レアな南部の料理あり【台湾料理 光春】@池ノ上
下北沢のお隣、井の頭線池ノ上駅の線路脇に店を構える【台湾料理 光春(こうしゅん)】。
入ってすぐのエリアはカウンターとテーブル席があり、奥には座敷もある。
店主は釣りが趣味なのだろう、座敷には大きな魚拓が何枚か貼られていて、メニューの中にも店主が釣ってきた魚を使った料理もあったりする。
生ビール:570円
睡蓮菜と破布子の炒め:1540円
台湾野菜の睡蓮菜はシャキシャキと言うかパリパリとした食感。破布子はしょっぱさとほんのりとした酸味があり、生姜の辛みと香りが効いていて味にメリハリがある。時折パクチーの香りがアクセントに。
しじみの醤油漬け:1100円
青森県小川原湖産の大粒蜆。ニンニク醤油が効いていてビールがすすむ。
【新台北】で食べたレアな感じのものを想像していたのだが、季節の問題かもしれないが、【春光】は火が通っているタイプであった。
タチウオと黄ニラの炒め物:1580円
タチウオの外側をコーティングしている片栗粉のカリッと感と歯いらずなやわらかさ、そこに黄ニラのシャキシャキ感がなんとも言えない絶妙感。
豆鼓も入り、コクのある味がまたうまし。
紹興大越貴酒8年:650円
【光春】の紹興酒は紹興加米酒とのことで、通常よりも多くもち米を使っているとのことで、お燗やザラメを加えて飲むことは禁止している。
豚の角煮(ハーフ):1045円
どでかい塊の角煮はとろとろで歯いらず。
角煮というと味付けしっかりなものが多いが、これは濃すぎず、薄すぎずで、重さなし。
青菜炒めもシャキシャキ。
魚香茄子:990円
なんて鮮やかで美しい紫色か!
こちらの料理、台湾で最もポピュラーな茄子料理とのことだが、茄子を揚げているので、ヤケドするほどアッツアツのと~ろとろ。バジルの香りが爽やか。
控肉飯(コンローハン):990円
魯肉飯(ルーローハン)の兄貴分という紹介文が気になり注文。
ちなみに【光春】のルーローハンは南部味とのこと。(一般的に日本で食べられているのは北部味らしい)
皮付きの豚バラは脂身やわらかだが身はしっかりめ。
シャキシャキの穂先メンマは塩ベースの味付けだがほんのり酸味あり。
ルーローハンに比べると食材も多い分、混ぜ合わせて食べるとよりうまし。具だくさんなので食べ応えもある。
乾麺線(汁なし麺線):715円
台湾南部屏東の郷土料理とのことでひやむぎをニンニクの効いたネギ油で、言うなれば、ガーリックチャーハンのひやむぎ版。コレ、うんま~!!
ちなみにこのひやむぎは揖保乃糸を使っているようだ。
お腹に余裕があれば、南部味のルーローハンや桃色チャーシュー、この日は売切れであったが金沙豆腐などまだまだ食べてみたい料理があったのだが、さすがに満腹。この日はここでごちそうさま。
一見、なんてことのない町中華的な雰囲気だが、地元以外からも足を運ぶ客がいるのも納得な店であった。
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