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辰年の縁起物【虎屋菓寮】@赤坂

赤坂、豊川稲荷東京別院の向かいに建つ【とらや赤坂店】。
青山通りに面した側は一面ガラス張りのこちらの建物は日本を代表する建築家の一人、内藤廣氏が手掛けている。

今回、2024年の干支である「辰」にちなんだお菓子をいただきに3階にある【虎屋菓寮(とらやかりょう)】へ。

内部はひのきを多用し、天井はまるで傘のような造りで、

待ち時間も建物を見ているだけも時間が潰せる。

また、青山通りに沿って一面ガラス張りということもあり、明るく、温かな雰囲気でもある。

この日は赤坂御所の庭を臨むカウンター席に案内される。

この日は羊羹2種と生菓子6種。それに花びら餅、虎屋饅頭、お汁粉が用意されていた。

それぞれお抹茶かお煎茶がセットにできる。


干支羊羹 お抹茶付き
:1650円

運ばれた瞬間、お抹茶のいい香りが広がる。
お抹茶はやわらかな味わいの「京の調」。

干支羊羹は「明けの龍」。
朝焼けに赤く染まった空を飛ぶ龍を、紅と緑の煉羊羹で表したものとのこと。

龍は抹茶が使われていると思われるがそこまで抹茶感は強くはなく、白餡の香りが後からふわりと口の中に広がる。

朝焼けを表した羊羹は龍を表した羊羹よりも寒天率が高く、食感の違いも楽しめる。


季節の生菓子 煎茶付き:1573円

煎茶は宇治茶の「京の文」。こちらも抹茶に負けず、いい香り。
少し青みのある香りで、甘みもあるが苦味も効いていて、和菓子によく合う。

お煎茶はお替りも用意されている。

選んだ生菓子は「龍昇る」。
こちら、関東、近畿地方のみの限定品とのこと。

押物製で挟んだ抹茶入りの煉羊羹を龍に、表面に引いたすり蜜を波しぶきに見立てたお菓子で、水中から天に昇っていく力強い龍を表現しているとのこと。

押物製とはもち米にみじん粉、砂糖を合せて木型にいれて、固めたもので、ほろほろと崩れるが口の中でスッと消えていく。

食べ方の正解がわからないが、羊羹と併せて食べると、ふかふかした食感にねっとりとした羊羹が纏っておいしい。

一つ一つイメージしたものを厳選した素材で手間暇かけて形にするとらやのお菓子。年初めにいただくお菓子はやっぱり【とらや】だな。


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