の強化

最後に英語の音(発音)を同時並行で学んで下さい。もう解りきっている事だと思いますが、正しい英語の発音を覚えれば今後の英語学習においてかなりのメリットがあります!代表的なもので言うと

スピーキング力が向上する:英語の発音を正確に学ぶことで、自分自身もより正確に英語を話すことができるようになります。

リスニング力が向上する:英語の発音を正確に学ぶことで、英語を聞き取るスキルが向上します。発音が不明瞭な部分を理解できるようになります。

特に後者の「リスニング力が向上する」事はTOEIC攻略の最重要科目になります。自分で出せない音は何回聞いても聞き取れる様にはなりませんので、先ずは英語のリエゾン(音のつながりのルール)、フォニックス(アルファベットの音)、発音記号は覚える様にしましょう。

発音の教材に関しては正直You tube で「英語 発音 練習」などと検索すれば無限に出てきますのでそちらで気に入ったものを探されるのが良いかと思いますが、強いてお勧めをあげるとすれば

こちらがお勧めです! この一冊で基本的な発音と発音記号はマスターできます!

以上、TOEIC200~400点台の方へ取り組んで頂きたい具体的な手順でした。

まとめると

TOEICに挑むための基盤を作るために、一旦テストを受ける事は忘れて

・単語
・文法
・発音

の3つを鍛えて行こう! と言うお話になります。

第3章「英語中級者」(TOEIC400~650点)の方


さて、まずはこのレベルまで来られた事、とても素晴らしい事だと思います。TOEIC400点を取れているということは、貴方は少なからず英語を勉強する習慣を身につけ、毎日学業やお仕事など忙しい中時間を取って、勉学に励まれている事だと思います。 

なので、モチベーションの話や習慣化の話はひとまず置いておいて、大切なポイントだけを述べて行きます。

400〜600点の方に必要な事、それは

①金フレを使用し、単語を覚える。
②出る1000(または動画英文法2700)を使い文法問題に慣れる。
③リスニングパートの得点を上げる。Part7は後回し。
④公式問題集でテストを行い、復習する。

この4点です。では、始めて行きましょう!

①金フレを使用し、単語を覚える。

さて、このレベルまで到達して、ようやくあの有名な金フレの出番です。TOEIC400点台の方は銀フレで復習をし、600点に近い方は金フレを使いましょう!


英単語の覚える範囲ですが、銀フレなら一冊全部、金フレなら730点レベルまで覚えられる様に、毎日勉強して行きます。
【英単語の勉強法については第2章TOEIC200~400の方を参照】

②出る1000(または動画英文法2700)を使い文法問題に慣れる。

400~600点を出すためには、基礎で学んだ英文法の知識をより強固なものにする必要があります。
特にTOEICではリスニング(Part3と4)、文法問題(Part5穴埋め)は比較的簡単に点を取りやすいので、しっかり対策しましょう。

と、その前に先ずは簡単なテストをします。

例題を出しますので、答えを少し考えてみて下さい。
(制限時間20秒)

例題: The project team ____________ their report tomorrow, so we can review it before the meeting.
a) will submit
b) submit
c) submitted
d) submitting

これ、正解はaなのですが、なぜaなのか解りますか??
正解となる根拠は幾つかあるのですが、例えば未来形の形の文だから「a
」が正解だよなーって考え方以外にも

・「The project team」は3単現の主語なので原型の「b」の選択肢は無し
・「tomorrow」という未来の文が使われているから「c」の選択肢は無し
・S(主語)とO(目的語)の間が空欄として出されているので、「d」の選択肢は無し。
 

このような考えで解ける問題でもあるのです。とどのつまり文法の規則的なルールさえ知っておけば、文章を全部読んだりしなくても、単語の意味がわからなくても正解できてしまうんですよね。。

今の説明を聞いて、「あー確かにそうだよねー」と頷ける人は!

