【学級通信】（高校１年：第007号）BBQには何かがあるって話

2017-05-08

今週末には遠足があります。「*****の楽園」に行きます。すごいですよね。この混迷の時代の真っ只中にあって、楽園ですよ、楽園！そんなところに遠足で行けるなんて、皆さんはとても恵まれていますよね。で、この噂の現場に何をしに行くかと言いますと、BBQ（バーベキュー）をしに行きます。その他にもいろいろありますが、詳しくは遠足担当の先生に聞いてください。担任には聞かないようにしてください。

「いろんな先生とコミュニケーションを取ることは大切なこと」

ですし、大概、担任などというものは頼りませんから。

１．BBQと人間性

保護者の方も気になるBBQ班ですが、男女混合になりました。クラスの自主性を尊重し、一人ひとりの意見に耳を傾け、厳正なるくじ引きによって班を決めたしだいです。生徒の皆さんは運命によって決められたBBQ班で目一杯楽しんでください。何度か言っていますが、

「これからの世の中は多様性を受け入れることが大切です」

その点、BBQは人間性や性格がモロに出ますので、相手を理解しやすいイベントだと思っています。

● 口だけ出して何もしない人
● 焼くだけ焼いて片付けしない人
● 黙々と一生懸命働く人
● 食べる専門の人

さあ、めくるめくBBQの人間模様を乞うご期待！

２．BBQと教え子の結婚式

話は変わりますが、教員生活を長いこと続けていますと、教え子の結婚式に呼ばれることがあります。今までに数名の教え子の結婚式に出席しました。この前、出席したのは元部活のマネージャーさんの式。とてもお綺麗でした。まあそんな式に呼ばれるオジサンである私…座席テーブルはどうなるかというと…ドレスアップした綺麗なお姉さまたちに囲まれます。考え方によっては嬉しいかもしれませんが、

（え？このお姉さまたちと一緒に、ケーキ入刀のときに写真を撮りに行くのか？おれ…オジサンだぞ…）

（え？このお姉さまと高砂に写真を撮りに行くのか？おれ…オジサンだぞ…）

と不安でいっぱいになります。そして、他の子たちの思い出話を聞いたり、

「あなたには、あんなこと、こんなこと言われた！マジムカついた！」

という苦情を承ったりして、未熟過ぎた自分を強引に思い出させられ、申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいにされます。

３．BBQがもたらす作用

教え子の結婚までの馴れ初めを友人たちに聞くと、ちょっと皆で目配せをしてから、

「え～…イベント…です…ね」

というのです。どんな？と聞くと、

「え～…BBQ…イベントです…ね…」

と返ってきました。つまりは、BBQ合コン（婚活パーティー？）というやつがきっかけらしいです。若い子たちと話をすると勉強になります。その後、新郎の会社上司の挨拶でも、

『え～我が会社は、海外にも支社を持つほどの大きさでありますが、年に数回は社内BBQなどを開催し、親睦を深めています』

と言っていました。それを聞いて、

（う～ん…野外で、火を使って「食」を分け合うという太古から行われてきた行為は、現代の我々のDNAに組み込まれている何かを刺激し、仲間意識を強める作用があるのだな。だから場合によっては結婚まで進展するし、会社の雰囲気も良くなるのだな。たぶん…）

という結論に至りました。結婚式から帰ってきたあと、うちの職場でもやってみようとさっそく企画しました。まあ、たくさんの人は集まりませんでしたし、その後、誰も結婚していませんが、それでも来てくれた人たちとの結束は強まったと勝手に思っています。

４．BBQで深めるクラスの親睦

話が完全に逸れましたが、とにかく遠足（メインはBBQ）は今週末です。

「クラスの親睦が深まり、仲間意識が強まり、何かが芽生えたり芽生えなかったりすること」

を期待しています。まあ大切なのは多様性ですので、そのあたりをどうかお忘れなく。