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丸干しを添えたスリランカ料理【HOPPERS by SPiCE Cafe】@日本橋兜町

ここ最近、お堅い証券の街からオシャレタウンに変貌している兜町。その一角に昨年新たに建てられたKABUTO ONEの一階にオープンしたモダンスリランカ料理の【HOPPERS(ホッパーズ)】。こちら、押上にあるカレーの人気店【SPiCE Cafe】の新店舗ということで、特に予約も必要なさそうだったので、早速足を運んでみた。

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ランチタイムはスリランカ定食ということで、カレーを中心に副菜が9品ついたメニューが用意されている。1650円

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入って右手側にオープンキッチン、左手側に通りに面したカウンター席とテーブル席が数卓のこじんまりとした店舗で、シックにオシャレな空間となっている。

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まず初めに、アーユルヴェーダの食事法を取り入れていて、食欲増進効果のあるカルダモンの白湯が出される。これが実に香りよくおいしいではないか。

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アーユルヴェーダに相反するかもしれないが、白湯とは別に喉を潤す。

生ビール(ハートランド):700円

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スリランカ定食は本日のカレーと言うことで、この日は3種のカレーの中から一つ選ぶのだが・・・

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運ばれてきた皿には、イワシが真ん中にドーーーーーーン!?

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え??
カレーは海老とチキンを選び、フィッシュは注文してないんだけど・・・?

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と思っていたら、カレーは別皿で出される。
左:海老、右:チキン

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それにしてもイワシ丸ごととは、想像していたものとは全く異なる一皿。
ライス&カリーとメニューに記されてはいたが、メインのカレーはお印程度の量で、ライスの周りには副菜で彩られる。

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但し、副菜とは言えそれもカレーで、12時の位置にある赤紫色のビーツもココナッツの香りと優しい甘さが広がるカレーだったりする。
2時の位置にある黄色いつぶつぶの副菜はパリップと呼ばれるレンズ豆を使ったカレー。

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3時の位置にあるキューブ状の野菜は蕪のココナッツカレーで蕪の苦味がいいアクセントに。

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5時の位置にはアルテルダーラ。スパイシーなじゃがいもで、後から喉に唐辛子の刺激が効いてくる。
その隣、7時の位置にある緑の野菜はケールのサンボル。香りよく、さっぱりとサラダ感覚。

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8時の位置にあるオレンジ色のフレークはココナッツでちょっとピリッと辛さあり(ポルサンボル)。
その隣、10時の位置にある茶色い副菜は茄子のモージュ。よーく炒めた玉ねぎの如く甘い。

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その隣、11時の位置にある黄色い野菜はかぼちゃテルダーラ。
あま~いカボチャのカレー。

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ライスの上にはパリパリの薄焼き煎餅、パパダンとイワシの丸焼き。
ちなみにイワシは骨まで丸ごと食べられる。

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別皿のカレーは器こそ小さいが、エビもチキンもなにげにたっぷり。
エビはトマトベースのルーにエビの香りがしっかりと広がる。

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チキンは骨付きで、クローブなどのスパイスの効いたカレー。メニューには辛口と記載されていたが、さほど辛くはない。

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どちらのカレーも単品で十分においしいカレーではあるのだが、このワンプレートにおいては、メインのカレーと言うよりはもはやソースの役割。

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スタッフのスリランカの方曰く、食べ方としては、ちょっとずつ指で混ぜながら掴んで食べるのが正解とのこと。

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食べる場所によってちょっとずつ味も変わり食べていて新たな発見もあるのだが、最終的には、全部混ぜが最高においしかった。甘さ、辛さに素材そのものの味がプラスされればされるほど、どんどん味に奥深さが出てくる。色もカラフルで食べていて楽しくなってくる。

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イワシは1種類の副菜ではイワシの味が勝ってしまうが、いろいろ混ぜ合わせると、旨味の一つになっているから不思議。パパダンのパリパリ感もイイ。

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小さなデザート+ティ:350円

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かわいらしい素朴なカップに入った紅茶は、さすが紅茶の産地なだけあり香りよく、色も綺麗でとてもおいしい

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デザートはふわふわ食感のキャラメルムースのはちみつがけ。
ビターな味わいにナッツの塩味がアクセント。

正直、価格がリーズナブルなので、さして期待をしていなかったのだが、想像をはるかに超えるレベルのプチデザートであった。

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初めてのスリランカ料理は未知のものではあったが、カレーと言っても、インドやタイとは全く異なるもので、スパイスやココナッツなど、主張しすぎることなく、素材と調和していて、オイルも控えめで全体的に上品なやさしい味付けとなっていて(だからと言って、味が薄いとかそういうことではない)、すぐにでもまた食べたいと思わせるカレーであった。

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