こちらを使用してひたすら解いていきましょう。

先ほどの根拠がいまいち導き出せなかった方は
(あんま何言ってるかわからんよ。。。って方は)

携帯アプリ「動画英文法2700」を使いましょう。
(iphone/android 両方対応してます)

2700問の圧倒的文法問題、そしてその問題1つ1つにしっかりとした動画での解説をつけた、神アプリです。(解説の坂木先生もとにかく面白い)

では、次に行きます。

③リスニングパートの得点を上げる。Part7は後回し。

400~600点を目指す上で大切にしたいことは、リスニングでしっかり高得点を目指すことです。

リスニングはリーディング(読み)のセクションより使用されている単語が優しめなので、比較的理解しやすく、毎日訓練すれば「100%」スコアを伸ばす事ができます。

では、リスニングの勉強に使う教材ですが、これは色々と浮気しないで
公式問題集のPart3,Part4のスクリプトを使用して音読しましょう。

Part1,Part2に関しては、今の段階では対策しなくてOKです!
Part3とPart4が出来る様になってくると自然とPart1,2のスコアも上がるので。

では、どの様にリスニングを練習していくかと言うと、「台本付きリスニング」をして行きましょう。詳細を説明しますね。

先ずは公式問題集の解答を用意します。
そして解答の英語のスクリプトを使いながら

①精読(セリフを見ながら読解)
②リエゾン書き込み
③音読
④オーバーラッピング
⑤シャドーイング

この順番でリスニングの練習をして行きます。

一つづつ説明しますね。

〇精読(セリフを見ながら読解)

ざっくりと説明すると、スクリプトにSVOCを書いて、構文読解をする作業になります。

文章を細かく分解して、構成要素や接続詞などの語彙的な手がかりを把握します。主語や動詞、補語、目的語などの要素が文章中でどのように機能しているのかを理解する作業です。

例えば

The cat chased the mouse under the table.

と言う文章があったとして、これをSVOCを使って説明すると

The cat (S) chased (V) the mouse (O) under the table (C)

になります。
この文では

主語は "The cat"
動詞は "chased"
目的語は "the mouse"
補語は "under the table"

になりますので、スクリプトの上に鉛筆などで

 (S)  (V)   (O)    (C)
The cat chased the mouse under the table .

の様な感じで書き込んで行きましょう!

〇リエゾン書き込み

ここまで終わったら、一度スクリプトを見ながら音声を流します。
まだ音読はしません。ここではリエゾン(単語同士の音のつながり)
を理解して行きます。

例えば、「red apple(赤いリンゴ)」というフレーズで、"d"と"a"の間にある子音と母音はリエゾンによって繋がって、「redapple」(レダッポー)
というように1つの音として発音されます。
同様に、「good boy(良い少年)」の場合、"d"と"b"の間にある子音同士がリエゾンによって繋がり、"goodboy"(グッボーイ)として発音されます。

この音のつながりを音声を聞きながら、スクリプトに書き込んで行きます。
鉛筆などを使って、try_it ←繋がっている部分(今回はyとi)に線を引いて行きます。

〇音読

ここまで出来たら、いよいよ音読です。音声を流しながら、要所要所で止めて、スクリプトを見ながらリスニングの音声を真似するように音読していきます。スクリプトは全然見てもOKです!

回数は気にせずに、「だいぶスラスラ言えるようになったなー」と思うくらいまで練習して下さい。

ぶっちゃけ最初のうちは①〜③をひたすら繰り返すだけでもリスニング350〜くらいは取れます(著者体験談)

しかし、もっと高みを目指したい。リスニング満点を目指していきたいなら、以下の方法もプラスしてみましょう。

〇オーバーラッピング

リスニングの音声を流しながら、同じスピードで自分の声をかぶせて読んで行きます。スクリプトを見ながらでOKです。音読の音声が有るバージョンですね。これを行うことで、リスニングのスピードに慣れると共に、自分が苦手としている英語表現が解ります。

〇シャドーイング

スクリプトを見ずに、音声のみに集中し、流れてきた音声のすぐ後を追うように発音していきます。音読の種類の中でも圧倒的に難易度が高いので、しっかりとスクリプト付きでスラスラ言えるようになってから行うようにしましょう。

よく、シャドーイングだけやれ!と言っている英語学習者がいますが、個人的にはシャドーイングは最後の仕上げとして取り組むべきです。想像してみて欲しいのですが、明石家さんまさんが話している音源を台本なしでいきなりシャドーイングしろ。と言われたら出来ますか?おそらく無理だと思います。

