見出し画像

長男のニュージーランドとフィリピンでの留学生活の違いについて考えた

今日、ニュージーランドとフィリピンの教育、というよりも学校生活以外の毎日の過ごし方の違いについて深く考えました。

なぜそんなことを考えたのか、というと、今は長男の公文に悩まされていることが発端に他なりません。長男は算数という不得意な科目を克服すべく2か月前から公文に通い始めたけれど…毎日10枚のプリントが宿題になっていて、それが苦痛で苦痛でしょうがない状態が続いています。


そんなときふいに目に入った、ニュージーランドにいるときプレゼンテーション用に提出していたホームワークのYouTubeの動画(下の方に動画を掲載します)。


ニュージーランドで当時子ども2人が通っていた学校では、テストもなければ日々の宿題もありませんでした。

長男は学期ごとに1つだけホームワークがあって、それは「自分で何をするかテーマを決めて実行し、それをクラスの前でプレゼンテーションする」というようなものでした。


【ニュージーランドでのホームワーク】

1回目のホームワークでは、長男はギター演奏を練習し、カントリーロードを弾きました。

2回目のホームワークでは、毎日4~5キロのランニングをし、2週間で70キロ弱走ったのですが、それの動画や写真を編集したものを使いプレゼンテーションを行いました。これがその時の使った動画です。(作ったのは私ですが)

3回目のホームワークでは、自分の得意なこと(ペン回し、けん玉、縄跳び、竹馬)を動画に撮って披露しました。

丸々1年間分のホームワーク、、、これをプレゼンテーションしただけで終了。


その他、ルービックキューブも得意になり、もともと好きだったサッカーだけでなくバスケットボールも楽しみ、釣りもしたり時には編み物や得意の割箸鉄砲作りなどなどもしながら本当に充実した1年間を過ごしたように思います。


【長男のこと】

長男はもともと多くのことに興味を持ち、興味を持ったことは大抵においてそれなりにこなしていくタイプでした。水泳以外の運動が好きです。


2005年の12月に生まれ、アトピー(今でも洗濯洗剤は使えません)とアレルギー(卵、乳、犬猫、ダニほこり)で次男が生まれるまではかなり病院にも通いました。てんかんのような発作を起こしたり、顔面を引きつらせたりし、検査を繰り返しても原因不明で何軒もの病院を駆回ることもありました。(いつか書こうかと思いますが、私は「西原式育児」というのを実践していて、離乳食や生活習慣に対してもかなり独特な子育てだったと思います。)

今はそれこそ洗濯で洗剤が使えないだとか、アレルギーで食べられないものがあるだとかその程度で、どちらかというと健康優良児だと思います。

早寝早起きを一番大事だと考えている私の意向が強いのですが、セブ島に住んでいる今でも20時30分には就寝、朝は5時に起床します。(8時間半の睡眠ですね)


長男が多趣味な理由としては、小学校の1~4年生途中までを山間部で暮らしていたことにより習い事もしておらず、やりたいことだけを中心に生活していたから、ということもあるかもしれません。


小学校の頃の勉強はそこそこ。山間部にある少人数制の学校へ通っていたため、先生方からのフォローも手厚く、算数以外の勉強で心配したことはありませんでした。


【今までの生活とのギャップ】

ふとそうやって振り返ってみると、、、

「時間が足りない」と感じる今の生活に対して疑問が生まれてきます。

セブ島でインターナショナルスクールに通い始めてからというもの、ずーーーっと勉強に追われているような気がしています。


「公文に通い始めて毎日宿題があるから」というのは大きいですが、では、果たして公文に通っていなかったら?もっとゆとりがある生活なのかな?

何か違う、そうではない気もする。


ここセブ島では、放課後や週末の過ごし方はどうなのかな?と考えると、日本やニュージーランドに居た頃とはかなり違うということに気付きます。


【セブ島での余暇の過ごし方】

まず、日本のように自由に子どもが外を出歩くことは出来ません。普段危険を感じることは少ないとは言え一応ここはフィリピンなので・・・どこかへ出掛ける時は基本的に一緒に行動します。

移動はタクシーです。

ショッピングモールは沢山ありますが、半年も過ぎた今、飽きてしまっていて、徐々に長男は買い物に着いてこなくなりました。


セブ島だし、アイランドホッピングとかあるじゃない!!

