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美しき担担麺と拉麺の専門店【創作麺工房 鳴龍】@大塚

2016年より連続でミシュランの星を獲得している【創作麺工房 鳴龍(なきりゅう)】。

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かねてより足を運んでみたいと思いつつ、機会を逸していたのだが、この日、巣鴨の【キムラスタンド(記事こちら)】に寄った後、ふと思い出し、足を運んでみることに。

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営業時間30分前に店の前に着くと、すでに先客あり。そして続々と列が伸びていく・・・。

時間となり、順番に席に案内される。

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店内はL字型のカウンターで、視線の上に厨房が見える。

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この店のことは、その名前と担々麺がうまいということは知ってはいたものの、それ以外について前情報を持たずに足を運んだのだが、もう10年近く経つというのにピカピカな厨房などを見て、忘れていたある一軒の店が頭を過る。(それは後程)

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坦々麺:900円

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どこか繊細さを感じる美しい盛り。

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スープはこっくり濃厚な胡麻系と言うよりは、ナッツ系のコクで、辛さはなく、サラッとして重さを感じさせない。後からスパイスの香りが広がる。

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麺は少し硬めな細麺。スープとの相性はよく、すごくバランスが取れていて上品にまとまっている。スープだけで飲むと塩味はしっかりめに効いているが、麺と合わせるとちょうどよい。

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時折ナッツのカリカリ食感もある。

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創作と自ら謳っているだけあり、王道な担々麺という感じとは違うが、気を衒った感じはなく、けっこううまい。

醤油拉麺:900円

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実に美しい。

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スープは結構濃いめの関東風。鶏油が浮いてはいるが、しっかりカツオなどの節が効いている。

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麺は先の坦々麺とは少し異なる麺で、食感もやわらか。
スープの味が、鶏ガラが入っていることが主張されていない分、ラーメンと言うよりは蕎麦(いや、温麺)を食べているような感じになるが、とは言え、蕎麦の出汁とはやはりことなり、動物系のまろやかさあり。

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ネギの2種盛りはポイントで、ネギの香味と食感が影の立役者となっている。もしこのネギがなければ、実にフツーと感じてしまいそうなぐらい、ネギがイイ仕事をしている。

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チャーシューは厚めでしっとりさあり。

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ヒトクチ食べて、「お!」っと思うほどの新しさや感動は正直なかったが、待ってでも食べたいと思う人がいるのもわかる。

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ちょっと気になりこの店のことを調べてみたら、店主は護国寺にあった「ちゃぶ屋」と関係があるとのこと。なるほどね、いろいろなことが繋がった。
「ちゃぶ屋」の時よりはカジュアルではあるけれど、オシャレさはあり、見た目だけではなく、こだわりも感じられる。そして何よりも、それなのに1杯1000円でお釣りがくる。

派手さはないけれど、じわじわとまた食べたいと思わせる要素が揃っているような気もした。

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