「ルンファルド」もミロンゲーロスの教養のうちなのだ!
先日、「日本人のミロンゲーラだよ〜」と紹介された。
皆んなと会話がはずんできた頃、「ルンファルド」のことがテーマに上がった。
「例えば、ルンファルドって、どんな言葉があるの?」
と、「ルンファルド」とは何かを知らない外国人たちが多い中、
「ミロンゲーラがいるよ! ミロンゲーラなら知ってるでしょう‼︎」
と、一人のアルンチン人が。。
。。。と、みんなの目が私に。。。
「たとえば。。。🙄🙄🙄。。。」
思い浮かばない。。。
「ルンファルド」と言う言葉があるのは知っていたのだけれど。。。
。。。と言うことで、少し勉強しました!
アルゼンチンの公用語はスペイン語ですが、スペインのスペイン語とは少し違います。Español (エスパニョール) ではなく、Castellano (カステジャーノ) と呼ばれています。
そして、その上「Lunfardo(ルンファルド)」と言う言葉もあるのです。
「ルンファルド」はアルゼンチンタンゴの歌詞によく使われているので、昔、タンゴ関係の人たちが使っていた言葉なのかと漠然と考えていたのですが、そうではなかったようです。
そして現代でも、多くの人たちが使っている様です。
ただし、多くは労働者たちが使っており、マネジャークラスの人たちは使わない様です。
また「おしゃれな場所」「品のある場所」で使う言葉ではないそうです。
🙄でも、なぜCastellano(カステジャーノ」の一部ではないのでしょうね???
という疑問を抱いたのですが。。。
その答えは。。。
「ルンファルド」という言葉の意味は「泥棒」で、イタリアの方言だそうです。
アルゼンチンでは、当時の囚人たちが、警察に分からないように、会話をするために、生み出した言葉だったのです。
つまり、ルンファルドは犯罪者の言葉だったのです。
現在、多数は使わなくなっていますが、あるものは、新しい音楽や映画の中でも使われていて、普通の人たちも使っている様です。
例えば、
BONDI(ボンディ)バス
CANA(カナ)警察
LABURAR(ラブラル)働く
GIL(ヒル)馬鹿
GUITA / MANGO(ギタ/ マンゴ)お金
MINA(ミナ)女性
MORTAR(モルファル)食べる
CHUPAR(アルコーを飲む)
LUCA(ルカ)1000ペソ
No tengo un MANGO! お金がない!
Ayer salí a CHUPAR con unas MINAS y me gasté cinco LUCAS!
昨日女の子数人と飲みに行って5000ペソも使っちゃたよ!
むむむ。。。こうなると、スペイン語を勉強していても、何を言っているのか分からないのですね〜
この様な言葉は、現在の若者たちも使っているようです。
そして使われなくなったルンファルドはタンゴの歌詞の中に残っているのですね。
タンゴ "Cambalache"カンバラーチェ(1934) ♪♪
"El que no llora no mama, y el que no AFANA(robar) es un GIL(tonto)"
Enrique Santos Discepolo作詞(エンリケ・サントス・ディセポロ)
有名なフレーズだそうです。
これはルンファルドが使われている歌詞ですが、内容が、また興味深いですね。
直訳すると、こんな感じ。。。
「泣かなければオッパイがもらえない、そして盗まない人はお馬鹿さん」
現代的に書くと。。。
Si no te quejas, no vas a conseguir lo que quieres.
「嘆かなければ(不平不満を訴えなければ)欲しいものは手に入らない」
。。。。と。。。とても。。。。アルゼンチン的!
当時のアルゼンチンは、そんな様子だったようです。
第二次世界大戦前で世界中が大変な時期、正直者は馬鹿を見て、ずる賢い人たちが潤っていた時代の歌のようです。
🙄う〜む、「赤ちゃんは泣いたら、オッパイがもらえますね」。。。
ここのペ○ニストたちの考え方は、これがベースになってるのかな。。。
。。。と一人、考える私でした。。。
「欲しかったら働きなさい〜♬」が有名なフレーズになればいいのに。。。
。。。と言うことで、「ルンファルド」少し勉強しました。
今度は「ミロンゲーラ」と紹介されても大丈夫!
NOTO初心者の私、”スキ”、”フォロー”数が増える嬉しさ・楽しさをを実感中❣️ たった一つの ”スキ”がこんな幸せな気分を与えてくれるなんて知らなかった。。。 楽しみながら、アルゼンチンから情報を発信していきます! よろしくお願いいたします。