見出し画像

『ある男』映画review

こんにちは、今日はおてんとさまがキラキラ輝き、暴風です。
春風がはっぱを散らしてぽかぽか・びゅーびゅー音が聞こえるようです。
3月半ばになってきて、イベントもたくさんあるようですが
私は映画を観ています。
去年かな?劇場で見ようか迷って機会を逃した『ある男』
妻夫木聡と安藤サクラさんなどが出演する有名な映画で、アマプラに
あがってきたので思わずタップして見始めました。

静かな始まりで暗い感じの画面、悲しい映画なのかな・・・と。
あらすじは、旦那と離婚した子持ち女性が文具店を営んでいる。
そのまちにやってきた林業従事者の男と友人になり、結婚するが
木の下敷きになってこの世を去る。しかしその男は戸籍交換によって、別人だったのだ。ある男が一体誰なのか、弁護士とその妻で追っていく物語だ。

私が印象に残ったシーン。
その男の本名や素性が分かったあとに妻が
「結局、その人が誰かなんてわからなくてもよかったのかもしれない」
という趣旨の発言をしたのです。
私はその感覚がわかる気がしました。
わかるまでは気になってしょうがない、寝れないくらいにそのことを考えてしまうが、いざわかってみるとその人の名前がなんであれ、過去が知っているそれと違っても、今自分の目の前にいる人の声や顔が変わるわけではないし、自分といた時のその人は「事実」だから。
戸籍交換にしても、衝撃的な事実だけれど自分が何者であるかそれを
示す証拠なんて、そんなに大きなものではないかもしれない
と常識を覆された瞬間だった。
という意味で、本当に観る価値のある映画だと私は判断しました。

身分証明書とか過去の話とか、他人からきいてそれを完コピして
あたかもその人のようにふるまって生きる。
そんなことしたら、いつのまにか千と千尋の「せん」のように
自分が誰だかわからなくなって、乗り移ったその人が自分になって
しまうような感覚さえ覚えるだろう。
この映画の一番の見どころはさいごのさいごだと思うが、
えぇー!と思わず声をだしてしまうラストに期待して、
ぜひ初めての人はご覧になってください。

観たことのある方は、ぜひあなたの見方をシェアしてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?