日本語でも難しいものを英語でやれという方が無茶です。


最終的に描き込みまくってこんな感じになればOKです

以上がリスニングの具体的なやり方になります。前述しましたが、400〜600点の方はPart7の練習はまだやらなくて良いです。単語、文法の基礎が固まってない(はず)なので、まずはリスニングを強化しつつ、文法も単語も日々の勉強で取り入れ、Part3、4、5でしっかり点を取りましょう。

ぶっちゃけリスニング400点取れれば、リーディングはほとんど塗り絵でもスコア600は取れます。貴方のTOEIC英語学習のゴールが「特定のスコアを取る事」で有るなら、潔く600点を目指す勉強法にシフトしても良いと思います。

④公式問題集でテストを行い、復習する。


最後は先ほど紹介したTOEICの「公式問題集」を使って、本番形式で時間を測り、解いてみましょう。

但し、模試を一回受けるとなると2時間必要になってくるので、難しい方はリスニングセクション(45分)とPart5(約20分)のみに絞って集中的にやりましょう。これなら1時間程度で終わります。

そして採点、丸つけが終わった後は必ず解答を読んで復習しましょう。
何の勉強もそうですが、復習が一番大事です。わからなかった部分をわかるようにする作業をしないと、貴方のスコアは一生変わりません。

テストは1時間で切り上げてOKですが、復習にかける時間は何時間でもOKです。解答を見て、解らなかった単語には線を引き、リスニングのスクリプトを見ながら何度も音読して行きましょう。

そして、一周終わっただけで満足しないで、同じ問題集を何回も何回も周回しましょう。(最低でも5周) 

そうすることで、金フレで補えない単語をカバーしたり、テスト慣れしていくので本番で緊張せずに100%の力で挑むことが出来ます。

長くなりましたが、大切なことは色々と教材を浮気しないで、同じ問題集、単語帳をひたすらにやりこんでください。ひたすらにです。

そうすることで、少しづつスコアは伸びて行きます。学問に近道無しです。
私は言い訳ばかりで楽な道を選ぶ人は嫌いですが、人生をかけて頑張る貴方は大好きです。共に頑張って行きましょう。

第4章「英語学習者」(TOEIC650~750点)の方


さて、次はいよいよ最終章になります!

TOEIC650~750の方が「TOEIC800」を目指すための大切なエッセンスについて、書いていきます。

ここまで辿り着けたあなたは、きっと並大抵ではない努力をされてきたことでしょう。

日本国内におけるTOEICの平均スコアが611点(TOEIC公式より)
と言われていますので、今の段階で貴方は十分に英語力があると
誇りを持って下さい。

このスコア帯ですと、私の所感ですが

・英文法の理解(中学〜高校初級)は概ね理解できている。
・part5では25/30位の得点帯を維持している。
・part4は概ね350〜400点を取れている。
・金フレ(またはその他の単語帳)を周回しており、主要な語彙力はある。

この様な方が多いのではないでしょうか?
さて、ここからスコアを50〜150点程上げていく訳ですが、
ここから私がおすすめできる勉強法としては

①TOEIC公式問題集をひたすらやり込む
②リスニングを420〜まで持っていく
③Part7の時間配分を意識して問題を解く

この3つを徹底的に行っていけば、スコア800は見えてきます。

単語の勉強に関しては、自信がなければ習慣的に行っても良いですが、
ある程度頭に叩き込めたら(単語帳の内容の8割程度)あとは公式問題集で問題を解きながら、周回して同時に単語を覚えていきましょう。

では解説していきます。

①TOEIC公式問題集をひたすらやり込む


ファーストステップは、毎日の勉強で公式問題集をひたすら解いていきましょう。マークシートを用意して、実際のテスト形式で時間を測り、答え合わせをして、復習していきます。

とはいえ、毎日1模試も解く時間も無い方も多いと思うので、分割して行ってもOKです。
(今日はPart3、明日はPart4・・)みたいな感じです。

大切なことは、必ず1学習のサイクルを実践→丸つけ→復習の順序で行い、
絶対に「復習」の作業を怠らないで下さい。絶対です。

例えばPart3を行う時は、模試の丸つけを終わった後に、解答のスクリプトを見ながら必ず音読やシャドーイングをして、体の中に英語のリズムを叩き込みます。 (リスニングや音読のやり方に関する内容は第2章で解説しています。)

