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[豆知識]Cabecita negra:小さな黒い頭

アルゼンチンの歴史を読んでいて、少し気になった "Cabecita negra" (カベシータ・ネグラ)という言葉が少し気になりました。何となく可愛らしいく聞こえますが、アルゼンチンでは差別的な表現として使われていたのです。

1929年の経済危機以降、1930年代から1940年代にかけて、主に北部地方の農村からブエノスアイレス市などの大都市圏への大規模な国内移住が始まりました。

ブエノスアイレスの都市部に住んでいたヨーロッパ系の中流階級や上流階級の人々は、黒い肌と土着の特徴を持つこの非ヨーロッパ系の労働者階級の人々を「カベシタ・ネグラ(小さな黒い頭)」という蔑称で呼んだのです。

彼らはアルゼンチンの産業発展に必要な労働力の大部分を占め、1945年以降は多くの人がペロン主義を支持し、同年(2022年) 10月17日も五月広場を埋め尽くしました。

私はアルゼンチンに住んで4年半ほどですが、この「カベシータ・ネグラ」という言葉を実際に聞いたことはありません。でもこの感情は今でも少し残っているのかな〜と感じることがあります。

また、 "Porteño"(ポルテーニョ)と"Bonaerense"(ボナエレンセ)という言葉もあります。これは差別用語ではないと思いますが。。。

Porteño (ポルテーニョ) はブエノスアイレス自治都市(CABA)で生まれた人々(港町で出身者)です。
Bonaerense (ボナエレンセ)は首都周辺のブエノスアイレス州で生まれた人々に対応する言葉のようです。

”Soy Porteño"「僕はポルテーニョだよ」と聞くことはよくあります。これは、私には、ちょっと自慢げに聞こえますが。。。
「首都で生まれた、だから何?」って気もしますけれど。。。多分、色々な歴史が関係しているのでしょうね。。。きっと。

アルゼンチンで最も有名なファーストレディ ”エビータ” は、若い頃は黒髪なのに、ファン・ペロン大佐と結婚する頃は明るい髪の色になっています。
これも関係があるのでしょうか。。。もしかして。。。🙄


<スペイン語版>


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