と思いますよね。もちろんありますよ。

他にもモールでは様々なアトラクションとか、映画なんかも安いし、趣向を凝らしたプールなんても沢山あります。


でもね・・・

長男は中学生。そう思春期真っただ中。

母親と弟と出掛けたって、そんな楽しくない時期なんですよね・・・

徐々に、休日に出かけることも減り、家で読書したり携帯やパソコンを触って引き籠ることが増えてきました。


そもそも母親である私が引き籠り体質!!!もう45歳!!!(涙

アイランドホッピングいえーい(^O^)/

ってな感じで引っ張っていけるタイプじゃぁない・・・他のご家族と一緒なら楽しいんだろうなぁとは思うのですが、母子3人で行く気にはなれない。


今は、コンドミニアムの中の子どもたちとサッカーをちょこちょこする程度が唯一の身体を動かしての遊び時間、になってしまっています。

(あまりに身体を動かすことが無いのでボクシングジムには通い始めましたが)


【これからの生活を考える】

NZでの生活からまだ1年も経っていないにも関わらず、今の生活とのギャップがありすぎて戸惑ってもいます。

もちろん、「中学生なんだから小学生とは違う」とも思います。


ただ、私が今日、1年前の長男の生活を振り返るキッカケが持てたことで、

私は子どもに何を求めているのだろうか。

と今の生活を振り返り、そして今後のことを考えるチャンスを得たような気がしています。


【公文について】

さて、公文、、、どうしましょうかねぇ。

正直、この2か月間の公文生活で長男の算数の力はメキメキとつきました。

それは目に見えて分かるほどです。

何しろ公文は「繰り返して繰り返して繰り返して」身に着けていく方式。

そして、公文では「途中の計算式を書かず暗算でやりなさい」ということがあります。日本の学校では丁寧に丁寧に途中の計算式を書いていたような問題でもです。

なので、今まで出来なかった「暗算」がかなり早くなりました。

ですが、

それを上回るほどのマイナスが起こっているような気もしています。



【出来ないことより出来ることを数えてあげること】

その子その子の好きなこと、得意なこと、熱中すること、に目を向けてあげること。

それは子育てをする上ですごく大事なことだと思って今まで育ててきました。ニュージーランドの教育もそれに近いものを感じていました。

しかし、このセブ島での学校生活では、そういうわけにはいかない。だって、出来ない科目があれば落第するかもしれないし。足りないところを今のうちに補充してあげないと!みたいな気になります。


それになんだかニュージーランドの何倍も「英語を身につけなければ!!」のプレッシャーがすごい。


英語が母国語で無い人たちにとって、英語勉強ってエンドレスですよね。英語勉強を本格的にやり始めて2~3年の子どもなんてなおさらです。

学年が上がれば上がるほど難しくなる教科書。

学年が上がれば上がるほど目立ってくる日本の教育との差、そしてまた、どの程度英語が出来れば学業として同学年に追いつけるのかの差、も小学1年生から中学3年生までの間にどんどんどんどんどんどんどんどん開いてきます。

中学校がそのピークなのではないかと思います。


そしてまた、ニュージーランドに居た頃には感じなかったこのプレッシャー、、、これはやはり学期ごとに行われるテストのせいなんでしょうか?教科書があるせいなんでしょうか?まぁそれ以外無い気もするのでそうなのでしょう。


【過去に自分が考えていたこと】

実は、2017年にニュージーランドへ引っ越す前、フィリピンと同様、マレーシアも検討していました。

しかし「英語は大事だと思うけれど、教科書を使った日本のような授業でそんなに勉強させたいわけじゃない。それなら日本でもいい。それより大事なこと、、、もっと自分の時間が持てて、自分の中のなにものかに気付けるようになって欲しい。」と思ったことを思い出しました。

自分の”好き”や”楽しい”を見つけられる環境。

それがニュージーランドにはあったのだと思います。


現実に、ニュージーランドの1年間、長男は様々なことに興味を持ち、意欲を見せていました。

それが今はどうでしょう・・・

もちろん「思春期」という難しい時期に入ったからということもあるとは思います。

でも、それだけでは無い気がします。

それはもちろん、勝手に焦っている私の長男への声掛けが変わってしまった、ということもあると思います。


ニュージーランドがセブ島より素晴らしい、と言っているわけではありません。

それは家庭家庭に目指すところが違うと思うからです。


「学業」を主として考えればセブ島だと思います。

セブ島で希望に沿った学校を選択し通わせることが出来れば、きっとニュージーランドで小学校生活を送るよりも学業が身に着くだろうと思います。

なので、「幼稚園や小学校の低学年のうちに数年留学生活を送って英語力を身につけさせる。2~3年後に日本の学校に戻ったときとのギャップを少なく。」のであれば断然セブ島がオススメです。

セブ島よりも少し日本との距離は出ますがマレーシアも選択肢に入ると思います。

個人的に留学初心者で尚且つ母子留学ならセブ島の方がいいかなーとも思ったりはしますが、そこは国や学校の雰囲気で選択出来ますね。(セブ島の方が安くて慣れればすごーく楽に暮らせますが、マレーシアの方が街も学校も綺麗。)


【今後の方針】

長男が今年度の学校生活を終えるのは5月末。残り4か月と少しです。

セブ島という中で暮らしている限り環境は変えられるものではありませんが、毎日の生活に変化をつけることは出来ると思います。

まずは公文をどうするのか・・・をもう少し考えてみようと思います。


やはり長男はまたニュージーランドで暮らせるようになればいいなぁ、、、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?