見出し画像

コーチングで課題の“皮”をむいていったら意外な種を見つけた話。

約束を守る自分になるために、曲がれるカバを目指して喫茶店に行く話

あるところに
「どうやったら自分で決めたルールをちゃんと守れるんだろう」
と疑問に思った青年がコーチングを受けた結果

「曲がれるカバに、おれはなる!!」

と言って、喫茶店に行きました。

ジャンプの新連載だったら、2週で打ち切りになってしまいそうな酷いストーリーですが、僕の今月はこんな話になる予定です。


こんにちは。ジョニーです。
今月もメンタルの波を乗りこなすために、コーチングを受けてきました。

僕は、コーチングを受ける大きなメリットとして
課題を小さくすることができる
という点があると考えているのですが、

今回まさに、大きく感じていた(どう改善していいか分からない)課題を、小さくして具体的な改善アクションを決めるところまで進めることができました。

その過程を、自分の振り返りとして書いていきたいと思います。

[ざっくり言うとこんな流れ]
【課題】どうすれば「自分で決めたルール」をきちんと守れるか
             ↓
【現状】仕事が忙しくなると、決めたルールを破棄しがち
             ↓
【原因】忙しいと心の余裕を無くし、第一優先タスク以外どうでも良くなる
    (=曲がれないサイのようになる)
             ↓
【深掘】なぜサイのようになってしまうのか?
    ▶︎「気持ちの切り替え」に苦手意識があるから
             ↓
【小さな課題】どうすれば「気持ちの切り替え」のコストを低くし、
       苦手意識を脱却できるか?
             ↓
【改善案】作業する「場所」を変えることで強制的に気持ちを切り替える
             ↓
【具体的行動】忙しくなったら、1時間だけ喫茶店に行く
        ▶︎喫茶店で自分ルールで決めた行動をとる


【課題】なぜ自分で決めたルールは簡単に破ってしまうのか?

・早起きして勉強する時間を作る
・自炊してカロリー計算して、減量する
・毎週月曜日はタスクの振り返りと棚卸しをする

上のような自分ルールを作っては、気づけばうやむやになって、また普通の生活に戻ってる。。。そんなことを繰り返していました。

「なぜ自分で作ったルールは、簡単に破ってしまうのか」

自分で決めたルールを、もっとちゃんと守れる人間だったら、スキルアップできるし、健康にもなれるし、立派な人間になれるはずだ!!(たぶん。知らんけど)

そんな考えから、
「自分との約束を守るようになるには」
をテーマにについて、コーチと対話していきました。


【原因】余裕がなくなった時「サイ」になる現象

自分との約束を「破る」原因については、心当たりがありました。

僕はいつも、仕事の〆切近くで時間的に余裕がなくなった時に「自分ルール」を破棄しがちでした。

時間的に余裕がなくなると、心の余裕もなくなってしまって、

「第一優先のタスク(〆切が迫る仕事)以外はどうでもいい!」

という状態になって、第一優先以外の仕事はもちろん、食事・睡眠・部屋の掃除といった基本的なことまでだいぶ疎かになります。
(部屋もお弁当やらお菓子の空き箱でぐちゃぐちゃになる)


そんな話をしていると、コーチから

「その(余裕を無くしている)状態って、どんなイメージですか?」

と問われて、なんとなく僕の頭に浮かんできたイメージがサイでした。


ご存知でしょうか?
サイって時速50km近くで走るんですけど、曲がれないそうです。

※昔、テレビでカンニングの竹山さんが言ってました。
※正確には、「アッコさんに追われたら、ジグザグに逃げ回れ。サイと同じで曲がれない」って言ってました。

全力を出すと、直進しかできなくなる。
脇のものを全部吹っ飛ばしながら進む、猪突猛進(イノシシじゃないけど)というイメージが、余裕を無くした自分と重なるようでした。


でも、それでは自分ルールを作って良い習慣を作ろうとしても、〆切が近づくたびに(大体は月末に)ルールを守れなくなってしまう。

それでは、いつまで経っても成長することができないしなぁ・・・

「なんとか走りながら曲がれるサイになれないだろうか」

抽象的で範囲の広かった「自分ルールを守るには」という課題を、少し具体化してみて、さらに対話の中で深掘りをしていきます。


【深掘り】曲がれない?曲がらない??原因は「コスト」と苦手意識

心に余裕を無くしてしまった時、なんで曲がれない状態(=第一優先のタスク以外何もできなくなってしまう)のだろう?

その原因を探るために、曲がらないメリットを考えてみます。

これもコーチングの中ではよく出てくる問いなのですが、
改善したい・やめたいと思っている行動も、自覚的/無自覚的に自分で選択して取っている行動のはずなので、何かしらやってしまう理由があるはずです。

改善したい行動を取るメリットを考えることで、その理由を探します。


僕の場合、曲がらないメリットは気持ちの切り替えコストがゼロになることでした。

僕は自分の特徴として、気持ちの切り替えに時間がかかります。
オフモードからオンに変えるのに、スイッチで“パチッ”と切り替わるのではなく、15分〜20分くらい+様々な動作(着替える・場所を変える)等して、ゆっくり切り替わります。

イメージとしては、昔のwindows('95くらい。起動にめっちゃ時間かかる)のような感じです。

アラサー以上の世代なら共感いただけるかと思うのですが、
急ぎの仕事がある時に、(windows'95の)パソコン再起動しないといけないってなるとめっちゃストレス感じませんか?

