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誰かが待っていなくても
(写真は19歳時の私自身)
バンドにいる時だけは、自分が無敵になったような気がしていた10代。小さくまとまっていた自分の姿を払拭するかのように、解放出来ずにいたエネルギーを放出するべくバンドにのめり込んだ。今思えば、誰かに自分の力を示そうと躍起になっていたのかもしれない。
この歌声を使って。
力強く地を割ろう。人の心を貫こう。
そういう猛々しい面があったことは、否定しようもない。そんな事を思い
灰受けの中からよみがえる時、初めて自分の形が分かる
電池が切れたようになることがある。そういう時は決まってゴミのように転がって、布団を一生の住処とする。ずっと動かないと思いきや、ご飯の時間になると飛び起きて、驚くほどしっかりと食べる。一日三食、それは人間に与えられた、基本的で文化的な生活スタイルだということを免罪符に黙々と食べ、布団に戻れば、睡眠薬でも打たれたようにまた何時間も眠りこけるのだ。
そうした時間を過ごしていると、自分の顔が一体どんな形