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1円にもならなかった逆襲のシャア(全加筆修正版)

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#ガンダム

蒼い終章

蒼い終章

何かのインタビューで「何故、作画監督が連名か?」の問いに
「彼らに実力がなった」旨の監督のコメントを見た気がする。
ブログに指摘された本来やりたいスタッフじゃなかった…。
それはそうなのかもしれない…。

自分は試写まで自らがクレジットされる事も承知してないし
気にもしていなかった。(ゴースト)
上映前に先駆け出たムックの記事見て
「俺は何をやってたんだ…???」と思った記憶があります。

アニメ

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第18夜【1円にもならなかった逆襲のシャア】

第18夜【1円にもならなかった逆襲のシャア】

所属会社との契約(口約)から自分には1円も入らない仕事。
それが「逆襲のシャア」だった。
職務、職責感だけで遂げようとしたのだろうか?

振り返れば、ギャラ交渉もできたかもしれないが、
「逆シャアの方を降りてくれ」と言われる事を避けていた。、
アムロとシャアの最後を…。ファン心理を引きづってしまったか?
プロに徹せなかった未熟さからか?自分でも、よくわからない。

さて逆襲のシャア試写後の感想を正

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第17夜【メビウスの輪の中で】

第17夜【メビウスの輪の中で】

試写会後にも方南町の仕事をしていたはずだが、しばらく何をしていたのか記憶が無い。

その後、常磐ハワイアンセンターのシミュレーション映像の作画監督や、
JRAのツィンクルレースの場内CMの企画からコンテまでをやったりもし、
「企画って面白いな」などと思った。(自分の二番目の企画経験)
念願の演出をやらせてもらえることになり、サムライトルーパーの絵コンテを切ったり、ホワッツマイケルの演出をやったりし

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第16夜【共振】

第16夜【共振】

初上映の日、時間帯も場所も忘れたが観客の一人として自分は劇場にいた。
空席もポツポツあり、熱い小中高生がいるだろうと自分を振り返り想像していたが、
「アレ?」って思った記憶だけが残ってる。

かつて、宇宙戦艦ヤマト劇場版やガンダム劇場版では、
汗臭くもある思春期の人間たちの熱意にあふれていた。

何か自分たちが時代を変えられる、アニメはバカにしたもんじゃないんだ!
みたいなエネルギーと世代の連帯を

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第15夜【クライマーズハイ】

第15夜【クライマーズハイ】

試写会の連絡が入り、自宅から電車で上井草に向かった。

駅前の酒屋で一升瓶の酒を買いサンライズスタジオに差し入れた。
(自分は下戸なんで酒の何が美味いかはわからない)
Uプロデューサーが「仙波さんから差し入れ入りましたー」
「…うおおおお…」という力なくどよめく声。
あっちも、こっちも、疲れ切ったスタッフの顔…そのほとんどが初対面。

そこから、どっかの試写会場に制作進行の車で向かったとは思うのだ

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第14夜【傍観】

第14夜【傍観】

自分たちにかまわず素通りしてしまう連邦軍のモビルスーツを見送る3機のギラドーガ…。
ここも、もっと枚数をかけた演技にしたいと思いつつも、小修整で流した。
後半だというのにギラドーガのUPからのアクションが無く惜しい気がした。
切り返した次のカットは、本来ギラドーガの見た目であるから、
ジェガンや下駄のアップから始めなきゃならなかったが、
以前に語った、ルナツーへ向かうギラドーガやジェガンのカットで

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第13夜【νガンダム(アムロ)VSサザビー(シャア)】

第13夜【νガンダム(アムロ)VSサザビー(シャア)】

大佐の命?…自分の命が吸われちゃうよ。そんな愚痴が頭をよぎる。

修正用紙にバルカン砲でやられるギラドーガが描かれる原画、盾がまるで石膏のように割れてく…。盾でビームを弾くジェガンの演技があるのに、こりゃないだろう…。と思いつつも流す。

