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本の要約『数値化の鬼』

はじめに


数字とは

  • 客観的な事実

  • 理論で冷静に判断するためのツール

  • 不足を視るためのもの(未来を視るための手段)

数字と向き合うということ

その瞬間の自分と向き合うということ=成長する

仕事の機能(ツール)としての数字

数値化

  • 自分には何が足りていないのか、どういう課題があるのかを視える化しているだけ。

  • 次にどうすればそれを埋められるのかを考える手段。

自分の1日の行動を数字で考える

  • 大きな目標を「1日ごと」に分解する。

  • 1日ごとの数値化を自分のためにやる。

  • 数字で言い換えること、数字で表現することをクセづける。

☆これらを行うことで、自分の失敗(=貴重な情報)を認められるようになる→次に繋がる。

仕事ができる人になる5つのステップ

  1. 「行動量」を増やす。

  2. 「確率」の罠に気をつける。

  3. 「変数」を見つける。

  4. 「真の変数」に絞る。

  5. 「長い期間」から逆算する。

「仕事ができる人」の定義

評価者からの評価を得られる人=上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人

「仕事ができる人」に共通する型
PDCAを理解し、しっかりとサイクルする

重要なPとD

P:計画(プラン)

  • 数値化された目標(計画をたてることに時間をかけない)

  • 計画は、実際に行動を伴って初めて意味をもつ

☆計画での数字と実際にやってみた数字、それを比較し、素早く不足を埋めるアクションに移ることが何より大事。

D:行動(ドゥ)

  • 計画を基にした具体的なプロセスや行動。

  • 行動量

☆行動量を増やすことが大切(時間というフレームで考えるのではなく、量で考える)

行動量を増やす

行動量を増やすためのすぐやる仕組み=KPI

KPIとは

  • 目標を達成するための数値化された指標

  • 目標の目標

ex:目標「英語を話せるようになる」→KPI「英単語を1日10個覚える」「2回/週スクールに通う」

  • 自分でコントロールすることができる

☆日々の行動に迷いがないレベルにまでKPIに分解できることが重要

行動量を増やすためのマネジメント

目標設定(評価項目)について

  • 5項目以下に絞ることが大切

  • 「売上」「回数」「タスクのポイント化」など第三者が見ても明らかな数値

  • 上司と部下の間に認識のズレが生じないこと

  • 目標を記憶できること

「D」に素早く移れるマネジメント環境を整える

行動すべきことを分解して、何が「P」で何が「D」なのかを伝えられると部下は動ける。

☆個人(プレイヤー)は自分の数字だけを達成するのでなく「あくまでチームや所属部署の成績を上げるために存在する」という意識を徹底する。
☆管理者やマネジャーは、自分のチームだけの成績で評価されるように
する。
☆部下が、どんどん稼いで自分が暇になるのが、マネジメントの
ゴール。

「確率」の罠に気をつける

目標の「%」に気をつける

  • 経営者やマネジャーは、部下やプレイヤーが確率の罠に引っかからないように目標設定する必要がある。

  • 「この%は何分の何ですか?」の確認が必要。

「変数」を見つける

「変えられるもの」と「変えられないもの」を見つける

  • 目の前で起こっていることの裏側にある「数字」を見つけなくてはならない。→結果を裏付ける数字があるはず。

  • 世の中には「変えられること」と「変えられないこと」がある。

  • 「変えられること」を変えようと努力し、「変えられないこと」は早々に見切りをつけることが大事。

☆この見極めに必要なのが「変数」
☆結果を出すためには「変数が何か」「どこに変数が隠れているのか」ということ試行錯誤して見つけ出さないといけない。
☆変数に気付くためには「なぜ?」を繰り返す→実際に行動した数字から考えていくのがポイント。
☆変数が明らかになれば、行動量を増やしていくだけ。

「変数だったかどうか」を確認する「C」と「A」

  • 「C」は基本的には上司が行う評価を指す。

  • KPIがちゃんとできていたのかは、「自分自身」で振り返る。

  • やったことに勝手に意味づけをするのではなく、明らかに結果や成果に繋がったことを見つけ出す→その確認作業が「C」

  • 必ずセットで「次はどうするか?」の仮説を考えること→「A」の段階

→上手く行っていたのなら、その調子で攻める。
→失敗だったり未達だったりしたのなら、他にどんな方法があるかを考える。
の二択。

☆それぞれのフェーズで数値化がなされて、自分の行動を客観視できること。

「真の変数」に絞る

「やらないこと」を先に決める=変数を減らす
変数を減らす「2つのアプローチ」

  • 個人として「他に変数がないかを考え、前例を手放す」こと。

  • チームとして、上司やリーダーから「それは変数ではない」と指示すること。

数字に注目する

  • 成果が出ないという事実を受け止めることができると、変数だと考えていた要素が変数でないと気付ける。

  • KPIから「変数」を導き出す。

  • 変数を最終的には一つに絞る。

☆変数を見直さざる得ないという環境を作り出す。

「長い期間」から逆算する

長期的に見て未来の得を選ぶ

  • 数字は一定ではない。

  • 目先の利益を考えるのは大事、しかし長期的な視点も忘れてはならない。

  • 「5年後はどうか」をセットで考える。

  • 衰退の兆し、成長の兆し、数字の変化を見落とさない。

プレイヤーが時間を味方につけるためには「順番」が大事

①短期的に見る
行動量が増えているか、一日にやるべきことができているか、日々の売上の変化を見ているか。
②長期的に見る
半年後に果たしている目標は?5年後や10年後に自分はどうなっているべきか。
③長期的な視点から「逆算」

マネジャーは短期的な評価と長期的な評価、2つの軸を意識して持つようにする

・結果が出ていないけれど長期的な成長が望めるかどうか。
→KPIが指標となる。
→行動量が減っていなければ、遅れて数字がついてくるのを信じる。
・マネジャーとしての覚悟を決める。
・部下の成長を信じ、「常に足りないことは何なのか」を伝え続ける。
・部下の長期的な成長を信じ、大きな成果を出してくれたら、そのときに大きく評価。

さいごに

意識するのは「数字」

数字には表れない「やりがい」や「達成感」は、数字を追いかけた先で、ふと振り返るとついてきているもの

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