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グリーンティーはいかが

緑茶を飲む人が減ってきている、という話はもう何年も前から聞いている。お茶どころで育った私でも、実家を離れ、自然と緑茶を飲む回数は減ってしまった。コーヒー、紅茶、麦茶にほうじ茶。ルイボスティーに白湯。緑茶のライバルはたくさんいる。私が通った小学校では、給食時に緑茶を飲んでいた。銀色の大きなやかんに緑茶が入っており、それが児童のコップへ注がれていく。昔友人が言った。お茶しようって言葉、緑茶を飲もうってことかと思ったよ。それは本当にそのとおり。お茶しよう、というのは、カフェに行こう、ということだけれど、そのお茶って、緑茶のことを指すのかと、お茶どころ出身の人は思ってしまうものだ。

以前、職場の昼休憩時に先輩とおしゃべりをしていた時。私は自分の地元の話をしていた。先輩が、ネットで◯◯というところの緑茶を買ったことがあると言った。私は驚いた。え、そのお店、私知っていますよ。私の実家のわりと近いところにありますよ。まさか地元から離れたこんな場所でその店の名前を聞くとは。ネットで販売していることを知らなかった。すごいじゃないか。

そんな会話から十数年が経つが、そのお店の勢いが止まらない。実家に帰るといつも、そのお店が人で溢れているのを目撃する。駐車場に、駐車案内人がいる。駐車案内人がいるのは、店が流行っている証拠。いつの間にか、第2駐車場もできている。ここはお茶どころだから、周辺には、お茶工場とそれに付随したお店はたくさんある。客足が減ってしまい、売上減の工場と店だってあるに違いない。そんな中、この店は大躍進を続けている。夏場はかき氷が食べられることは知っているが、それ以外にも、スイーツやドリンクなどのメニューが豊富なようだ。市外や県外から客が来ている可能性もありそうだ。どうやらこの店は、海外にも進出しているらしい。外国の方が喜ぶような包装紙を使用していて、それが功を奏しているのだとか。マーケティングやらマネジメントやらに強い人物がこの会社にいることは、間違いない。

緑茶を飲んでいると長生きする、とよく言われている。緑茶は飲む以外にも、緑茶でうがいをする、という使い方もある。緑茶うがいは風邪予防になるらしい。改めて、緑茶ってすごのだ。コーヒーも紅茶も麦茶も飲みたいけれど、緑茶も飲みたい。夏場は氷を入れたアイスグリーンティーがおすすめだ。

2022年5月 夏も近づく八十八夜

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