見出し画像

ダルがとりもつ【オールドネパール東京】@豪徳寺

小田急線豪徳寺駅から伸びる山下商店街沿いに店を構える【OLD NEPAL TOKYO(オールドネパール)】。

店名と「Lunch Time」の案内は出ているが、それ以外の情報は何もないので、前情報がなければ、おそらく通り過ぎてしまうような高級感あるクールな佇まい。

この日たまたま他の店を検索中に見つけて気になったので足を運んでみたのだが、店内へ入ると、温かく迎えいれてくれる。

ランチタイムは「ダルバート」と言われる定食が食べられる。
ダルバートとはdal(ダル)は豆、bhat(バート)はご飯を意味するネパール語で豆のスープ、ごはん、カレーや副菜を一緒に食べるワンプレートごはんで、ネパールの一般家庭で食べられる料理とのこと。

こちらの店ではカレーとごはんの量を選ぶことができる。


チキンカレー:2200円

運ばれた瞬間テンション上がる。見た目にカラフルさがあっていいねー。
スパイスの香りが食欲そそる。

食べ方に従って食べてみる。

ちなみにこちらはライスLサイズ。

step1 ダールをひと口味わい、ライスになじませて食べる。

もったりとしたスープは豆のやさしい味が広がる。やさしい味ではあるが、存在感はある。
日本米より少し水分と粘りが少ない米に合わせると、米にしっとりさを加えてくれ、アチャールなどの食材をうまくまとめてくれる。

step2 ダル・ライスにタルカリやサーグを合わせて食べる。

タルカリとは野菜の炒め煮とのことで、ズッキーニ、じゃがいも、豆などをメインとしたもので、これだけでおかずになる味だが、ダールとライスに合わせるとまたうまし。

サーグとは青菜の炒めもので、優しい味。もちろん単品でもうまいが、他の具材と併せると、名脇役に。

step3 カレーやアチャール(4種)も加えて混ぜて食べる。

一つはニンジン、キュウリをメインとしたカラフルな色がかわいらしいちょっとピリ辛スパイシーなもの。
結構コレ、他の具材と併せた際に野菜のポリポリ感ときゅうりの香りがアクセントになる。

一つは紫キャベツが入っていて、これまたキャベツのシャキシャキがイイ。

一つは、紫大根をスパイスで和えたものだが、酸っぱくて苦さも効いている。胡麻のような香りも広がる。

一つは柑橘の酸味感が爽やか。

カレーは2種類あり、一つはグンドゥルックのカレーということで、発酵青菜のカレーとのこと。

青菜を発酵させたカレーってどうなのよ?と恐る恐る食べてみると、結構これがうまかったりする。スパイスの合わせ方のうまさはもちろんあるだろうが、発酵とはいえ酸味が強いわけではなく、ありだな。

チキンカレーはやわらかだがしっとり弾力あり。

これらをいろいろな組み合わせで混ぜ混ぜして食べると、野菜も生だったり、炒めたり、煮てあったりといろいろなので、ヒトクチヒトクチ味わいや食感が異なり、食べていておもしろい。

ネパール料理はインド料理ほどスパイスが全面に出てくる感じではなく、味付けがどこかシンプルな感じもあるので、毎日でも食べられそうな気にもなる。

ポークカレー:2400円

メインのカレーとライスの量以外はすべて同じ。
ポークはやわらかくって香りもいい。

なんとなく、インド料理のミールスをイメージしてしまっていたが、ミールスとは似て非なるもので、一つ一つ丁寧に作られているというのが大前提にあるとは思うが、食べていて楽しくなる一皿であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?