ガンダムとサザビー最終対決シーンがポロポロ上がってきた。
原画家はまちまち気味だが、サザビーとνガンダムの作画自体はしっかりした物が届いた。(たぶんサンライズサ

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第12夜【出戻り原画】

第12夜【出戻り原画】

事情は悟っていても、サンライズ側からは何の説明も無かった…。
また、こっちから聞くのも怖いので躊躇した。
原画は1日に複数回届くようになり、出しても出しても棚に積みあがる…。

疲労も溜まっていくし、お金にもならない。
しかしガンダムの劇場版として、このままで良いわけはない…。
「これは仕事なんだろうか…?」
葛藤の中で、何度、サンライズに電話して「降ります」と言いそうになったかわからない…。だが

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第11夜【増えた修正屋?】

第11夜【増えた修正屋?】

サザビーの拡散ビームの作画設定を作ってくれと言われUプロデューサーに渡した。

この頃になると、サンライズ側で作画修正をある程度行っているのか?メカの影を直してあったり、
爆発に関しては煙のフォルムをもつ修正が黄色の修正用紙に描かれて届きはじめた。「何処まで修正していいものか?」悩みが複雑化する。

それらは規則性のある作業ではなく、飛び飛びに直してあったり、なかったりカット毎にまちまちで、なんで

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第10夜【おでん】

第10夜【おでん】

次第に原画のメカメカした影のものは少なくなったが、
相変わらず火だるまバーニアやビーム光線の作画は多かった。
金田光のような作画もあり、ZZでは自分も使ったが、
あれは動きの予備動作としての意味があり、デザインとして解釈されると意味をなさない。

仮にそれを使ったとしても、光線が主張しすぎてしまい、
モビルスーツやパイロットの芝居を脇へ追いやってしまうから、
ガンダムの様な密な人間ドラマには合わな

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第9夜【初回ラッシュの衝撃】

第9夜【初回ラッシュの衝撃】

第9夜【初回ラッシュの衝撃】

制作進行の車に乗せられサンライズへ向かった。
とりあえず今まで上がってる分の第一回上映(ラッシュ)だった。
寝てなかったが緊張で目は冴えていた。
照明が落とされフィルムが回され始めた。

「・・・・・・・???」

照明がつくと、いきなり大きな怒鳴り声がした。
「この噴射!ビーム!爆発!これでいいのか!メカ責任者は誰なんだ!!!」
監督の声である。自分は周囲をキョロ

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第8夜【カラーカーボンとエアーブラシ】

第8夜【カラーカーボンとエアーブラシ】

日々、届く修正用原画カットが何故か?棚に山積みになっていった。

それらは、シーン担当がバラバラのようで、一カット毎に原画担当者が違ってたりもする。全般に渡っては、スタジオDのKさんの原画が多かった記憶。

1カット袋を開けると、レズンギラドーガのパンツァーファースト発射シーン…。監督の「こんな表現できるのかね?」ってメモに続き、O作画監督の“仙よろしく!”の指示。これ全描きかえ…?…それにパンツ

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第7夜【火だるまバーニア】

第7夜【火だるまバーニア】

帯で描かれてる対空砲火を、一基一基のミサイル、一弾一弾のビームに描きかえる、背景フォローの中では目に残らないかもしれないな…。縫うように避けるレズン機。

ちょっと大変だが、まぁこのペースならと思ってたら…。
急に予告編含むカットが追加。

自分よりメカ作画経験豊富なサンライズの原画陣だから…。
と思っていたが、劇場用としては原画枚数が少なすぎる。
流石に最初のメカデザインからして違うっていうのは

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第6夜【真空と無重力と機動戦士】

第6夜【真空と無重力と機動戦士】

緊張の中、最初に届いた修正用原画カットを見て、目をひん剥いた…。
地球からPANし落下するルナツーへ、そこに登場するギラドーガ、向かうジェガン2機。監督が「アポジモーター」というメモをコンテに記した真にそのカットだった。

似ても似つかないメカデザイン…全く足りない原画枚数…奥のシャボン玉爆発…。コンテを拡大コピーしたのを、そのままトレースしただけのようなラフな原画だった。
メカデザインが似ても似

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