ぶっちゃけこの作業だけで2〜3時間取られることも多いですが、やり切りましょう。完璧に覚えていたとしても、意外と忘れている部分やシャドーイングをした際にスムーズに言い切れなかった部分もあったりするので、5回くらいでも良いので口に出して練習して下さい。

精読&音読することで、公式問題集にしか載っていない単語も一緒に覚える事ができますし、初見の問題をやってみた時に理解できる様になります。

またPart6と7についても同様で、丸つけが終わった後に別紙の解答にしっかりと解らなかった単語に線を引いたり、日本ではあまり馴染みの無いサービス(ケータリングやカバーレターなど)等を自分の知識として理解するまで
落とし込んでいきましょう。


ベタな方法ですが、自分がイメージ出来やすい様に絵を書いたり、解釈しやすい言葉で書き込んで行くのもかなり効果があります!

下の画像は、「ヘルプデスク」が理解できなかった時の書き込み。
Google や Chat GPT先生に教えて貰いながら理解しました。

これらを総動員しながら、最低でも5周はしていきます。

繰り返しますが、問題集は必ず周回して下さい!なぜならここでの目的は「答えを覚えること」ではなく「解らない単語や背景知識を何度も繰り返して自分のものにしていく」ことにあるからです。

700点くらいまでなら金フレといろんな問題集を適当に解いて答え合わせしていれば到達できますが、800点を狙うとなると、金フレでカバーできない単語の知識や、TOEIC特有の世界観を「深く」理解しなければいけません。 

では、次に進みます。

②リスニングを420〜まで持っていく


さて、次はリスニングについてですが、スコア800を狙う場合はリスニングセクションの得点を420以上まで持っていくことが望ましいです。

何故かと言うと、問題の難易度、出される語彙、共にリスニングの方が易しく、リスニングは比較的点数を上げやすい部門だからです。

イメージとしては

リスニング  430
リーディング 370

くらいのスコアで800を狙うのが、一番簡単かつ再現性が高いと思います
では、リスニングのスコアを伸ばしていくにはどうするか?というお話ですが、これに関してはもうひたすらPart3,4を音読するのがベストです。

コチラも周回前提なので、1周目は当倍速(1.0倍)2周目は1.2倍で行うなど、負荷をどんどん上げていきながらやっていきましょう。

台本付きでしっかり。挫折しない「台本付きリスニング」のやり方は
第3章で解説しています。

それとリスニングの復習を行う際には、一度マークシートを使ってしっかり実践形式で問題を解いてから、音読に取り組みましょう。

こうすることで、リスニング試験での問題の解き方(先読みの技術やマークしながらでも聞き逃さない技術)を同時並行で見につけられます

あともう一点意識してほしい事は、「リスニングで満点を取る必要は無い」と言う事です。変に完璧主義を持ってしまうと、次の問題の先読みの時間を大きくロスしてしまったり、その後のマークにかなり影響が出てしまいます。

解らない問題は適当にマークして、さっさと次に進む「勇気」を模試の段階で身につけて下さい。

こんな事を言うと邪道と言われるかもしれませんが、自分がスコア800を記録した時(リスニング425)は、リスニングの「意図問題」

What does the speaker imply when he says, “…”? みたいな形式の問題は
全無視してました。適当にマークだけして、その他の問題の先読みと
聞き取りに時間を使いたかったからです。

先ずは「800」をとる為の戦略を取りましょう! そこからもっと点数が欲しくなったら、その時にまた考えれば良いのです。

では、次に行きます。

③Part7の時間配分を意識して問題を解く


最後はPart7についてです。

正直ここが一番の鬼門で、とにかく時間が足りません。TOEIC900以上の方でも、毎回5問位残ってしまうことも多い様です。

リーディングセクションは75分なので、Part5を15分で解き切ったとしても、残り60分で70問の問題を解いて行かなければいけません。

解決策、というか結論をお話しすると、Part6、7についても小手先のテクニックは無く、地道に公式問題集を周回して、読むスピードを上げていくしかありません。

では、どのように勉強するか、と言うお話ですが、これは至ってシンプルで、ストップウォッチを使用しながらそれぞれの問題を解くまでにかかった時間を記録して行き、周回する度にそのタイムを縮めていく事を心掛けて下さい。


