『日の名残り』
カズオ・イシグロ 1954〜
『日の名残り』1989
・何かが時代遅れになっても、この国では気づくのが遅すぎる。他の国々を見てみるといい。新しい時代の挑戦を受けて立つには、どんなに愛されたとしても、古い方法を投げ捨てねばならん。
・民主主義は過ぎ去った時代のものだ。普通選挙にいつまでもこだわっていられるほど、今の世界は単純な場所ではない。
・いいかい、いつも後ろを振り向いてちゃいかんのだ。後ろばかり向いているから、気が滅入るんだよ。そりゃ、あんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、それでも前を向きつづけなくちゃいかん。
・人生、楽しまなくっちゃ。夕日が一日で一番良い時間なんだ。足を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。
・いつまでも思い悩んでいても意味のないことです。何か真に価値のあるもののために微力を尽くそうと願い、それを試みるだけで十分であるような気がいたします。
・そのような試みに人生の多くを犠牲にする覚悟があり、その覚悟を実践したとすれば、結果はどうあれ、そのこと自体がみずからに誇りと満足を覚えて良い十分な理由となりましょう。
やれることをやる
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