【文献レビュー】Definition and usage of the term "overuse injury" in the US high school and collegiate sport epidemiology literature: a systematic review.
【文献レビュー】米国の高校および大学のスポーツ疫学文献における「オーバーユース傷害」という用語の定義と使用:システマティックレビュー
本論文は、英語で書かれていますが、翻訳した文章を書かせていただきます。そのため、文章が少しおかしい部分もございますが、ご了承ください。
背景
スポーツ傷害に関する多くの疫学およびサーベイランスに基づく研究により、オーバーユース障害に関する統計が提供され、場合によっては議論がおこなわれている。しかし、「オーバーユース」の定義について、一定の見解がない。「オーバーユース」を損傷のメカニズムとして考察する研究も存在するが、診断に基づいた定義を使用する研究も存在する。
目的
本研究の目的は「オーバーユース」という言葉の定義と使用における研究間の差異を説明することである。
方法
方法
PubMedおよび SPORTDiscusのデータベースを2012年5月から11月にかけて検索し、疫学的な性質を持つ米国の高校または大学の陸上競技に関する出版またはオンラインで公開された論文を検索した。
結果
結果
最初の検索で、含まれる可能性のある論文として、5182件見つかった。その中で、必要に応じて、タイトルや要約をレビューし、232件の論文をすべて読み、掲載するかどうかを判断した。そのうち、35件を掲載し、35件の論文のうち、13件では全米大学体育協会の傷害サーベイランスシステムが使用され、12件が高校報告情報オンライン(RIO)傷害サーベイランスシステムを使用し、最後の1件のみ、両社のサーベイランスシステムを使用していた。すべての論文において、オーバーユースのデータは含まれているが、定義を提供しているとは限らない。
文献からの主な発見として、「オーバーユース」という言葉は傷害のメカニズムと傷害の診断(または診断の種類)の両方として使用されているということである。具体的には、35件の論文のうち、14件が「オーバーユース」を傷害のメカニズムとして使用し、7件は、傷害の診断のカテゴリーとして使用し、8件は傷害の診断カテゴリーと傷害のメカニズムの両方として使用し、1件のみ、どのように使用したかは不明であった。
また、オーバーユース傷害の生体力学的に定義を提供したのは2件のみである。12件の論文では「使いすぎ」と「慢性」「徐々に発症」「反復的なストレス」といった言葉が組み合わされていた。
35件の論文のうち、4件は、接触による傷害を伴わないものを、オーバーユースと定義している。そのうち、「非接触」を特定の急性損傷メカニズムとして定義しているのは、1つだけであるが、「非接触」に関する他のすべての言及では、「非接触」が急性損傷のみに限定されているか、それとも「使いすぎ」が含まれる可能性があるのかを明確に区別していない。
結論
結論
データソース内及びデータソース間の両方で、「オーバーユース」という言葉の使用には大きな矛盾がある。オーバーユースという言葉は、傷害メカニズムに関してのみ使用する。オーバーユース障害は①徐々に発症するメカニズム、および②反復性微小外傷の根底にある病因によって特徴づけられることを強調する必要がある。