画像の丸印のところが、実際に問題を見る⇨全てのマークシートに塗りつぶすまでに掛かった時間です。今回は1周目なので、表記は一つしかありませんが、これを2周目、3周目も同じように解答に記録して行きます。

2周目以降はある程度答えを覚えているので時間は短くなるのは当たり前なのですが、それでも良いのです。

大切なのは、問題形式に慣れていくこと、タイムが短くなって「できる様になった」と自分を高めて行く事だからです。

Part7にはシングル、ダブル、トリプルパッセージの概念がありますが、今はまだ気になさらず、とにかく全ての問題のタイムを短縮していく事を目指して行きましょう。

そうしているうちに、貴方にとって解きやすい問題、ジャンルが必ず見つかりますので、そうなった時に初めて「どこを飛ばしていこうか」を考えて行けば良いです。

徹底的に公式問題集を使いこなして行けば、自ずと本番のテストでもスコアは上がって行きます。

TOEICはやればやるだけ結果として反映されるので、諦めずに毎日の習慣として、取り組んでみて下さい。

頑張る貴方を応援しています。


おわりに あなたも絶対大丈夫

もうお気づきかと思いますが、言語学習は楽しい事ばかりではありません。単語や文法など泥臭い眠くなるような作業を何回も繰り返し、頭の中に叩き込み、なかなか結果が出ない事に焦りと不安を覚えながら、挫折しそうになりながらも自分を鼓舞して行かなければ使えるようにはなりません。

その泥臭い作業を何回も何回も繰り返しながら、英語は身について行きます。だからこそ価値があり、人生を変えるツールになり得るのです。だから、頑張りましょう。僕でもできたのですから、皆さんにも絶対にできます。少し僕の過去のお話をさせてください。

僕は元々英語が得意だった訳ではなく、怠け体質&逃げ癖&勉強全般苦手でした。高校も中退して、適当な仕事を転々とする日々でしたしかしそんな日々に突然の悲劇が襲い掛かります。25歳の時、当時勤務していた電気工事の上司からパワハラを受けて、鬱病になりました。目の前が真っ暗になり、仕事を辞めて、家に引きこもる生活が始まります。

気がつけば中卒、まともな職歴なし、鬱病という人生詰みのトリプル役満が完成してしまい、毎日死にたいと思う毎日でした。

そこから実家の母親の勧めで大検を受けることを決意しました。当然ながら勉強習慣など全くない状態からのスタートで、アルバイトをしながら1年掛けて合格。その中で強制的に勉強した「英語」に興味を持ち、大検合格後も英語の勉強を頑張る事にしました。当時の仕事は飲食店でフルタイムのアルバイト(手取り11万、11時間労働)の中、100回ほど挫折しそうになりながら1年かけて英検準2級をギリギリ合格。

27歳の時、肉体労働から脱出したい&英語で仕事がしたいと思い、実家を飛び出して語学学校(1年制)に行くことを決意。職場の方々からの大批判を浴びながらも、全てを捨てて入学。1年間の学生生活を通し、英検2級とTOEIC700点を獲得。貯金150万円が消える。

語学学校も卒業間近になった時、知人の紹介で英会話講師の面接を受けることになりました。中卒と職歴無しのハンディキャップがありながらなんとか採用を勝ち取ることに成功。現在も勤務中であり、最近ではXを通して英語初学者へ向けての情報発信をしています。現在のTOEICスコアは810点。年内に英検準1級とTOEIC900点を目指して毎日勉強中。

さらに今では自身の英語力を活かし、海外クラウドソーシングを使用して「英語の仕事」をしています

気になった方はコチラをご覧になってくださいね。

こんな経歴の僕でも、諦めずに毎日を戦い続ければ人生を変えることができました。たかがTOEICかもしれませんが、されどTOEICです。スコアが高かろうと低かろうと関係ありません。

「目標に向かって努力しているあなた」が一番カッコイイのです。


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