アシ(葦)

哲学畑でカントやキルケゴール、ハイデガーなどもろもろの思想に触れながら育ちました。はた…

アシ(葦)

哲学畑でカントやキルケゴール、ハイデガーなどもろもろの思想に触れながら育ちました。はたらきながら考えていることを発信したいお年頃。 浅学の為まちがえていたらすみません。

最近の記事

「水星の魔女」をどう考えるか

最終回まで見終わったので、「水星の魔女」を総括してどう思ったかまとめていきます! いやぁ、言語化するのが、すごく大変だった… 余白が多いわりに情報量が過多なので、解釈する材料が多すぎて処理速度がおいつかないです; とはいえ個人的にはこの作品「刺さった」んですよね。で、悲喜こもごもが飛び交うこの作品だから、「刺さった」と思ったからには何故ささったのか言葉を尽くさないと自分で自分が許せなくなりそうで書きなぐりました。長文駄文で読みづらいかもしれませんがお付き合い頂ければ幸いです…

    • わたしの本棚 スパイラル推理の絆からみる問いかけ

      『スパイラル〜推理の絆』という作品を知っていますか? メディアものは歴々の哲学的な思想が織り込まれている作品も多々あります。が、 いまにつうじる哲学的な問いに挑んでひとつのメッセージを伝えようとしている作品もあったりします。 周りの人はもちろん、自分の身体・能力・心すら味方にならないとしたら、最後に拠り所になるものは何なのか。 そんなデカルト的な暗闇を手探る問いかけが本作には込められています。 作品の概要としては 城平京氏が原作、水野英多氏が作画。それぞれ『虚構推

      • 哲学書を読むヒント

        ファッションの流行のように、哲学者の言った言葉や書いた言葉、その思想って何度も巡りながらあらゆる分野の知識の下敷きになっているんですよね。 中でも文化系、文学作品や美術作品、映像作品あたりは顕著な気がします。 影響はマンガやアニメといった柔らかい、多くの人が親しみやすいコンテンツまで及んでいて。 わたしも最近『水星の魔女』というアニメで好きだったキャラクターが、ショーペンハウアーの書いた『意志と表象としての世界』を読んでいて、その本が彼の思想をどう形作っているの

        • 今日は母校の卒論発表会を観に行きます!四年ぶりの対面発表とのこと。教授とはなせるかなぁ

        「水星の魔女」をどう考えるか

          AIは人間になれる?人間はAIと何が違う?

          サイエンスの領域で、AIについて議論になった際、 AIは果たして進化の先に「人間」になり得るのか?AIと「人間」の違いは何か?といった話題がでたとき、その回答として哲学を下敷きにした答えが出たりします。 わたしはこの問題については、人間は考えたり動く際に一定の条件下でも迷い・停止することが出てくるけれども、AIは組み込まれたものであれ、自身が稼働する過程で生成されたものであれ、計算された動きに従って動いており、AI自身が判断できずに動くことはない、と考えてたりします。

          AIは人間になれる?人間はAIと何が違う?

          「気分」を哲学する。メカニズムでなく意味を考えてみる。2

          こんにちは、アシです! さて前回から、心の動きをテツガクしていこうということで、まず「不安」という気持ちが私たちに語りかけてくることは何だろうか考察していきました。 みえてきたのは「自由に対するめまい」。不安と思うとき、私達はその気になれば、あらゆる行きたい所に行きもやりたい事も実行に移せるはずなのに、様々なしがらみに捕らわれて選び切れない。実際の選択肢は限られていて、そのせいで「自分は何か取りこぼしたのでは?」という心の動きがみえてきました。 この気持ちを感じるとき、

          「気分」を哲学する。メカニズムでなく意味を考えてみる。2

          「気分」を哲学する。メカニズムでなく意味を考えてみる。

          何をしてもどうにもつまらない、虚しい、たのしくない。本当にこのままでいいんだろうか 。誰かや物事に向けるでもないやり場の漠然としたこんな気持ちは「気分」と呼ばれることがあります。 うれしかったり楽しかったり、怒ったり泣いたりするとき、気持ちはどこか人・物・事に向いていて、そちらは「感情」といわれることが多いです。ちなみに感情は生まれる瞬間はすべて”驚き”の形をして出てくるのだとか(デカルト著『情念論』より。感情についても後ほど触れられれば…) ただ「気分」にしても「感情

          「気分」を哲学する。メカニズムでなく意味を考えてみる。

          本の備忘録のつくりかた

          本を読んでいると、ある部分に共感できたり何かアイデアが浮かんだりするものの、読み終わった後で「もう思い出せない…」ということが起こったりしませんか…(自分大学入るまでちょこちょこやらかしてました) 読んだ瞬間はあんなに色々な感想や考えが思い浮かんだのに、通り過ぎたとたん記憶って薄れてしまうものなんですよね💧 せっかく思いついたのに忘れて無かったことになってしまうなんてもったいない、なら「 書き込みながら読めばいいじゃない 」。 というわけで、本を読んで浮かんだアイデ

          本の備忘録のつくりかた

          かゆいのに手が届かないところには哲学を

          「自分はどう生きていけばいいんだろう」「私って何なんだろう」「自分のきもちが整理つかない」なんて思いを、一度は感じたことはありませんか? なんとなく自己啓発書、心理学を使った本を手に取って、糸口をみつけたことがあるかもしれません。でも「 わからなくもないんだけど、なんかちょっと違うんだよなぁ~! 」と、あとちょっと!のところでピンと来ない…そんな歯がゆいところに手を伸ばせるかも知れない魅力が「哲学」にはあるんです! 開いた本に答えがのっていないなら、せめて自分の思った

          かゆいのに手が届かないところには哲学を