僕にとっては、気持ちの切り替え(=取り掛かる作業を切り替えること)はパソコンの再起動と同じで、結構なストレスがかかるので苦手意識を強く持っていました。

締め切りが迫って余裕がなくなっている時には、自分にとって1時間の価値が普段より重くなります。
そうなると、気持ちの切り替えにかかるコスト(=15〜20分の時間)は普段より更に強いストレス・負荷になります。

結果、余裕がない時には自分で決めたルールを破棄して、気持ちの切り替えにかかるコストをゼロにしている。

これが、僕が第一優先のタスク以外何もできなくなってしまう状態になる原因だと気づきました。


【改善の動機付け】それでも曲がりたいか!?曲がるメリットを明確化

曲がらないメリットとその原因を考えると、一見理にかなっているようでもあります。

そこで次に考えるのは、曲がるメリットについてです。

時間的余裕がない中でパソコンを再起動するような、貴重な時間を使ってでもタスクの切り替えを行うべきか。。
忙しくても自分ルールを守るべきか。。
曲がれるサイになるべきか。。。!?


自分の癖の改善という、ある種の自己否定を行うのは、結構パワーを使うので、できるだけしっかりとした動機付けが必要です。
(じゃないと、改善したと言い切れる前に諦めちゃいます。)
そのために、改善したときにどんなメリットが得られそうかを明確にします。


・・・と、言いつつ、僕が考えついたメリットはやや抽象的なのですが。
余裕がない時でも曲がるメリットとしては、
良い習慣を身につけ、長期的にはパフォーマンスが上がる
という点でした。


ここで、改めて僕が守りたい自分ルールを振り返ると

・早起きして勉強する時間を作る
・自炊してカロリー計算して、減量する
・毎週月曜日はタスクの振り返りと棚卸しをする

これらがきちんと守られるメリットとしては
・早起きして勉強
 → スキルが上がって、生産性(仕事の速度や単価)を上げられる。
・自炊して、減量
 →理想の体型になって自己肯定感UP。適切な食事で、お昼眠くならない。
・月曜日に振り返り・棚卸し
 →先週の頑張りを振り返ってモチベーションUP。
 →今週終わらせる仕事を明確にして、気持ちスッキリ。


反対に守らないデメリットとしては、
・早起きして勉強
 → いつまで経ってもスキルが上がらず。単価も速度も据え置き。
  収入増えず
・自炊して、減量
 →月末のたびに増量。コンビニ弁当で栄養が偏ってパフォーマンスも低下
・月曜日に振り返り・棚卸し
 →「なんかめっちゃ頑張ってるけど、いつまで経っても仕事終わらない」
  常に「あれやらなきゃ」「これも」とメンタルがざわざわ。


そして、曲がらないデメリットとしては
第一優先以外を全部一旦停止するので、別のタスクの余裕をどんどん消費しているということにも気づきました。

結果、翌月も余裕がなくなって曲がれないモードに突入・・・と悪いサイクルを生み出してしまいます。


これはいけない。
曲がれない状態が、次の曲がれない状態を生む悪いサイクルを変え、
生産性が上がり自分が成長できる良いサイクルに変えていかなければいけません。

そのためには、やはり余裕がない時にも自分ルールを守り、他のタスクにも気を遣える状態を作っていかなければなりません。

「曲がれるサイ」にならなくては!

自分の中で動機付けができたところで、どうやったら曲がれるか方法を考えます。


【改善行動】気持ちの切り替えは「場所を変える」

時間に余裕がなくなっている状況でも、第一優先以外のタスク(自分ルール含む)を放棄しないようになりたい。

ただし、そのためには気持ちの切り替えにコスト(=時間)を払う必要がある。

となると、僕が曲がれるサイになるためには、気持ちの切り替えコストをいかに小さくするかがポイントになりそうです。

現状、15分〜20分かかっている気持ちの切り替えを、もう少し短い時間で済ませられないか。。。


そこで試してみようと決めたのが「場所を変える」ことでした。

第一優先以外のタスクを処理するために、カフェや喫茶店に移動して作業する。
往復15分程度の移動時間で気持ちを切り替えて、1時間以内に作業をして戻ってくる。

時間に余裕がない状況でも、1時間すら捻り出せない程ひっ迫するのはわずか(←無くはない)。

作業環境を変えることで、強制的に気持ちを切り替えて、限られた時間(カフェにいられる時間)で集中してその他のタスクに取り組む。

カフェにいる時間だけでは、もしかしたら第二優先のタスクを完了させることはできないかもしれないけれど、ゼロよりはまし!!

ということで、時間的に余裕がない状況になったら「1時間だけ喫茶店に行く」というのを今月の改善行動として設定しました。


そして、奇しくも(!)今月めちゃくちゃ忙しい状況が続いているので、さっそくこの記事もカフェに移動して書いています。

朝、カフェに行って勉強やらnoteの記事書いたりして、
月曜日はカフェでタスクの振り返りと棚卸し、
(自炊はカフェではできないんですが・・・今のところなんとか続いてます)


かくして、僕は自分ルールを守れる自分になるために、曲がれるサイを目指して、喫茶店通いをするようになりました。

表面上の課題「自分ルールを守れるようになりたい」
というものを、コーチングを通してどんどん皮を剥いていった結果、
「気持ちの切り替えが苦手」という真の課題にたどり着いて
そこにピンポイントで有効そうな改善策を試してみる。

コーチングを通して、自分の課題をより深く理解することができましたし、
何より「これならできそう!」という明るい気持ちで改善に望めるのが、非常に気持ちいいです。


僕と同じように、自己改善したい。でもなかなか結果が出ない。。。
と悩んでいる方は、ぜひ一度コーチングを通して、課題の皮をむいてみることをオススメします。

▼僕が毎月受けているオンラインコーチングはこちら
https://as.cotree.jp/
アセスメントコーチング(株式会社コトリー)

では。
ジョニー拝


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?