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おじさんのアジト【岩手屋 支店 (七福神 岩手屋)】@湯島

湯島の飲み屋街に店を構える【岩手屋 支店 (七福神 岩手屋)(いわてや)】。

奥様公認酒蔵ということもあってか、けっこう満席のことが多い中、この日、時間帯が早かったせいか、席が空いているようだったので入ってみることに。

L字型カウンター席にはおひとりさまのおじさんがたが等間隔で座っているのだが、常連同士のようで、仲良く会話を楽しんでいる。

生ビール:690円

お通しはマカロニサラダ。

メニューは岩手名物や東北の郷土料理を中心としている。

氷頭(ひず):760円

氷頭とは鮭の鼻先の軟骨部分で、氷のように透き通っていることからこう呼ばれるらしいのだが、やわらかななまこのよう。甘酢味でさっぱりとおいしい。

活つぶ貝:980円

肝付き。肝は臭みなくねっとり濃厚。
貝自体はコリコリ食感の後甘味広がる。
しょっぱいとかではなく、醤油いらずでそのままで十分うまい。

牡蠣バター:980円

三陸産の牡蠣はサイズも大き目。磯の香りがぶわっと広がる。火の通し具合が絶妙。

里芋の揚げ出し:650円

里芋を覆った衣の食感ととろとろとした粘りある里芋の対比がよりうまく感じる。

菊乃司酒造 純米生原酒 亀の尾仕込:900円

実にいいバランス。甘みもあるが酸味が程よく効き、つまみによくあう。

アホねばきつね:650円

純和風居酒屋な雰囲気な中ににんにくをアホと表現するとはなかなかおもしろい。納豆と揚げの組み合わせは居酒屋メニューの定番だが、そこにチーズはまだしも、にんにくを合わせるとはこれまたやられた。

ちょっとピザを食べているような感覚になる。コレありだな。

千住ねぎ:580円

甘みと辛味がお口直しに最高。

ぬか漬けさんま:740円

小ぶりなさんまではあるが、ぬか漬けにしているからか、ほんのり甘みがあって、うんま。身もしっとり。

もってのほか

その名前からはまったく想像できなかたが、食用菊のお浸し。
葉っぱとは違う、少しふかふかっとした食感で、花びららしさを感じる。
タレは優しい味だが菊の花の香りがほんのりとして苦味がアクセント。

ちなみになぜ「もってのほか」なんて名前なのかと思ったら、諸説あるようだが、天皇の御紋である菊の花を食べるなんてもってのほかということからきているんだとか。


菊乃司酒造 純米酒 七福神
:870円

穴子白焼き:980円

どの料理もはずれなしでうまいのだが、東北とは関係ないかもしれないが、この穴子の白焼きもなかなか。ぷりっぶりでほどよい脂ののりと弾力。

ひっつみと焼きおにぎり(1個):860円

ひっつみとは岩手を代表する郷土料理。けんちん汁てきなものに小麦粉を練ったひもかわうどん的なものが入っている。

汁は三つ葉の香りよく、ごぼうやしいたけなどからいい出汁がでている。
すいとんではない分、重さもなく、〆にいいな。

香ばしく焼かれた焼きおにぎりは大葉入りでさっぱり。
ひっつみ汁の中に入れて食べてもまたうまし。

酒も料理もおいしく、店の人も温かで、なんだかとても居心地がよく、初めてなのに帰ってきたような感覚に。おじさんたちが集うのも納得だが、こんないい店、旦那が通っていることを奥さんが知ったら、私も連れていけ!ってなるだろうな。

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